レビュー

自宅で4K放送の迫力。3月1日開始「スカパー! 4K」を早速体験

4K本格放送「スカパー! 4K」スタート

 3月1日4K本格放送「スカパー! 4K」がスタートした。124/128度CS放送「スカパー! プレミアムサービス」上において、「スカパー! 4K 総合」(Ch.596)と、映画専用の「スカパー! 4K 映画」(Ch.595)が視聴可能になった。

3月1日12時の開局に向けてカウントダウン

「あれ? すでに4K放送ってはじまってなかった? 」と疑問に思う方も居るかもしれないが、'14年6月に放送開始した「Channel 4K」は“実用化試験放送”という位置づけ。スカパープレミアムサービスのプラットフォームを使って、3,840×2,160/60p高精細映像の放送を行なっているものの、Channel 4Kは、官民が一体となって4K/8K放送を推進するために立ち上げたNexTV-Fがサービス主体で、本格化に向けたテスト放送といえるものだ。

 1日にスタートしたスカパー! 4Kは、日本初の商用4K放送として「総合」と「映画」の2チャンネルで展開。「スカパー! 4K 総合」(Ch.596)は、Jリーグ中継やドキュメンタリー、バラエティなどの総合編成で、スカパープレミアムの基本料(421円/月)+1チャンネル以上契約していれば無料。「スカパー! 4K 映画」(Ch.595)は、映画専用チャンネルで1作品500〜700円のPPV(都度課金)放送となる。

3月1日12時にスカパー! 4Kスタート。REGZA 50Z10Xで視聴している

 遂にスタートした4K本格放送。その実力を検証してみよう。なお、今回は試用期間も短いので。ファーストインプレッションをお届けする。設置の課題や長期間の使用レポートは追ってお伝えする。

アンテナ+4Kテレビと“ICカード”が必要

スカパー! プレミアムサービス用のICカード

 4K放送視聴のために必要なのは、124/128度CSデジタル対応のアンテナと、4K対応テレビ、そしてスカパープレミアムサービス用カードだ。カードは事前にスカパーに請求したところ、2日後に自宅に送られてきた。テレビは、スカパー! プレミアムチューナ内蔵の東芝REGZA「50Z10X」を用意した。

 REGZA Z10Xシリーズは現用唯一の4Kチューナ内蔵テレビのため、アンテナとICカードだけで4K放送を視聴でき、シンプルでわかりやすい。あとは、録画用にUSB HDDを接続するだけで、録画対応の4K放送視聴環境が完成した。

筆者宅のアンテナは110度と124/128度共用だった
50Z10Xの側面にスカパー! プレミアムサービス用のチューナとICカードスロット
スカパー! かんたん設定

 チューナにICカードを入れて、アンテナケーブルを接続すれば、ハードウェアの設置は完了。あとは、チューナ(今回はREGZA 50Z10X)の「スカパー! かんたん設定」で、受信設定を行なうだけだ。

 設置後に、スカパー!プレミアムサービスの「スカパー!プロモ599」(Ch.599)が映れば、受信環境には問題なし。あとは、電話もしくは、Webサービスの「Myスカパー! 」から契約もしくは2週間の「お試し」を行なうだけだ。筆者は110度CSのスカパー利用者のため、Myスカパー!から「2週間お試し」を申し込んだ。Webから申込みの後、15分後ぐらいにはスカパー! 4Kが視聴可能になっていた。

 筆者の場合、電源やアンテナケーブルの設置見直しなどを行なったため、ここまでで2時間ほどかかったが、機器設置を除けば1時間ほどで設定は終わるはずだ。なお、スカパーでは、5,000円でアンテナ設置キャンペーンも行なっている(3月31日まで)、アンテナが設置できる環境の人は、こうしたサービスを利用するといいだろう。

 なお、試験放送のChannel 4Kを受信する場合は、別途Channel 4Kの受信のために電話が必要だ。せっかくの4K受信環境なので、あわせて申し込んでおきたい。

 スカパー! 4K総合と、スカパー! 4K 映画の一部は無料放送となっているが、利用には、スカパー! プレミアムの月額基本料の税込421円と最低1チャンネルの契約が必要となる。また、加入料として初回に3,024円(税込)が必要だが、3月1日〜31日の契約者は無料となる。

 また東芝は、REGZA Z10Xシリーズの購入者向けに、月額4,093円(税込)で65チャンネルが視聴可能になる「スカパー! プレミアムパック」の視聴料金が2カ月間無料になるキャンペーンも実施している。

録画操作はシンプル。圧倒的な高画質

 50Z10Xのリモコンの[スカパー!]ボタンで、スカパー! プレミアムチューナに放送切り替えると、スカパー! プレミアムの番組表が表示される。あとは、「スカパー! 4K 総合」(Ch.596)を選べばすぐに4K放送を楽しめる。

 1日12時にスカパー! 4Kのこけら落としとなった「スカパー! 音楽祭」を皮切りに、サッカーの「阪神・淡路大震災20年 1.17チャリティマッチ」、「スカパー! 音楽祭」、「4K 日本の風景 知床」、「Venetia's Life 〜心の庭に辿り着くまで vol.1(京都 大原)」、「海外ドキュメンタリー Alaska/Rescue」などの番組をやっていたので早速視聴した。現時点では、スカパー! 4K 総合の放送時間は、平日/休日ともに10時〜24時となっているようだ。

スカパー! 4K 総合の一週間番組表

 当日午後は外出してしまったが、スカパー! 4K開始にあわせて、REGZA Z10Xシリーズが4K放送録画対応となったため、番組の見逃しを防げるようになったのはありがたい。

 50Z10Xの場合、スカパー! ボタンからスカパー! プレミアムチューナを呼び出し、あとはチャンネル番号や番組表で、スカパー! 4Kを選ぶだけだ。最初の出画は、地デジより若干ゆっくりに感じるが、チャンネル切替のレスポンスなどに不満はない。

 スカパー! 4K総合の数番組を見ただけだが、4Kの画質の実力は十二分に堪能できた。「日本の風景 知床」では、4K撮影した雪の冬の知床の情景がディテール豊かに感じられるし、サッカーでは、グランドの俯瞰映像でも芝生の凹凸が感じられるし、観客席の横断幕の文字のにじみや、観客の表情などもリアリティをもって伝わってくる。

50Z10Xでスカパー! 4K総合を視聴

 スカパー! 音楽祭では、アーティストの表情の陰影や衣装の装飾のディテールなどが明確に違っており、久しぶりに見た小室哲哉氏の肌に年齢なりの苦労や貫禄が感じられた。また、アーティストとセットの距離感、奥行き感の違いも印象的で、10人以上のメンバーがパフォーマンスする「モーニング娘。'15」では、前後の列のメンバーがしっかりと間を取りながら踊っている様に感じれた。

 暗いセットにスポットライトの光が刺すような演出でも、暗部から明部まで階調がしっかり出ており、ディテールも申し分ない。ちょっと驚いてしまうのが、女性アーティストのまとめた髪の毛から“ピョン“とハネ出た毛(いわゆるアホ毛)がしっかり見えてしまうこと。明らかにHDとは違う質感が感じられた。アーティストの付けているイヤーモニターの種類も判別しやすいし、字幕のクリアさは感動的だ。

 家族に特に4K放送と伝えずに視聴していたところ、「ちょっと老けた?」とか、「今日はちょっとおじいちゃんにみえる」という声が出たのが面白かった。人の表情、シワや陰影、ひげの髭の剃り残しなどが目についたようで、「これは4K映像だ」など伝えなくても違いを感じ取っていたようだ。

スカパー! 4Kを録画

 録画予約もシンプル。REGZA Z10の場合は地デジとほぼ同じといってよい。番組表から録画したい番組を選ぶだけで、4K/60pのHEVCで放送される番組がUSB HDDに録画できる。長時間録画モードなどはなく、放送波をそのまま録画するだけのシンプルなものだ。REGZA Z10X側でフォルダ分けは可能だが、BDや他の外付けHDDなどにはダビングできないので、録画は純粋にタイムシフト用といえる。なお、後述するスカパー! 4K映画は、“コピー禁止”のPPVとなっており、USB HDDへの録画はできない。

 そもそもダビングなどについては現状規格がないので、シンプルな録画機能に不満は無い。ただ、シングルチューナのため、Channel 4Kとスカパー! 4Kで放送時間がかぶると視聴できないという点は留意して欲しい。もっとも現状再放送も多いので、再放送でカバーするという考え方もありだろう。

PPVのスカパー! 4K映画には、ネット接続必須

 続いてPPVの「スカパー!4K 映画」(Ch.595)もテスト、と思ったが、結論からいうとまだ見られていない。というのも、1日から19時からスタートの「野獣死すべし」を見ようと思って待機していたのだが、時間になったら「視聴契約が確認できません」とのメッセージが……。

 カスタマーセンターに電話してみたところ、お試し期間中のPPVは購入できず、本契約する必要があるとのこと。そのためスカパー! 4K映画のPPVについては後日の記事でレポートしたい。

お試し期間中のPPV購入は不可、とのこと
スカパー! 4KのPPVは録画禁止

 スカパー! 4K映画のPPV番組は、録画禁止コンテンツとなっており、放送をライブ視聴する必要がある。また、PPVで番組購入するためにインターネット接続環境が必須とのこと。

 作品は、話題の洋画、邦画や過去の名作など幅広いジャンルの作品を年間50本程度放送予定で、3月は、大自然の神秘を最高峰の4K技術で撮影した「ネイチャー」、「野獣死すべし」、「蘇る金狼」など松田優作主演2作品、SFファンタジー「時をかける少女」の4K Scannning版を用意している。なお、PPV以外にも「4K 日本の風景」などの4K番組を放送しており、これらは録画可能となっていた。今週の、スカパー! 4K 映画の放送時間は、平日が12時〜24時、土日が10時〜24時となっていた。

リビングで4Kのインパクト!

 4K放送を自宅に導入して、一番の驚きはやはり「画質」だ。4K放送のデモは、取材先や販売店など、様々なところで見ていたが、自宅の普段暮らしている環境の中で見る4K画質は、やはり別次元の感動がある。

 とはいえ、まだ、スポーツや音楽などの数番組を見ただけだ。スカパー! 4K映画のPPVや他の番組のインプレッション、設置についての注意点などは、後日のレポートでお届けしたい。

(臼田勤哉)