ニュース
ニコン、防水対応レンズ交換式カメラ「Nikon 1 AW1」
水中撮影や耐衝撃性強化など。フルHD動画も
（2013/9/19 15:52）
ニコンイメージングジャパンは、レンズ交換式カメラ「Nikon 1」の新機種として防水/耐衝撃対応した「Nikon 1 AW1」を10月より発売する。新開発の防水レンズとセットで販売し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は9万円前後。カラーはシルバー。
セットに付属する防水/防塵の標準ズームレンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」のほか、35mm換算27mmの単焦点レンズ「1 NIKKOR AW 10mm f/2.8」も発売。価格は42,000円。
13.2×8.8mmの撮像素子「ニコンCXフォーマット」と、Nikon 1マウントを採用するミラーレスデジタル一眼カメラの新モデル。レンズ交換式デジタルカメラとして、世界初の防水対応が特徴。ボディ前後カバーにシーリングゴムを、マウント部にOリングを採用することで、水深15mまでの防水性能を確保。落下高さ2mの耐衝撃性能も備えている。
砂やほこりの侵入を防ぐ防塵性能や、マイナス10度の耐寒性能も備えており、同時発売の防水/防塵レンズを組み合わせて、マリンレジャーやウィンタースポーツでも活用できるとする。また、防水/防塵性能が必要ない場合は、通常のNikon 1マウント「1 NIKKOR」レンズが利用でき、別売マウントアダプタ「FT1」利用時には、NIKKORレンズも装着できる。
アウトドア利用のために滑りにくい素材のグリップを採用したほか、ボディ上面の主要ボタンを大きくして配置間隔を広げることで、操作性を改善。また、ボディ前面の外装にステンレスを採用し、耐衝撃性を確保するとともに高級感を高めたという。
また、アウトドアシーンでの撮影を考慮し、様々な機能強化や操作性改善を図った、背面のボタンを押して、カメラを左右に傾けることで撮影モード変更や再生時の画像送り、動画再生時の早送り/戻しなどの操作ができる「アクション操作」や、グローブ着用時の誤操作を防止する「操作ボタンロック」、電子コンパス、GPS/GLONASS、高度計、水深計、水準器などのログ取得機能を装備。明るい場所でも液晶モニターの視認性を高める「アウトドア表示」にも対応する。
CMOSセンサーの有効画素数は1,425万画素。73点の位相差AFと135点のコントラストAFを搭載し、撮影タイムラグを抑制。AF追従で約15コマ/秒の高速連写や、AF固定で、フルHD解像度の約60コマ/秒連写などに対応。フルHD動画撮影も可能となっている。映像処理エンジンは「EXPEED 3A」。
水中撮影モードは、「スタンダード」、「ダイビング」、「クローズアップ」の3モードを用意。青と緑の色味のバランスを手動で補正することも可能。また、ホワイトバランス(水中)、自動ゆがみ補正(水中)などの機能も備えている。フラッシュは水中でも使用可能で、ガイドナンバーは約5。i-TTL調光に対応、2軸の回転機構を備えた手動ポップアップ方式を採用している。
動画の記録モードは、1,920×1,080ドット(60i/30p)、1,280×720ドット/(60p/30p)が選択できる。ファイル形式はMOVで、圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。スローモーション動画も撮影可能で、640×240ドット/400fps、320×120ドット/1,200fps。
「モーションスナップショットモード」も搭載。シャッターボタンを押すと、静止画とその前後の僅かな時間を高解像度のスローモーション動画として記録し、0.4倍速のスローモーション動画と静止画を合わせた形で再生できる。
液晶モニタのサイズは3型/92万画素。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。外形寸法は、約113.3×37.5×71.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみが約313gで、バッテリ/SDカード込みで約356g。
レンズも防水、耐衝撃に
付属レンズの「1 NIKKOR AW 11-27.5mm F3.5-5.6」は、15m防水、耐落下2m、防塵の性能を備える標準ズームレンズ。35mm換算の焦点距離は30～74mm相当。最短撮影距離は0.3m。外形寸法は63×56.5mm(直径×奥行き)、重量は182g。
「1 NIKKOR AW 10mm F2.8」は20m防水、耐落下2m、防塵性能を備える広角単焦点レンズ。発売は10月。価格は4万2,000円。35mm換算の焦点距離は27mm相当。最短撮影距離は0.2m。外形寸法は61×30mm(直径×奥行き)、重量は182g。