エソテリック、新同軸ユニット採用のTANNOY Precision

「Precision 6.4」のブラック(左)とダークウォルナット(右)

　エソテリックは、TANNOYのPrecision(プレシジョン)シリーズの新モデル4機種を9月15日に発売する。1台あたりの価格は、フロア型の「Precision 6.4」が21万円、「Precision 6.2」が16万8,000円、ブックシェルフの「Precision 6.1」が16万8,000円、センターの「Precision 6C」が21万円。なお、センターのみ受注発注となる。

　仕上げは、センター以外のモデルがWL(ダークウォルナット)とB(ブラック)から選択可能。センターはブラックのみとなる。

　4機種に共通する特長は、中高域を担当する新開発の同軸2ウェイドライバ「Precision デュアルコンセントリック」を採用している事。15cm径のマルチファイバーペーパーコーン振動板を使ったウーファと、25mm径チタンドームのツイータを同軸配置。独自の設計により、90度の放射角を実現している。

　ウーファには、ツインマグネットシステムを採用し、駆動力を高めている。エッジはラバーで、44mm径のエッジ巻きボイスコイルを採用。

　ツイータには独自のテクノウェーブガイド(ショートホーン兼ディフューザー)を装備し、正確な球面波を発生させ、ステレオ定位を高めている。

「Precision 6.2」のブラック(左)とダークウォルナット(右)	「Precision 6.1」のブラック(左)とダークウォルナット(右)	センターの「Precision 6C」はブラックのみ

　この同軸ユニットを全機種が採用。フロア型の「Precision 6.4」と「Precision 6.2」は、さらにマルチファイバーペーパーコーン振動板を使った15cm径のサブウーファも追加して3ウェイ化。さらに「Precision 6.4」は、共振周波数を23Hzにチューニングした、15cm径マルチファイバーペーパーコーン採用パッシブラジエータを2基搭載。サブウーファの上下にインライン配置し、低域の再生能力を高めている。

　なお、エンクロージャは「Precision 6.4」が密閉型で、「Precision 6.2」がリアバスレフとなる。

　ブックシェルフの「Precision 6.1」は前述の同軸ユニットのみ採用した、リアバスレフ。

　センターの「Precision 6C」は、同軸ユニットに、マルチファイバーペーパーコーン振動板を使った115cm径のサブウーファと、同サイズのパッシブラジエータを各1基追加している。

　4機種共通の特徴として、各ユニットに剛性の高いアルミダイキャスト製ドライバーシャーシを採用。10箇所でバッフルに強固にマウント。ドライバー背面では、エンクロージャーの内部ブレーシング(補強板)にも固定している。

　エンクロージャの形状は、側面にカーブを持たせており、内部反射を拡散。内部補強により、エンクロージャ自体の共振をコントロールしている。

　ネットワークには、高品位な低損失ラミネートコアインダクタやポリプロピレンコンデンサなどを使用。プリント基板は使わず、各部品間を直結するハードワイヤリングを採用している。内部配線は高純度シルバーコーティングのOFC。スピーカーターミナルはバイワイヤリング対応で金メッキ仕上げ。金メッキ端子のジャンパーケーブルを同梱する。また、独自のアース端子も備え、ドライバーシャーシとアンプとのアース接続を可能にしている。

　なお、フロア型モデルのエンクロージャー底面には、市販のスピーカー/スピーカースタンド専用の充填材やバラスト(砂)などを入れられるMLC(マスローディングキャビティー)を装備。エンクロージャーを重くすることで、共振点を下げる事ができる。さらに、MDF製のスピーカーベースも装備。スパイクと、スパイク受けも同梱する。

　主な仕様は下表の通り。