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スペック、35万円の“リアル・サウンド”パワーアンプ

プリアンプ無しのピュア・ダイレクト再生を訴求

 スペックは、新PWMスイッチングデバイスの採用により、エネルギッシュなサウンドを実現するというステレオパワーアンプ「PRA-W5ST」を8月24日より発売する。価格は35万円。

PRA-W5ST

 同社「リアルサウンド・アンプ」シリーズ初のパワーアンプ。生の音楽の躍動感を目指した同シリーズの思想を受け継ぎながら、新キーデバイスの採用で音楽性に磨きをかけ、「単に緻密で高精細なだけでなく、鮮明さと迫真性を備えた“ハイ・ディフィニションアンプ」とアピールしている。

 アンプ部には小型の高性能PWMスイッチングデバイスを採用。最大出力は100W×2ch(4Ω)。新デバイスにより、アンプ部はコンパクトになり、基板のパターンやリード線の長さも最短化。これにより、高域信号の通過障害となるインダクタンス分が実質的にゼロになり、「理想的な高速スイッチングによるスピード感あふれるサウンドが実現できた」とする。

 また、新開発のコントロールICによるオーディオグレードの高品位スイッチング電源システムを採用。通常の半導体アンプの3倍の電源利用効率(最大出力時96%)を誇るPWMスイッチングデバイスの能力を活かし、強力なスピーカー駆動力によるエネルギッシュで躍動感あるサウンドを可能としたという。

 電源部の電解コンデンサはニチコンの新開発ケミコン「響」を採用。響の開発にあたりスペックのエンジニアも評価に参加し、まろやかで奥深い響きを生み出しているという。抵抗も新開発の米国製のもので、音域にセンシティブな回路に採用。全体域にわたり高精細な再生が行なえ、特にモノラルアンプとしてバイアンプ接続した際に効果を発揮する。

 ステレオパワーアンプとして利用できるほか、2つのモノラルモードによるモノラルアンプ利用も可能。バイアンプ接続とBTL接続のモノラルモードが選択できる。また、ゲイン切り替えスイッチにより、通常のフルパワーと-6dBが選択できる。

背面

 EX-VOLポジションを用いた、ピュア・ダイレクト再生にも対応。プリアンプを利用しない場合、EX-VOL対応機器同士でレベルを絞らずに機器間で信号伝送を可能とする。EX-VOLポジションで、別売のボリュームコントローラ「H-VC1」(近日発売:2万円)をEX-LOL CONT端子につなぐことで、本機の内部のアナログ電子ボリュームを制御する。

 スペックでは、ネットワークプレーヤーやCDプレーヤーなどの出力機器の信号レベルをそのまま伝達することが、特に微小信号増幅や小音量再生時に音質的に有利なため、このピュア・ダイレクト再生を訴求している。

ピュア・ダイレクト再生を訴求

 周波数特性は10Hz~30kHz±1dB(6Ω、1W)、高調波歪率は0.02%(1kHz、80%出力時)、入力感度は300mVrms、37.3dB(Volume MAX時、6Ω、1kHz)。

 スプルースの単板とカエデ材によるサイドパネルインシュレータを採用。飛騨高山の高級家具メーカーにカスタムオーダーした伝統工芸品をで、2種類の素材を利用することで、外部振動を効果的に減衰する。

 入力端子はXLR×1とRCA×1で、リアパネルで切り替え。スピーカー出力は1系統。消費電力は最大出力時150W(無信号時9W)。外形寸法は350×375×95mm(幅×奥行×高さ)、重量は6.2kg。

(臼田勤哉)