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ソニー、高さ5cmで4Kパススルー&音質向上したサウンドバー

ワイヤレスサブウーファ&スマホ連携の「HT-CT370」

HT-CT370

 ソニーは、高さを5cmに薄型化し、HDMI 2.0/4Kパススルーに対応したテレビ用サウンドバー「HT-CT370」を5月31日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,000円前後。カラーはブラック(B)とシルバー(S)の2色。

 テレビの前に設置するサウンドバーと、ワイヤレス接続のサブウーファから構成される2.1chシアターシステム。2013年発売の「HT-CT660」の後継モデルで、BRAVIA 2014年モデル「W800B/700Bシリーズ」などとデザインをあわせ、高さを約5cmまで薄型化して設置性を向上したほか、新開発のディフューザーの採用により、音のスイートスポット拡大と音質向上を図った。また、HDMI 2.0対応により、4Kのパススルーが可能になったほか、Bluetoothに対応し、アプリ「SongPal」からの音楽出力や本体操作に対応するなど大幅に機能強化が行なわれた。

HT-CT370。ブラックとシルバーの2色を用意
HT-CT370(ブラック)
HT-CT370(シルバー)

低背化で設置性を、ディフューザーにより音質を向上

HT-CT370の利用イメージ

 サウンドバー部にはHDMI入力×3と、HDMI出力×1を装備。HDMI 2.0に対応し、新たに4K/60p信号のパススルーが可能になった。4KプレーヤーやBDプレーヤーの4Kアップコンバート出力を、HT-CT370を経由してテレビなどに出力できる。BDプレーヤーからのDTS-HD Master Audio/ドルビーTrueHDなどロスレスコーデックや、5.1ch/7.1chリニアPCMのデコード、3D信号のパススルーなどにも対応する。

 最大出力は総合270W。サウンドバー部が85W×2ch、サブウーファ部が100Wの2.1ch構成で、独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載。サウンドバー部は60mmのフルレンジユニットを採用したほか、新開発のディフューザーを搭載した。これにより、音のスイートスポットを拡大し、さらに広がりあるサウンドを実現可能としたという。サブウーファは100×150mmのコーン型ユニットを搭載したバスレフ形式。

 本体の低背化により、テレビ前への設置性を確保。音質面ではプレミアムモデルの「HT-ST7/ST3」の音作りを継承し、広がりあるサウンドと広いスイートスポットの両立を目指し、ディフューザーを新開発。リビングにマッチした音質の向上を図ったとする。

デュフィーザーを新開発
デュフィーザーにより広がりあるサウンドを実現

 独自のサラウンド技術「S-Force Pro フロントサラウンド」を搭載するほか、セリフを聴き取りやすくする「ボイスアップ」、深夜/小音量時に急峻な音量変化を抑える「ナイトモード」などを装備。

 さらに、テレビ番組のジャンルやCD/DVD/BD/スマートフォンからのBluetooth音楽など、コンテンツにあわせて最適なサウンドに自動設定する「ClearAudio+」を新搭載。HDMI接続されたPlayStation 4/3の入力時にはGAMEモードに自動で切り替わる。ゲームモードはソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCE)のエンジニアと共同開発した。

 サウンドモードは、ClearAudio+とスタンダード、ムービー、ゲーム、ミュージック、ポータブルオーディオエンハンサー、スポーツ。

厚さは5cm

 角度調整機能を装備し、付属のスタンドにより25度傾けて設置できる。また、壁掛け設置用のスタンドも付属する。壁掛け設置時に音の出力方向を最適化し、壁掛けに適した音の広がりに調整する機能を新搭載。CT370がリモコン受光部を隠してしまう場合に、テレビのリモコン信号をCT370で受信して、テレビに再送信する「IRリピーター」機能も搭載している。

 サブウーファは、2.4GHz帯の無線を使ったワイヤレス接続で、幅360mmまで小型化。縦置きだけでなく、横置きにも対応し、リビングにあわせた設置スタイルを選択できる。

壁掛けに対応する
IRリピーターなどを装備
サブウーファ

スマホのSongPalからシアター操作

HDMI入力は3系統で、4Kにも対応

 HDMI入出力のほか、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1も装備。さらに、Bluetooth Ver.3.0を装備し、スマートフォンやタブレットからのBluetooth音声出力や操作が行なえる。対応プロファイルはA2DP。AACコーデックもサポートする。NFCも装備し、対応スマホなどとのワンタッチペアリングも可能となっている。

 スマホ/タブレット向けにアプリ「SongPal」を提供。Android版とiOS版が用意され、Bluetoothでの音楽出力のほか、CT370の音質へ設定やサウンドモードや入力切替などの操作が行なえる。

 また、HDMI連携したBRAVIAからのコントロールにも対応し、対応BRAVIAのメニュー画面上の「オーディオ機器コントロール」からシアターの音質、サウンドモード、入力切替の設定変更などが行なえる。

SongPal
スマホからサウンドモード切替
リモコン

 自動音質設定のClearAudio+やHDMI連携機能、SongPalなどにより、極力本体リモコンを使わずに利用可能にしているが、本体リモコン「RM-ANP116」も、新たにゲームモードをワンボタンで呼び出し可能にしたほか、6段階のサブウーファ調整ボタン、Bluetooth接続したスマホやPCの音楽操作に対応するなど強化している。セリフの明瞭度を切り替えられる「ボイス切替」ボタンを備え、[Type2]でセリフの明瞭度に重要な成分をアップ、[Type3]では加齢で聴き取りにくくなる7kHz帯の音域を持ち上げるなど、使いやすさの向上を図った。

 消費電力はサウンドバー側が34W(待機時0.3W以下)、サブウーファが30W(同0.5W以下)。外形寸法/重量は、サウンドバー部が900×113×50mm(幅×奥行き×高さ/スタンド非装着時)/約2.4kg、サブウーファが135×394×361.5mm(同)/約7kg。リモコンやAVマウス、光デジタル音声ケーブルなどが付属する。

(臼田勤哉)