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東芝、REGZA Z10X/J10XをHDR対応のNEW SPECに

12月にアップデート。TimeOnに「みるコレ」追加

 東芝ライフスタイルは、'14年冬発売の4K液晶テレビREGZA Z10XシリーズとJ10Xシリーズのソフトウェア・アップデート計画を発表。4K Blu-rayなどで採用されるハイダイナミックレンジ(HDR)映像や、クラウドサービスの強化などを順次実施する。

HDR対応のNEW SPECとなる58Z10X

 対象となるのは4Kチューナや全録タイムシフトマシンを搭載した最上位Z10Xシリーズの65Z10X/58Z10X/50Z10Xと、直下型LED採用で4Kチューナ搭載J10Xシリーズの43J10X/49J10X/55J10X。

REGZA Z10X/J10Xシリーズ

12月のアップデートでHDR対応

 Z10X/J10Xのいずれも、12月に予定しているソフトウェア・アップデートでHDRに対応する。

 イメージセンサーや映像制作環境の進化などにより、デジタルシネマなどのコンテンツ制作の現場ではより広い色域やダイナミックレンジが表現可能となった。一方で、それらのコンテンツをパッケージ化や放送などの流通にのせるためには機器や伝送路などの準備が整っておらず、カメラが捉える広いダイナミックレンジや色を圧縮していた。

 HDRは、こうしたより高品位な映像をそのままテレビなどに伝送するための規定を定めたもので、次世代の4K BD「Ultra HD Blu-ray」や映像配信サービスでの導入が予定されている。

Z10X/J10XがHDRに対応

 HDR対応のためには、コンテンツだけでなく、テレビやインターフェイスでの対応が必要となるが、REGZA Z10X/J10Xでは、Ultra HD Blu-rayで採用が決まっているEOTF(Electro Optical Transfer Function)のST.2084規格に準拠し、Ultra HD Blu-rayのHDR映像の表示に対応する。また、HDMI入力のバージョンもHDR対応のHDMI 2.0aとなる予定。

左が従来のZ10X、右がHDR対応のZ10X
Z10XシリーズのHDR比較画像
HDR
従来
HDR
従来
HDR
従来

 なお10日発表の4KエントリーシリーズG20Xは、2016年2月のアップデートでHDR対応を行なう。

リアリティや立体感が向上
HDMIもVer.2.0aに

TimeOnに「みるコレ」を追加

 また、レグザクラウドサービス「TimeOn」も9月のアップデートで強化。G20Xシリーズと同様に、好きなジャンルや人物を選ぶだけで、おまかせ録画された番組やYouTube番組などが楽しめる「みるコレ」が追加される。

TimeOnもリニューアル。みるコレに対応
みるコレの動作イメージ

 みるコレでは、ジャンルや人物、番組などの、関連番組/コンテンツを[パック]という単位で管理。パックを選択すると、録画番組や未来番組(放送予定番組)、YouTube、シーンなどから見たい番組を選べるというもの。

 「好きなアーティスト」、「いつも見ているドラマ」、「応援しているチーム」など5万件以上のパックを用意し、好みのものをピックアップして、再生したり録画予約に役立てることができる。

ジャンルや人物を選ぶだけ

 最新の録画番組をピックアップして、すぐに視聴できる「すぐみる」や、よく視聴している番組の最新回をすぐに選べる「いつもの番組」なども用意している。

「いつもの番組」や「すぐみる」などの視聴方法を提供

(臼田勤哉)