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ソニー、音楽プレーヤーになるAndroid Wear「SmartWatch 3」

通話対応/E Ink採用「SmartBand Talk」も

 ソニーは、XperiaなどのAndroidスマートフォンと連携するウェアラブル端末2モデルを、ドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2014」の開幕前プレスカンファレンスで3日(現地時間)に発表した。Android Wear端末の「SmartWatch 3」と、E Ink採用で通話対応の「SmartBand Talk」を2014年秋よりグローバルで展開する。欧州での価格は「SmartWatch 3」が229.99ユーロ、「SmartBand Talk」が159.99ユーロ。

Android Wear端末の「SmartWatch 3」

 なお、ハイレゾ音楽再生などに対応したスマートフォンの新フラッグシップモデル「Xperia Z3」や、コンパクトモデル「Xperia Z3 Compact」、薄型化したタブレットの「Xperia Z3 Tablet Compact」なども発表。Xperia Z3とXperia Z3 Compactは、日本を含むグローバル市場で2014年秋より発売される見込み。これらの製品については別記事で掲載する。

単体オーディオプレーヤーにもなるAndroid Wearの「SmartWatch 3」

 1.6型/320×320ドットの液晶ディスプレイを備えた腕時計型の端末で、Android Wearを搭載。Android 4.4(KitKat)以降のスマホと連携し、Lifelogアプリを使った活動履歴を記録でき、ユーザーの行動履歴に応じて最適な情報提供が行なえるという。カラーはブラックとホワイトの2色。IP68準拠の防水防塵機能を備えている。

 スマホとの接続はBluetoothで、NFCも搭載。加速度センサーやコンパスのほか、GPSやジャイロセンサーも新たに搭載。動きや場所を含め、より細かなライフログの取得が可能となった。

 スマホ接続以外に、単体でも音楽や映画再生などのアプリを利用可能。4GBのストレージメモリを内蔵し、音楽をあらかじめ本体メモリへ転送しておくことで、Bluetoothイヤフォンなどを使ってトレーニングをしながら音楽を聴くといったことが、スマホ無しでも行なえる。TV SideViewアプリを使って、対応テレビなどのリモコン操作も行なえる。

 内蔵メモリは512MB。CPUは1.2GHzのクアッドコアARM A7。シリコン製のバンドとコア部で構成されており、バンドはピンクやホワイトなどのカラーバリエーションも欧州において24.99ユーロで発売予定。

 コア部のみの外形寸法は51×36×10mm(縦×横×厚さ)で、重量は38g。バッテリは420mAhのリチウムポリマーバッテリ。バッテリの持続時間は通常使用で2日間、待ち受けで4日間。充電は約1時間。

E Ink採用で通話も可能な「SmartBand Talk」

 曲面型のE Inkをディスプレイに採用したスマートバンド。XperiaスマートフォンとBluetoothで接続し、Lifelogアプリと、加速度/高度計センサーの組み合わせにより、登山や階段の上り下りなどのアクティビティを含むライフログを記録。手元で確認できる。カラーはブラックとホワイトの2色で、別売24.99ユーロで6種類のストラップも用意する。

E Ink採用の「SmartBand Talk」。左からホワイト、ブラックモデル

 マイクとスピーカーも備え、外出時などのハンズフリー通話や、ボイスコマンドも可能。通話時は口元から約20cmの距離で行なえる。本体は防水/防塵仕様となっている。Xperia以外のスマートフォンとも接続自体は可能だが、通話はXperiaのみ対応する。

 ディスプレイは1.4型、288×128ドット。BluetoothやNFCをサポート。CPUは32bitのARM Cortex-M4。

 コア部とバンドが分離する形式で、コア部のみ外形寸法は47.5×22.3×9.5mm(縦×横×厚さ)で、重量は12g。バッテリは70mAhのリチウムポリマーバッテリで、バッテリ持続時間と待ち受け時間は3日間。通話した場合は1時間となる。

(中林暁)