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SCE、薄型軽量の新PS Vitaを10月10日発売。19,929円

ディスプレイは液晶に変更。USB充電対応

PS Vita(PCH-2000シリーズ)

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は9日、プレスイベント「SCEJA Press Conference 2013」を開催し、薄型/小型化した新PlayStation Vita(PS Vita)「PS Vita PCH-2000シリーズ」を発表した。10月10日に発売し、価格は19,929円。6色のカラーバリエーションを用意する。

【訂正】記事初出時、価格を誤って記載していたため、訂正しました(9月10日)

 新Vitaでは、筐体の厚みが従来の20%減となる15mm、重量は15%減の219gになるほか、ディスプレイは従来の有機ELから液晶に変更される。また、新たに1GBのメモリーカードを内蔵した。通信機能は無線LANのみで、3G/無線LAN両対応のモデルは用意されない。

 外形寸法/重量は183.6×85.1×15mm(横×縦×厚み)/219gと、従来モデル(PCH-1000 ZA01)の約182×83.5×18.6mm/260gより大幅に薄型、小型、軽量化した。これにより、手に馴染みやすいフォルムとしたほか、PSボタンやSTARTボタン、SELECTボタンなどを丸型で立体感ある形状にし、押しやすさを向上した。SCEJAの河野弘プレジデントは、「カジュアルで使いやすいモデルを目指した。より持ち運びやすく進化しており、手に取ると、想像以上に薄く、軽くなったことがわかる」と説明。

薄型、軽量になった新PS Vita
横から見ると薄くなったのがわかる

 サイズ以外の大きな変更点がディスプレイで、従来の有機ELから液晶に変更された。5型/960×544ドットというサイズと解像度は従来モデルから変更ない。液晶ディスプレイの採用について、SCEJAの河野弘プレジデントは「液晶技術の飛躍的な進化により、携帯ゲーム機として最高クラスの表示が可能。ありのままの色で表現できるようになり これまでと変わらない深くて没入感のあるゲーム体験が可能」と説明した。

PS Vita(PSH-2000シリーズ)は6色展開
新PS Vitaを披露するSCEJAの河野弘プレジデント

 メモリーカードスロットだけでなく、1GBのメモリを内蔵したことも大きな変更点。専用メモリーカードを購入せずにも、ゲームやセーブデータを保存できる。また、本体上部に電源ランプとお知らせランプを新搭載し、電源状態やメッセージ受信を通知できるようになった。

カラーバリエーションと、ゲームソフトとセットになったオリジナルデザインモデルも用意する

 また、各部品の見直しや最適化により、バッテリ駆動時間も1時間伸び、4~6時間のプレイが可能(従来は3~5時間)。データの伝送や充電を行なう端子も、従来の独自端子から、新たにマイクロUSB(タイプB)になる。これにより、既にスマートフォンなどで使っているUSBケーブルをPS Vitaに接続し、充電やデータバックアップなどに利用できるようになる。

 カラーは、ブラック、ホワイト、ライムグリーン/ホワイト、ライトブルー/ホワイト、ピンク/ブラック、カーキ/ブラックの6色。

ブラック
ホワイト
ライムグリーン/ホワイト
ライトブルー/ホワイト
ピンク/ブラック
カーキ/ブラック
ブラック
ホワイト
ライムグリーン/ホワイト
ライトブルー/ホワイト
ピンク/ブラック
カーキ/ブラック
別売のスタンド付きケーブル「PCHJ-15019」

 そのほかの主な仕様に変更はなく、前面カメラや背面カメラを搭載し、320×240ドット/120fpsや640×480ドット/60fps動画撮影に対応。ステレオスピーカーやマイクなどを搭載。無線LANはIEEE 802.11b/g/nに準拠、BluetoothプロファイルはA2DP、AVRCP、HSPをサポートする。

 ACアダプタやUSB、ケーブル、電源ケーブルなどが付属。また、専用のスタンド付きケーブル「PCHJ-15019」(2,100円/11月発売)やソフトケースなども順次発売される。

 また、発売日の10月10日から、PCH-2000シリーズの購入者を対象に、PlayStation Plusの90日利用権(1,300円相当)がプレゼントされるキャンペーンも実施。PlayStation Plusのプロダクトコードが無くなり次第終了となる。

新型のVitaを手にする、SCEJAの河野弘プレジデント(中央)
カラーバリエーション展開

ゲームソフトをセットにしたオリジナルデザインの本体も

 新型Vita(PCH-2000)には、ゲームソフトと、特別デザインのVita本体をセットにしたオリジナルモデルも数量限定で発売される。

 ガンプラでバトルができるゲーム「ガンダムブレイカー」をセットにした「ガンダムプレイカー スターターパック」は、10月31日発売で29,480円。マルチプレイアクション「GOD EATER 2」をセットにした「PlayStation Vita×GOD EATER 2 Fenrir Edition(フェンリルエディション)」は11月14日発売で25,960円。

 ファイナルファンタジーシリーズの人気作「FINAL FANTASY X」と、「FINAL FANTASY X-2」のHDリマスター版としてPS Vita向けに発売されるソフトと、Vita本体をセットにした「PlayStation Vita FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster RESOLUTION BOX」は2013年発売予定で、価格は未定。

ガンダムプレイカー スターターパックに含まれるVita本体
「PlayStation Vita×GOD EATER 2 Fenrir Edition」の本体
「PlayStation Vita FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster RESOLUTION BOX」の本体

3Gモデルは併売。64GBメモリーカードも

PlayStation Vita 3G/Wi-Fiモデル Play! Game Pack

 なお、既存の3G/無線LANモデルは併売。10月31日には「みんなのゴルフ 6」などのゲームソフトや32GBのメモリーカードをセットにした「PlayStation Vita 3G/Wi-Fiモデル Play! Game Pack」も24,129円で発売される。32GBのカードには、「パ゚ワプロスタジアム」や「みんなといっしょ」、「モンスターレーダープラス」などの基本プレイ無料3タイトル、「GOD EATER 2」などの体験版をプリインストールしている。

 また、64GBのVita用メモリーカード「PCH-Z641J」も発表。10月10日より発売し、価格は10,479円。

 Vita用メモリーカードの価格改定も9月10日より実施し、4GBが2,200円から1,554円に、8GBが3,200円から2,079円、16GBが5,500円から3,969円、32GBが9,500円から6,804円にそれぞれ値下げされる。

Vita用メモリーカードを値下げ
64GBメモリーカードも

(臼田勤哉/山崎健太郎)