J:COM、CATVの「デジアナ変換」を2015年3月まで実施

ケーブルテレビにおけるデジアナ変換の概要(出典：総務省)

　ジュピターテレコム(J:COM)は、総務省から要請を受けた「デジアナ変換」による地上デジタル放送の提供を2011年7月24日から2015年3月末日まで実施することを決定した。

　デジアナ変換は、地上デジタル放送をケーブルテレビ事業者がアナログ方式に変換して各家庭に伝送し、地上アナログテレビでも地デジ放送を受信可能にするもの。2011年7月24日以降アナログ波の送信が停止することから、地上デジタル受信環境を整備していない家庭の場合、テレビを視聴できない世帯が発生することとなる。そのため、総務省がCATV事業者に対し、暫定的な導入を要請していた。

　J:COMでは、デジアナ変換の導入により、アナログ受信機を停波後も継続して利用したいといった要望に対応するとともに、2台目、3台目を含むアナログテレビ受信機買い替えの視聴者負担平準化が期待できるとする。また、受信障害対策共聴施設のデジタル化対策の遅れをカバーする効果や、アナログテレビの排出抑制効果とリサイクルの平準化などの環境負荷軽減という役割も担えるとしている。