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finite elemente、制振性を高めたオーディオラック「APS」。89~258万円

APS(Walnut)

 アクシスは、独finite elemente(フィニッテ・エレメンテ)製オーディオラック・Pagodeシリーズの最高峰モデル「APS」を5月より発売する。「Series600」と「Series750」、「Series1120」の3シリーズで、高さ60/85/110cmの計33製品をラインナップ。価格は段数によって異なり、Series600は89万円~155万円、Series750は107万円~178万円、Series1120は145万円~258万円。このほか、アンプ用プラットフォームの「APS35」と「APS37」も用意する。仕上げはWalnutのほか、特注でBlack、Cherry、Mapleなど6種類を用意する。

 APS(Advanced Positioning System)は、ドイツ・ドルトムント応用科学大学のDr.Borchet氏との共同研究した振動制御技術の「Resonator Technology」を採用したハイエンドオーディオラック。「レゾネーター」と呼ぶロッド型の振動吸収素子をカナディアンメイプル材のソリッドウッドフレームに複数内蔵し、ラックの共振排除を図っている。

 Resonator Technologyは、ラックの各棚板フレームの内部4カ所に、異なる6つのピッチ(220Hz/486Hz/512Hz/550Hz/670Hz/882Hz)のロッド型レゾネーターを分散装着。オーディオ機器やラック、床の振動を熱エネルギーに変換して吸収するという制振技術。

 棚板は三層構造。同一のソリッドウッド素材で挟んだ高剛性スティールサイドピラーを採用し、独自の「サイドスパイク・テクノロジー」によるフレーム支持構造の効力を高めたという。脚部には同社最高級インシュレータの「CERABASE classic」を装備する。

 段数は、3シリーズとも2~5段のモデルを用意。棚板のサイズはSeries600が515×465mm(幅×奥行き)、Series750は665×465mm(同)、Series1120は1,030×465mm(同)。価格の詳細は、同社サイトの一覧表(PDF)で案内している。

フレームに内蔵している「レゾネーター」
仕上げは、標準のWalnutのほか、特注色6種類を用意

現行モデルは型番を変更

 新モデル「APS」の導入に合わせて、現行モデル「Master Reference」と「Signature」の2シリーズの型番を変更。型番の頭文字は「Master Reference」が従来のHDから「MR」に、SignatureがこれまでのEから「SG」にへと変わり、シリーズ名と共通化した。

 また、製品のバリエーションも追加しており、詳細は同社サイトの価格一覧表(PDF)で案内している。

(中林暁)