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エム・データ、「TVメタデータ」をビッグデータ活用する「TV Rank」

 テレビ放送を独自にメタデータ化して保有するエム・データと、ビッグデータを活用したマーケティングを支援するプロジェクトのライフログ総合研究所は17日、テレビ番組のメタデータをビッグデータとして活用するプラットフォーム「TV Rank」を提供開始すると発表した。

 ライフログ総合研究所は、エムデータが国内のテレビ放送内容をテキストとして記述・データベース化した「TVメタデータ」と、SNSサービス上にある「バズ(クチコミ)データ」、企業が持つキャンペーン/会員/購買データなどの「ビッグデータ」を分析して、企業の商品やブランド、サービスに適したマーケティングプランなどを提案する機関。流行予測や需要予測、ヒット予測などの研究も行なっている。なお、ライフログログ総合研究所は、エム・データの社内プロジェクト。

 「TV Rank」は、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Windows Azure」を活用し、エムデータが提供する地上波放送(主要エリア)の全てのテレビ番組、テレビCMの放送内容を記述したTVメタデータを分析。流行発信やトレンド醸成、需要創造の役割を持つテレビの動向を定量化/可視化することで、流行の把握が容易になり、ネットとリアルの動向との相関分析から、将来の需要予測を実現するとしている。

 ライフログ総合研究所は、「『TV Rank』のプラットフォームを活用したサービス開発パートナーを募集し、マーケティング・ビッグデータ分析の業界標準を目指す」としており、TVメタデータをビッグデータとして利用することで新たな産業創出を図る。こうした新ビジネスも含めた売上目標として、5年以内に150億円を目指すという。

 「TV Rank」のデモと、ビッグデータ分析に関する取り組みについては、9月18日~19日に開催される「ad:tech tokyo 2013(アドテック東京)」の日本マイクロソフトブース内で紹介する予定。

(中林暁)