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e-onkyo、ヘッドフォンでもスピーカーに近い定位感の「HPL」ハイレゾ音源配信

 ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」は、スピーカー再生の定位感を再現するというエンコード技術「HPL」を採用し、ヘッドフォン/イヤフォンでのリスニングに特化したハイレゾ音源5作品を12月12日より配信開始した。いずれもファイル形式はFLAC/WAVから選択可能。税込価格は、The Quartet Four Seasonsの「The Four Seasons -Antonio Vivaldi」(192kHz/24bit)がアルバム3,000円、「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2013」(96kHz/24bit)がアルバム2,057円、単曲309円など。

HPL音源のロゴマーク
「The Four Seasons -Antonio Vivaldi」のジャケット画像。HPLのロゴマークが表示されている

 「HPL」はHead Phone Listeningの略で、アコースティックフィールドによる、ヘッドフォン/イヤフォン聴取に特化したエンコード技術。音楽制作時のミックス作業をスピーカーを用いて行なった場合、その音源をヘッドフォンやイヤフォンで聴くと、制作サイドの意図とは異なるミックスバランスになってしまうことを防ぐ目的で開発された。HPL技術を用いることで、ヘッドフォンでのリスニング時も、スピーカーリスニングに近い定位感で音楽を聴けるという。またステレオ(2ch)での定位の再現だけでなく、5.0chのマスター音源を元にしたサラウンドの定位も、ステレオヘッドフォンで再現できるとしている。

 HPL音源は、WAVやFLACなどの一般的なファイル形式を利用でき、通常のプレーヤーとヘッドフォンで再生可能。従来、ホームシアターやサラウンドヘッドフォンでなければ聴けなかったサラウンド音源を手軽に楽しめるとしている。

 12日に配信開始されたのは、The Quartet Four Seasonsの「The Four Seasons -Antonio Vivaldi」、Eriko Shimizu&Strings4「Afterglow」のサラウンドマスター音源2作と、「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2013」、チコ本田「ライブ アット ジャズ イン ラブリー バラッドナイト」、情家みえ「MIE JOKE sings BALLADS and other love songs」のステレオマスター3作の計5作品。

 各作品のジャケット画像やタイトルにはマスター音源の種類が表示され、ステレオマスター音源は「HPL2」、5.0chサラウンドマスター音源は「HPL5」と明記される。なお、e-onkyo musicでは、HPLエンコードを採用していないバージョンも配信しており、スピーカーを利用する場合はそちらを薦めている。

マスター音源を区別するため3種類のマークを用意する

【12月12日配信のHPL音源】
The Quartet Four Seasons/The Four Seasons -Antonio Vivaldi【HPL5】
Eriko Shimizu&Strings4/Afterglow【HPL5】
飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ/飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2013【HPL2】
チコ本田/ライブ アット ジャズ イン ラブリー バラッドナイト【HPL2】
情家みえ/MIE JOKE sings BALLADS and other love songs【HPL2】

(一條徹)