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J.TESORI、直販65,000円、頭部レスで手持ちも可能なバイノーラル録音用マイク

 J.TESORIは、米3Dioのバイノーラル録音用マイク「Free Space Pro」を、直販サイトの耳マイクドットコムにて9月から販売開始した。直販価格は65,000円。

Free Space Pro

 バイノーラル録音は、人の頭部を模したダミーヘッドの耳に搭載したマイクで録音。そのサウンドをヘッドフォンで聴く事で、生々しい音の広がりや定位、移動感が体感できるというもの。しかし、録音システムが高価であったり、サイズが大きい、ビデオカメラが搭載できないなどの難点があったという。

 3Dioが開発した「Free Space Pro」は、独自技術により、ダミーヘッド型と同等の3D収音性能を、頭部が無くても実現したという。そのため、取り回しがよくなり、片手で持てる可搬性を実現。価格も抑え、ビデオカメラやハイレゾ対応のオーディオレコーダなどを筐体に取り付けることも可能となっている。

カメラを取り付けたところ
オプションで風防も用意している
カメラのシューにも取り付け可能

 J.TESORIでは、「日常のシーンを臨場感あふれる3D音響でビデオ録画したり、ハイレゾでの3D生録音や映像作品制作を行なったりと、一般ユーザーからプロエンジニアまで様々な方々にお使いいただける」とアピールしている。

 外形寸法は190×110×110mm(幅×奥行き×高さ)。出力はステレオミニ。マウント部はカメラホットシューに対応する。カメラスタンドネジ穴も付いている。

 オプションとして、バランスXLR出力(外部ファントム電源対応/35,000円)、風防(5,000円)、グリップハンドル(5,000円)、外部機器マウント金具(5,000円)も用意する。

オプションのグリップハンドルに取り付けたところ
バランスのXLR出力もオプションで追加できる

 3Dio社は、ワシントン州在住のミュージシャンでエンジニアのJeffrey Anderson氏が、2013年に現地にて創業。バイノーラルマイクを専門に開発生産している。

Free Space Proのサンプル動画

(山崎健太郎)