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ガンダムシリーズ最新作「鉄血のオルフェンズ」10月放送開始。監督は長井龍雪

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
創通・サンライズ・MBS

 機動戦士ガンダムシリーズのテレビアニメ最新作「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」が発表された。10月4日から、毎週日曜日の午後5時に、MBS/TBS系列全国28局ネットで放送される。監督は「とらドラ!」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」などを手掛けた、長井龍雪が担当する。

 昨年35周年を迎えた「機動戦士ガンダム」シリーズの歴史の中で、「どの作品よりも主人公の少年たちの絆や挫折、成長といった人間ドラマに焦点を絞り、少年たちの物語としての魅力と、それに伴って変化を遂げていくガンダムの姿を描く、新世代のガンダム」と位置づけられている。登場するモビルスーツは「ガンダム・バルバトス」、「グレイズ」など。

モビルスーツは「ガンダム・バルバトス」。廃棄されたガンダムを少年たちが自分たちを守るために起動させ、敵の装備なども取り入れながら変化していくという
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あらすじ

ガンダム・バルバトス。厄祭戦に用いられていたガンダムフレームの一機で、長い間CGSの動力炉として使用されていたモビルスーツ。襲撃にあったCGSの少年たちが急遽起動させ、三日月が乗り込んだ。厄祭戦から長い年月が経っているため、装甲は劣化し、本来の性能は発揮できていない
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 かつて「厄祭戦」(やくさいせん)と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから、約300年。

 地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。仮初めの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

 主人公の少年、三日月・オーガスが所属する民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ」(CGS)は、地球の一勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女、「クーデリア・藍那(あいな)・バーンスタイン」の護衛任務を受ける。しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織「ギャラルホルン」の襲撃を受けたCGSは、三日月ら子供たちを囮にして撤退を始めてしまう。

 少年達のリーダー、「オルガ・イツカ」はこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗を翻してクーデターを決意。オルガに「ギャラルホルン」の撃退を託された三日月は、CGSの動力炉として使用されていた「厄祭戦」時代のモビルスーツ、「ガンダム・バルバトス」を用いて戦いに挑む。

三日月・オーガス。CGSに所属する少年。おおらかな性格で、あまり細かいことを気にしないが、仲間のためならばいかなる犠牲も厭わない。CGSの中でも機動兵器の操縦技術に長け、「ガンダム・バルバトス」のパイロットを任せられる
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オルガ・イツカ。CGSの少年たちのリーダー的存在。リーダーシップに優れ、少年たちからの信頼が厚く、本人もそれに応えようと努力している。特に三日月とは幼少の頃から一緒で、兄弟以上の信頼関係を築いている。少年たちが虐げられることなく暮らせるようになるため、CGSへのクーデターを決意
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ビスケット・グリフォン。オルガを支える参謀的なポジションの少年。読書が趣味で穏やかな性格。祖母と年の離れた双子の妹の生活費を稼ぐためにCGSに志願、入隊した。就学経験が有り、少年たちの中では珍しく読み書きが出来る
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ユージン・セブンスターク。CGS所属の少年の一人で、オルガが入隊するまでは少年たちのリーダー的存在だった。身体能力に優れ頭も良いが、思慮浅い部分があるためカリスマ性は低い。年少組がオルガになつくのが気に入らず、度々オルガに反発する
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左からバンダイ代表取締役社長 チーフガンダムオフィサーの上野和典、創通の青木建彦社長、サンライズの宮河恭夫
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 バンダイの代表取締役社長で、チーフガンダムオフィサーの上野和典氏は、昨年のテレビシリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」や「ガンダムビルドファイターズトライ」、そしてOVAの「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」などが、「国内のみならず、アジア地区をはじめ、世界中から熱いご支持をいただいている。そしていよいよ今年、ガンダムの新たなテレビシリーズとして機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズをお届けする」と、新作を発表。日本ではテレビ放送を実施するが、海外でも映像配信などを実施するため、準備を進めているという。

 作品について上野氏は、「主人公たちの絆や成長、それにともなって変化していくガンダムの姿が描かれていく。“新しいガンダム”として様々なチャレンジを、従来のガンダムファンの皆様と、新しくガンダムやガンプラの世界に触れていただく皆様にご提案をしていきたい」と熱意を語った。

ガンプラなどの展開も

 放送開始に合わせ、ガンプラシリーズの「HG 1/144スケール ガンダム バルバトス(仮)」(1,080円/税込)など、関連商品が10月より続々と発売予定。バンダイナムコグループ各社から、カード、フィギュア、菓子、カプセルトイ、アパレル、家庭用ゲームソフト、携帯端末向けゲーム、映像パッケージなどの展開もスタートする。

 ガンプラでは、最新の「HG」フォーマットによるプロポーションの再現・広い可動域・組みやすさを伴うガンプラを、番組の展開にあわせて発売予定。作品の内容に沿って、同スケール間で、キット内のパーツや一部の他のガンプラパーツを組み合わせてカスタマイズできるのが特徴。別売のカスタマイズパーツも同時展開し、より遊びの幅が広がる仕様になっている。

 さらに、劇中のモビルスーツの設定に合わせ、内部の“フレーム”をより精密に再現した「1/100スケール」のシリーズもラインナップ。「1/100スケール ガンダム バルバトス(仮)」を11月に2,700円(税込)で発売予定。

HG 1/144スケール ガンダム バルバトス(仮)
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HG 1/144 グレイズ(仮)
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1/100スケール ガンダム バルバトス(仮)
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1HG 1/144スケール ガンダム バルバトス
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1/100スケール ガンダム バルバトス(仮)
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 コレクションしやすく、スタイリッシュなポージングが可能な、全高約9cmの完成品アクションフィギュアシリーズ「NXEDGE STYLE(ネクスエッジスタイル)」にも、「ガンダム・バルバトス」など主要モビルスーツを発売する。

 また、アミューズメント施設などには秋から、デジタルキッズカードゲーム「ガンダムトライエイジ 鉄血の1弾」を展開(1プレイ100円:税込/※100円につき必ずカードが1枚出る)。

 ガンダム・バルバトスやグレイズなどのモビルスーツや、三日月・オーガスたちパイロットが参戦し、番組の展開にあわせてラインアップされる予定。物語の展開にあわせたゲームミッションも配信され、劇中の設定と連動してガンダム・バルバトスのパーツや武装が変化していくという。

 トレーディングカードゲーム「ガンダムクロスウォー」も第1弾を10月30日に発売予定。新たなトレーディングカードゲームで、カードゲームとして机上で遊びながら、スマートフォンのアプリでも同様の遊びを楽しめるのが特徴。日本を中心にアジア各国での展開が予定されている。

ガシャポン戦士にもガンダム・バルバトスなどが
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デジタルキッズカードゲーム「ガンダムトライエイジ 鉄血の1弾」
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アパレル系の展開も
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(山崎健太郎)