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B&Wの新スピーカー「800 D3」シリーズが日本初公開。コンティニュアム・コーン搭載

 9月25日から27日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されているオーディオ機器の展示/試聴イベント「2015東京インターナショナルオーディオショウ」。マランツブースにおいて、英B&W(Bowers & Wilkins)のスピーカー「800 Series Diamond」の新シリーズ「800 D3」がお披露目された。発売日や価格は明らかにされていないが、近日発表予定。

「803 D3」の上部

 ラインナップは、フロア型の「802 D3」、「803 D3」、「804 D3」、ブックシェルフの「805 D3」、センタースピーカーの「HTM1 D3」、「HTM2 D3」を用意。会場には802 D3/803 D3/804 D3/805 D3などが置かれていた。前述の通り価格は未定だが、「従来のモデルと比べると高価になるが、音は格段に進化している」という。

手前が「803 D3」

 シリーズに共通する特徴は、ミッドレンジユニット「コンティニュアム・コーン」に変更した事。同社は'74年から40年間、ケブラーコーンを改良しながら採用し続けており、コンティニュアム・コーンも布製の素材ではあるが、パフォーマンスを劇的に向上させたとしている。

右は「805 D3」。右の従来モデル805 Dでは黄色いケブラーコーンユニットがトレードマークだったが、灰色のコンティニュアム・コーンに変更された

 ツイータは従来モデルと同様にダイヤモンドを使用。アルミのツイータはブレイクアップが38kHz程度だが、ダイヤモンドツイータは70kHzで、共鳴音は可聴帯域を超えている。新モデルではこのツイータを、「オールニュー・ソリッドボディ・トゥイーター・ハウジング」に搭載。パフォーマンスをさらに向上させたという。口径は25mm径。

コンティニュアム・コーン
オールニュー・ソリッドボディ・トゥイーター・ハウジング

 既報の通り、グローバルサイトでは既に写真や仕様が紹介されていた。製品写真だけで従来モデルと見比べると“ひょろっ”とした印象を持っていたが、実物を目にするとイメージが大きく異なる。カーブを描いた側面のフォルムがより優美になっており、全体的にシャープでクールな佇まいになった。シルバーカラーであるコンティニュアム・コーンの落ち着いた色調と合わせ、より近未来的でカッコイイスピーカーに進化したという印象だ。

803 D3のウーファユニットは筐体から少し飛び出した格好
803 D3のスピーカーターミナルと背面

 「802 D3」と「803 D3」はどちらも3ウェイ、802 D3は25mm径ツイータ、150mm径のコンティニュアム・コーンミッドレンジ、200mm径のエアロフォイルウーファを採用。803 D3はミッドレンジが130mm径、ウーファが180mm径となる。

左が802 D3
805 D3
コンパクトなネットワークCDレシーバ「M-CR611」

 「804 D3」やブックシェルフの「805 D3」にもダイヤモンドツイータやコンティニュアム・コーンを採用。804 D3は3ウェイで、25mm径ツイータ、130mm径のコンティニュアム・コーン・ミッドレンジ、165mm径のエアロフォイルウーファを採用。805 D3は、25mm径ツイータ、165mm径のコンティニュアム・コーン・ウーファを採用している。

 マランツブースでは他にも、8月から発売しているコンパクトなネットワークCDレシーバ「M-CR611」など、新製品を展示している。

(山崎健太郎)