ニュース

ソニー元“耳型職人”のハイブリッド型カスタムイヤフォン「Just ear」、29日受注開始

 ソニーエンジニアリングは、「Just ear」ブランドのカスタムイヤフォン「XJE-MH1/MH2」の発売を決定。販売は東京ヒアリングケアセンター青山店で行ない、4月29日より先行受注を開始する。「XJE-MH1」は、購入者の好みや使用環境に合わせて作る音質カスタムモデルで、想定価格は30万円前後。「XJE-MH2」はあらかじめ3種類の音質バリエーションを用意したプリセットモデルで、想定価格は20万円前後。完全受注生産で、購入には耳型の採取(9,000円)が必要。

XJE-MH1/MH2

 Just earは、ソニーのヘッドフォンを多数手掛け、元“耳型職人”としても知られるエンジニアの松尾伴大氏が中心となり展開するブランド。「テイラーメイドヘッドホンという考えのもと、洋服を仕立てるように一人ひとりの耳の形に合わせてヘッドホンを製作する」としている。受注時に耳型採取を行ない、納品時にはフィッティングを調整する。なお、東京ヒアリングケアセンターでは、他店舗などで採取した耳型の持ち込みや、同店で採取した耳型の他への流用には対応しない。

 Just ear初のモデルとなるカスタムイヤフォン「XJE-MH1/MH2」は、バランスド・アーマチュア(BA)とダイナミックの2ウェイハイブリッド型。音質カスタムモデル「XJE-MH1」は、エンジニアが購入者に直接ヒアリングを行ない、使用環境や好む音楽に合わせて最適な音質を提案する。一方、音質プリセットモデルの「XJE-MH2」は、モニター、リスニング、クラブサウンドの3種類の音質バリエーションを用意している。

 クリアな音質を強みとするバランスド・アーマチュア型ドライバユニットが中高域をカバーし、厚みのある音質が強みの13.5mm径ダイナミック型ユニットを低域に使用。「広帯域に渡って瑞々しい音質を実現した」としている。ケーブルは着脱式。別のMMCXケーブルへの交換も基本的に可能としているが、保証の対象外となる。

 外耳道の内側の形状は、表情や口の開け方でも変わるため、外耳道に収まる音導管部には、体温で柔らかくなる樹脂材料を使った「ダブルレイヤーフィットシェル」を採用。外耳道の形状に追従しやすく、快適な装着感と安定した音質を得られるとしている。最大入力は100mW。ケーブルは約1.2mまたは約1.6m(Y型)で、OFCリッツ線を採用。プラグは金メッキのL型ステレオミニ。

 購入は予約制で、試聴や耳型採取時には来店が必要。購入から3カ月以内に無償のフィッティング(1回)が可能で、保証期間は1年間。

ケーブルは着脱式
セット内容
エンジニアの松尾伴大氏

(中林暁)