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AK120に128GBプレミアムモデル「TITAN」。nano.RIPEの32bit/192kHzハイレゾ収録

Astell&Kern AK120 128GB TITAN

 アユートは、iriverのハイレゾ対応プレーヤー「Astell&Kern AK120」のプレミアムモデルとして、筐体にアルマイト処理を施し、通常64GBの内蔵メモリを128GBに拡張、さらに、4人組ロックバンドnano.RIPEの楽曲「影踏み」と「世界点」のアコースティックバージョンを、32bit/192kHz(Float)などのハイレゾファイルとしてプリインストールした「Astell&Kern AK120 128GB TITAN(タイタン)」を12月13日から発売する。直販予定価格は149,800円。

 AK120の通常モデル(直販129,800円)はヘアライン仕上げだが、AK120 128GB TITANでは外装のアルミニウムに、アルマイト処理を施し、剛性を高めると共に、滑らかな仕上がりを採用しているのが外観的な特徴。

 また、通常モデルの内蔵メモリは64GBだが、AK120 128GB TITANでは128GBに拡張。microSDXCカードスロットは通常モデルと同様2基搭載し、それぞれ最大64GBのカードをサポートしているため、最大256GBまでメモリ容量を拡張できる。

右が通常のAK120
表面は滑らかな仕上がり
内容物一覧

 さらに、スペシャル音源もプリインストール。アニメ映画「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」の主題歌「影踏み」を手掛けるロックバンド、nano.RIPEによる、アコースティックバージョンの「影踏み」と「世界点」の2曲を、192kHzでレコーディングしたファイルをスタジオマスタークオリティのまま収録している。

 「影踏み」と「世界点」は、それぞれを、32bit/192kHz(Float)のマスター音源、24bit/192kHz版、24bit/96kHz版、24bit/48kHz版の4バージョンで収録。合計8個のファイルを収録している。

 なお、既報の通り、AK120は11月27日に公開されたファームウェア「1.37」において、32bit/192kHz(Float・Integer)のWAVファイル再生をサポートしている。ただし、24bitへのダウンコンバートをしながらの再生となる。

 劇場版「花咲くいろは」の主題歌である「影踏み」は、ロック調のスピード感溢れるビートが特徴だが、アコースティック版は落ち着いたバラード調。「世界点」はインディーズ時代に発表された楽曲だが、こちらもアコースティック版として情感豊かにアレンジされつつ、弾むようなテンポの良さは維持され、オリジナル版とは違った魅力に仕上がっている。32bit/192kHz(Float)版を試聴したところ、ギターの弦が1本1本振動する様子が見えるような解像度と、肺を圧迫するような音圧を持ったパワフルなベースが同居。SNも良好で、音像が極めてリアルな、情報量の多いサウンドが体験できた。

パッケージもシルバー調

 AK120 128GB TITANではさらに、イタリア皮革ブランド・BUTTEROのレザーケース(ブラック)も同梱。パッケージもシルバー調のスリーブを採用している。

 なお、アユートは10月に行なわれた「秋のヘッドフォン祭 2013」において、AK120のチタニウムコーティングモデルを参考展示していたが、展示された試作機と今回の「AK120 128GB TITAN」は異なる。

 WAVの32bit/192kHz(Float・Integer)や、FLAC/WAV/Apple Lossless/AIFFの24bit/192kHz再生が可能。DSD 2.8MHzの再生にも対応している。Wolfson「WM8740」をデュアルDAC構成で搭載しているのが特徴。USB DAC機能や、光デジタル入出力機能も利用できる。

(山崎健太郎)