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2013年上半期のビデオソフト売上は金額・数量とも微減

JVA発表。売上金額はBDが3割超に

 日本映像ソフト協会(JVA)は10日、2013年上半期(1月~6月)のJVA統計調査結果を発表した。BD/DVDを合わせた今期のビデオソフトの総売上金額は1,203億6,100万円で、前年同期比98.8%。総売上数量は3,773万9,739枚で同96.7%と、売上金額・数量とも前年同期比でマイナスとなった。

 ビデオソフト全体のうち、DVDの売上金額は807億1,100万円で、前年同期比は89.5%。BDの売上金額は396億5,000万円で同125.3%と、BDの拡大傾向が続いている。売上金額のDVDとBDの構成比は67.1:32.9で、BDの売上額が3割超となっている。

 ビデオソフトの売上数量は、DVDが2,913万3,116枚で前年同期比91.3%。BDが860万6,623枚で同120.6%となっている。売上数量の構成比は、DVDが77.2%で、BDが22.8%。

 流通チャンネル別の売上金額は、販売用(セル)が878億500万円(前年同期比103.6%)で、その内訳はDVDが502億5,200万円(同91.3%)、BDが375億5,300万円(同126.4%)。構成比は、DVDが57.2%、BDが42.8%。今年6月には、初めて単月の販売用BDの売上げがDVDを上回った。

 一方、レンタル店用の売上金額は319億7,200万円(前年同期比87.8%)で、内訳はDVDが299億5,400万円(同86.8%)、BDが20億1,800万円(同105.3%)。構成比は、DVDが93.7%、BDが6.3%と、引き続きDVDが大多数を占めている。

一般向け日本のアニメの売上金額は約74%がBDに

 販売用のジャンル別売上の構成比は、1位が「日本のアニメーション(一般向け)」(33.8%)で前年同期比113.8%、2位が「音楽(邦楽)」(28.8%)で同112.4%と、いずれも2桁の伸長となり好調が続いている。3位は「洋画」(9.8%)で同89.1%、4位は「邦画」(6.7%)で同143.3%と、邦画が大きく伸長した。

 各ジャンルごとの売上金額におけるBDの構成比では、「日本のアニメーション(一般向け)」において、BDの割合が前年同期の69.0%から74.2%に増加。3分の2をBDの売上が占めることとなった。そのほか、「洋画」では43.2%から47.2%へ、「邦画」では28.8%から38.0%へ、「音楽(邦楽)」では13.2%から24.2%へ、各ジャンルでBDの割合が上昇しているが、特に「邦画」、「音楽(邦楽)」で10%程度の上昇となり、BDへのシフトが加速している様子が伺える。

 なお、DVDとBDのコンボ作品はBDとしてカウントされている。

(一條徹)