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JD、タブレット向けの8.9型/2,560×1,600ドット液晶

LTPS技術で低消費電力。狭額縁化も

 ジャパンディスプレイは、タブレット向けの8.9型/2,560×1,600ドット液晶など、高精細な低温ポリシリコン液晶モジュールの量産を9月から開始した。また、これに先駆け7型/1,920×1,200ドットのUXGA液晶モジュールの量産を6月から行なっている。

 急拡大しているタブレット市場向けの高精細液晶ディスプレイモジュール。スマートフォン向けの低温ポリシリコン(LTPS)液晶パネルの生産/開発で培ってきたLTPS技術を元に、タブレット市場のニーズに適した大容量、高精細表示、低消費電力、狭額縁のモジュールとして開発。従来のタブレット向けディスプレイの主流であったa-Si TFT液晶モジュールに対し、消費電力を約40~50%減、額縁は30%減を実現したという。

 8.9型/7型ともにIPS液晶モードを採用し、広視野角と500cd/m2の高輝度を実現。LTPS化により駆動用ドライバLSIを削減したほか、独自の高透過率画素設計により、消費電力を削減した。

 8.9型パネルは、解像度2,560×1,600ドットで精細度339ppi。コントラスト比は1,200:1、視野角は上下/左右160度以上。色再現性は72%(NTSC比)。額縁は上2mm、左右2.8mm、下7.6mmで、駆動用ドライバLSIは2つ。消費電力は2,320mW(白500cd/m2時)。

 7型パネルは、解像度1,920×1,200ドットで精細度323ppi。コントラスト比は1,200:1、視野角は上下/左右160度以上。色再現性は72%(NTSC比)。額縁は上1.4mm、左右1.4mm、下6.8mmで、駆動用ドライバLSIは1つ。消費電力は1,250mW(白500cd/m2時)。

 これらの製品は10月23日から25日までパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2013」に出展する。

(臼田勤哉)