【3月10日】
  • 米Marvel、東映のドラマ版「スパイダーマン」をネット配信
    -日本からも視聴可能。英語字幕付

 

Marvelの配信ページ

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 米国のコミック出版社・Marvelのサイトにある、動画配信コーナーにおいて、東映が'78年に製作した実写テレビドラマ版「スパイダーマン」の無料配信が開始された。現在は1話が配信中で、毎週木曜日に新エピソードが追加される予定。米国向けの配信だが、日本からも視聴可能。日本語音声に英語字幕が付いている。

 今、「スパイダーマン」と聞くと、トビー・マグワイア主演の洋画シリーズを連想するが、遥か昔に東映が実写テレビドラマを作っていたのだ。もちろんCGなどが無かった時代、ビルの壁を登り、天井を這う蜘蛛男のアクションは特撮で表現されている。

 

実写ドラマ版スパイダーマン

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 さらに驚くべきは、「マーベラー、チェンジレオパルドン!」の掛け声とともに、宇宙戦艦マーベラーが巨大ロボット「レオパルドン」に変形。スパイダーマンが乗り込んで操縦し、悪の鉄十字団と戦うなど、独自設定を大量に追加していること。戦隊ヒーロードラマの原型を築いた作品とも言われている。ちなみに東映ビデオからDVD-BOX(DSTD-02367/47,250円)も2005年12月に発売されている。

 原作を大胆にアレンジしたドラマ版だが、体を張った生身のアクションの数々に感激した原作者のスタン・リーが「日本版スパイダーマンだけは別格だ。レオパ゚ルドンは別として……」というコメントを残したという伝説も残っている。

 配信を開始したMarvelのページでは、米国のユーザー向けに「山城拓也(ピーター・パーカーではない)というオートバイレーサーがスーパーヒーロー(スパイダーマン)に変身。邪悪な鉄十字団と戦う物語だ」と、作品を説明。「多くのファンが知っている“スパイダーマン”とは違うけれど、凄く面白いし、ぶっ飛んでる。しかも無料配信なんだ」と魅力をアピールしている。