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NEC、4K/60HzとHDCP 2.2対応の27型液晶。高精度な色補正対応で約9万円

 NECディスプレイソリューションズは、4K/60pやHDCP 2.2に対応した27型4K液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-EA275UHD-BK」を8月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。法人向けのほか、量販店などでも販売される予定。

MultiSync LCD-EA275UHD-BK

 4K(3,840×2,160ドット)解像度のIPSパネルを搭載する27型液晶ディスプレイ。4K/60Hzや著作権保護のHDCP 2.2に対応したHDMIを備え、4K放送対応チューナやメディアプレーヤーからの入力にも対応する。そのほか、DisplayPort(HDCP対応)と、DVI-D(デュアルリンク対応)を装備。HDMI/DisplayPortからの10bitカラー入力に対応し、約10億6,433万色の表示が可能。RGB各色に12bitルックアップテーブルを搭載し、なめらかな階調表示を可能にしている。さらに、4Kに満たない映像に画素を補間して4K画質相当にする「UHDアップスケーリング機能」も搭載。

 ハードウェアキャリブレーションに対応。任意に設定したキャリブレーションの目標値(輝度/白色点/ガンマなど)に正確で高精度な色調節が行なえるという。また、液晶パネル個々の微妙に異なる表示特性によって発生する輝度ムラや色ムラを補正する「ムラ補正機能」も搭載。補正値を一台ごとに最適に設定し、画面全体を作業領域として利用できるという。

 2画面表示に対応し、2台のパソコンなどからの入力信号を同時表示可能。最大6台のマルチ画面表示時に、画面やセンサーの設定を同時に行なうControlSync機能も装備。付属ケーブルで親機と子機(最大5台)を接続し、親機を設定すると、輝度、色味やセンサーの設定を子機も連動する(センサーは親機のみ有効)。

 ステレオミニの音声入力と、出力1W×2chのスピーカー、ステレオミニのヘッドフォン出力を装備。USBハブ機能も備え、USB 3.0(ダウンストリーム×2、アップストリーム×1)と、USB 2.0(ダウンストリーム×1)を装備。USB POWER機能により、ディスプレイの電源ON/OFFに関わらずスマートフォンなどのUSB機器への給電を行なうことも可能。

 人感センサーも搭載。使用者が席から離れると画面OFF、または輝度0%のモードに設定可能で、消費電力を抑えられる席に戻ると自動的に復帰する。周囲の明るさを検出し、測定結果と表示画面の状態により、画面の輝度を自動で調節するオートブライトネス機能も搭載。暗い部屋や、白領域の多い画面表示では輝度を自動的に下げられる。そのほか、周囲の明るさに応じて自動でパワーセーブモードに入る「オフモード」機能も利用可能。消費電力は最大71Wで、出荷設定時は39W(USB/オーディオ非接続時)、パワーセーブ時は0.37W。

 スタンド部は、上下130mmの高さ調節と、上30度/下5度のチルト、左右340度のスイーベルが可能。パネルを90度回転させ縦型表示にできるピボット機構も搭載する。ケーブルカバーをスタンド背面に備え、接続ケーブルをまとめてカバー内に収められる。ディスプレイの操作は前面のタッチセンサーキーを使用。ボタンの凹凸が無くなり、全面がフラットなデザインとした。スタンドを含む外形寸法は、639.2×230×417.9~547.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.1kg。DisplayPortケーブルなどが付属する。

タッチセンサー搭載でフラットなデザインを採用

(中林暁)