東芝、第2四半期決算は純利益24%増。通期は下方修正

デジタルプロダクツは売上減が続く


 東芝は、2012年度第2四半期決算を発表した。第2四半期累計(4-9月)での売上高は前年比8%減の2兆6,859億円、営業利益は13%減の690億円、純利益は24%増の252億円。第2四半期(7-9月)は売上高が前年比11%減の1兆4,170億円、営業利益が同23%減の575億円、純利益が同88%増の373億円。

 電力関連事業や昇降機など社会インフラ部門は好調だったものの、円高の継続や市場環境の悪化などでデジタルプロダクツ部門や電子デバイス部門を中心に減収。営業損益は、社会インフラ部門が大幅な増益で過去最高となったが、デジタルプロダクツや電子デバイス、家庭電器の減益により、全体としては100億円の減少となった。

 デジタルプロダクツ部門の第2四半期状況は、テレビなどの映像事業の減収により、売上高は前年比23%減の3,467億円、営業損益は45億円改善しブレイクイーブンとなった。テレビは国内の需要減や北米、中国に於ける販売不振などが響き、パソコンは北米における販売不振により減収。損益面ではパソコンが一定の利益水準を確保したが、テレビなどは国内需要減の影響を受け、部門全体としては減益となった。

 上期累計(4-9月)のデジタルプロダクツ部門状況は、売上高が前年比20%減の6,866億円、営業損益は75億円悪化で、36億円の赤字。

 上期の結果を受けて通期業績予想を下方修正。売上高は当初予測比3,000億円減の6兆1,000億円、営業損益は400億円減の2,600億円、純利益は250億円減の1,100億円。デジタルプロダクツ部門の通期予想は売上高が当初予測比1,700億円減の1兆5,400億円、営業損益は100億円減の50億円としている。


(2012年 10月 31日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]