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カシオ、60枚/秒高速連写や7台同時撮影対応カメラ「EX-100PRO」

 カシオ計算機は、毎秒60枚の高速連写やハイスピード動画撮影、7台までの複数台カメラの無線LAN同期撮影などに対応したデジタルカメラ「EX-100PRO」を2015年1月13日より発売する。法人向け製品だが、個人向けにも直販サイトe-casioで販売する。直販価格は103,700円(税込/'15年1月18日までのモニター販売価格)。

EX-100PRO

 3月に発売したEXILIM EX-100をベースに、60枚/秒の高速連写機能を追加するとともに、Androidタブレットとアプリ「SynchroShot」を介して、最大7台を無線LANで同期させ、最大500μ秒の精度でコントロールできる機能を搭載した。

7台までのEX-100PROで同時撮影

 これにより多視点からの同期されたハイスピード動画撮影や、高速連写に対応。企業の開発部門や大学の研究室での実験解析、アスリートのフォームチェックなどに利用できるという。

 動画は1,920×1,080ドット/30fpsのフルHDやHD(1,280×720/12fps、15fps、20fps、30fps)などのほか、ハイスピード動画としてHS1000(224×64/1,000fps)、HS480(224×64/480fps)、HS240(512×384/240fps)、HS120(640×480/120fps)、HS30-240(512×384/30、240fps切替式)、HS30-120(640×480/30、120fps切替式)が選択できる。

 ハイスピード動画撮影の際には、状況に合わせて設定が変えられるように、絞りやISO感度、シャッタースピードを調整できるモードを搭載。また、望遠鏡や顕微鏡接続時に逆さまに見える画像を、見えやすいように上下左右反転(180度回転)して撮影/連写できるモードも搭載した。

 開発にあたりピッチングマシーン「TOPGUN」を開発する共和技研と協力。同社の田中完二社長は「ピッチングマシーンから飛び出すボールの回転軸や軌道、ボールが物体に当たった時の反発の状態などを異なる方向から同時に撮影できるので、試作品の開発や精度の改善などにおおいに有用だった」とコメントしている。

アスリートのフォームチェックに活用

 撮像素子は1/1.7型有効1,210万画素CMOSセンサー。レンズは光学10.7倍ズーム(F2.8/35mm換算28-300mm)で、レンズシフト式の手ぶれ補正も搭載。最高感度はISO12800、HSナイトショットでは最高ISO25600で撮影できる。動画撮影形式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。

 液晶モニターは約92万ドットの3.5型のチルト式。上側には180度まで回転できる。IEEE 802.11n対応無線LANも備えている。外形寸法は119.9×50.5×67.9mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリを含む重量は389g。

(臼田勤哉)