レビュー

27日発売「Nexus Player」を早速購入。初のAndroid TV端末でできること

 GoogleのAndroid TV搭載端末「Nexus Player」が、2月27日に発売された。テレビとHDMI接続して利用できる端末で、Apple TVや、同じくGoogleのChromecastなどと同様に、HuluやYouTubeといった動画配信サービスを、HDMI搭載テレビで楽しめるようにするもの。発売日の27日にさっそく購入したので、写真を中心に紹介していく。

 ソフトバンクグループのみでの扱いとしており、Y! Mobileショップなどのワイモバイル取り扱い店舗のほか、家電量販店のソフトバンクモバイル携帯電話売り場などを含め、約3,000店舗で販売。今回はビックカメラ池袋本店のY! Mobileショップで購入。携帯電話売り場での購入ではあるが、もちろん回線契約は不要なため、特に手続きは無く、量販店のポイントも付いた。なお、Google Playからでも3月10日に発売予定だ。

 ざっくり言ってしまえば、Apple TVのようなSTBの、Google版といったところ。YouTubeやGoogle Playの動画、ゲームをはじめ、HuluやTEDといった他社のアプリを含む様々なネットワークサービスを、HDMI接続したテレビで楽しめる。Nexus Player最大の特徴は、Googleの「Android TV」を搭載する初の端末である点。Androidをベースとしたテレビ向けのプラットフォームで、Androidスマホなどとの親和性の高さが特徴。リモコンも付属し、音声検索で動画コンテンツを探すといったことも可能だ。

シンプルなパッケージと構成

 まずはパッケージを開封。立方体に近いケースに、円形のNexus Player本体と、スティック型のリモコン、ACアダプタを同梱。付属の説明書はイラストのみの簡素なもの。

パッケージ
底面に、対応アプリ/サービスなどが書かれている
スリーブを外すと天面に「P」の文字
ふたを開けたところ
本体の下にリモコン
その下にACアダプタなどがある
セット内容
説明書はシンプル
本体
背面
付属リモコン
Apple TVやChromecastと比較
左がApple TV、右がNexus PlayerNexus Player
Nexus Playerの上にApple TVをのせた
背面端子を比較。右がNexus Player
裏面。どちらもラバー調で滑りにくい。Nexus Player中央のボタンはBluetoothペアリング用
リモコン。左がNexus Player、右がApple TV

 起動までの手順はシンプルで、テレビとNexus PlayerをHDMI接続し、Nexus PlayerのACアダプタをつなぐ。電源ボタンは無く、ACアダプタ接続と同時に起動する。続いてリモコンをペアリングする。

起動すると、Googleロゴ、続いてAndroidロゴ表示
リモコンをペアリング
起動すると底面のランプが点くが、正面ではなく下向きに光り、明るさも控えめなので視聴などの邪魔にはなりにくい

 どのサービスを使うにも無線LAN(Wi-Fi)接続が必須となるので、まずはネットワーク設定から。付属リモコンで利用できるWi-Fiを選び、パスワードを入力する。なお、Nexus PlayerはEthernetには対応していない。

 続いてGoogleアカウントへのログイン。この作業はスマートフォンなどからでも行なえるため、今回はタブレットのNexus 7を利用した。まずはWebブラウザで指定のURLへアクセスし、テレビに表示されたコードを入力。あらかじめNexus 7でログインしていたGoogleのアカウントと、Nexus Playerも紐づけされた。既にスマホなどでGoogleアカウントを利用している人は、このやり方が簡単だろう。

Wi-Fi接続
Googleアカウントへのログインはタブレットを使った
ストレージ設定
ネットワーク設定
Google Cast画面
システム音設定
システムアプリ
スクリーンセーバー
Androidバージョンなど端末情報
余談だが、Androidバージョン情報にカーソルを合わせて決定ボタンを何回か押すと、ミニゲーム画面になる。単純なゲームだが難易度は高め

 Googleにログインすれば、後は動画やゲームなど様々なアプリを楽しむことができる。プリインストールのアプリはYouTubeやHuluなどの動画サービスや、Google playで利用できる映画/テレビ番組の視聴、Google Playミュージックなど。決して豊富とは言えないが、映画や海外ドラマなどにおいては、この2つが入っていればある程度カバーできそうだ。他社では、ビデオマーケットなども対応サービスを開始しているほか、U-NEXTやGYAO!といったサービスも今後対応予定となっている。

 なお、Nexus Playerの購入者には、特典として、Google Playで使える2,000円分のコードがプレゼントされる。これで動画やゲームなどの購入ができる。

Huluや、Google Playなどのアプリを利用できる

音声検索で動画などを検索

 特徴の一つである音声検索は、リモコンの一番上にあるマイクアイコンのボタンを押すと開始。映画のタイトルなどを話すと、「アナ雪」などの略語も含め、日本語で認識した。YouTubeやHulu、Google Playの動画などを横断して一括検索してくれると便利だが、トップページ表示時にマイクボタンを押して発話したときは、YouTubeだけの検索になり、Hulu起動時にマイクボタンを押しても同様にYouTubeだけがリストに表示された。

リモコンの上部にマイクボタン
トップ画面から音声検索しているところ
声で“ガンダム”の検索結果
“アナ雪”でも認識された

 一方、Google Playのビデオを選択している時に音声検索すると、「スパイダーマン」、「ジョジョ」や「ナルト」といった言葉では正しく該当作品が見つかったが、「寄生獣」や「ガンダム」などの日本語では何度やっても正しく認識されなかった。検索語として表示される言語も日本語ではなくアルファベットだったので、おそらく英語ベースの検索となっているようだ。本体の言語/音声設定で日本語を選択し、Googleのアカウント設定なども見直したが、結局、今回試した限りではこの検索から変わらなかった。筆者の発音に問題があるのか、その他の設定が必要なのかわからなかったが、とりあえず言えるのは、前述したトップページからの音声検索時とは動作が異なるということだ。

Google Playのビデオ作品表示時に音声検索すると、画面が少し異なり、検索結果はアルファベット(ローマ字)表示
“ガンダム”と話しても“kendama”になるなど、一部の作品は、リストにあるものでも表示されないケースがあった

 HuluやYouTubeを視聴する際は、Nexus Playerのリモコンを使った検索だけでなく、スマホのHulu/YouTubeアプリから「キャスト」することも可能。現時点では、音声検索よりも、スマホのキーボードで文字入力して、見つかったらNexus Playerのつながったテレビに表示して楽しむといった使い方が実用的。今後もし音声検索が強化されて、アプリを問わず横断して目的のコンテンツを探せるようになったら、それがベストと言えそうだ。

 キャスト中はスマホやタブレットから早送り/巻き戻しや一時停止、音量調整が可能。Nexus Playerのリモコンでも早送り/戻しはできるが、任意の場所まで一気に戻ったり進んだりしたい時などは、スマホなどの方がワンタッチでできるため便利だ。

YouTubeやHuluは、スマホアプリ側からのキャストができる
キャストにより、Hulu動画をテレビで楽しむ
スクロールなどの動作チェック

ゲームはリモコン/スマホ/専用コントローラに対応。テレビで対戦プレイが楽しい

 続いてゲームも試した。Google Playから購入できるアプリには、付属リモコンでも遊べるものと、オプションのコントローラを使うゲームで区別されており、今回は付属リモコンで遊べる「Riptide GP2」(税込250円)で遊んでみた。

 水上をジェットスキーのようなマシンで駆けるレースゲームで、リモコンの左右でコーナーリング、上下でターボや停止、決定ボタンでジャンプ中のアクションを決めるといったことができる。最大4名のマルチプレイもできる。

Riptide GP2の2人対戦画面

 マルチプレイ用には2つ以上のコントローラが必要となるため、前述のタブレットを使用。スマホ/タブレット用に、Googleが提供しているアプリ「Android TV Remote Control」をインストールした。

 このアプリは、Nexus Playerのリモコンと同様に上下左右と決定、ホームボタンを備え、画面タッチで、ネットワーク内のNexus Playerを操作可能。これを使って、タブレットのNexus 7をゲームコントローラとしてプレイした。

Android TV Remote ControlアプリをNexus Playerとペアリング
iPhoneも試しにBluetooth接続しようとしたが、残念ながらペアリングはできないようだ

 単純な操作のゲームながら、テレビの大画面で遊べるため、迫力のあるプレイが楽しめる。周りで見ていた人にも「ちょっとやってみたい」と声を掛けられ気軽に対戦できた。スマホなどでプレイするよりも多人数で盛り上がれるだろう。もっと本格的にゲームを楽しみたい人は、別売コントローラ向けのゲームなども用意されているので、それらをダウンロードすると良さそうだ。

 Google Playで配信しているアプリの数は、スマホなどに提供されているものに比べると少ない。これは、タッチ操作が前提なものなど、Android TV向きではないものは使えないためだ。ただ、ラインナップを見たところでは、ゲームパッド向けを含めると様々なジャンルのゲームが楽しめるので、新しいプラットフォームだからと言ってコンテンツ不足だとはあまり感じない。なお、ワイモバイルのサイトによれば、ニコニコ動画も対応コンテンツの中に入っているが、今回試した限りでは見つからなかったため、今後の対応を待ちたい。

Nexus Playerのリモコンに合わせたチュートリアルで操作方法が分かる
Nexus Playerリモコンと、タブレットで対戦も
Android TV Remote Controlアプリは、キーボード入力や、タッチパッド風の操作、音声入力も可能で、Nexus Player本体リモコンよりも機能が多い
ワイモバイルのサイトでは、ニコニコ動画も対応コンテンツの中に記載されていた

 Android TVならではというネイティブ対応アプリの数はまだ少ないが、既にGoogle Playのゲームなどは豊富だし、HuluやGoogle Playの動画作品は数多くラインナップしているので、買ってすぐに飽きるということはまずなさそうだ。なお、Android TVは、開発者向けにTV APIやTV SDK、UXフレームワークなどが提供されている。また、既にソニーやシャープなどがテレビ本体でのAndroid TV採用を表明している。今後サードパーティの参入などで、さらに特徴を活かしたアプリやサービスが登場することに期待したい。

 コンテンツに関して言えば、Chromecastのように、dビデオやdアニメストアといったサービスにも柔軟に対応すると、より多くの人にとって魅力ある端末になりそうだ。また、音声検索機能がさらに使いやすく、進化し続けることは、今後も増えていくコンテンツから、好みの作品を探す上で欠かせないポイント。数多くのSTBやスティック端末が存在する中で、Nexus Playerがずっと使い続けられるかどうかを分ける重要なカギになりそうだ。

(中林暁)