国同士の戦が頻繁に行なわれる世界“フロニャルド”。隣国・ガレット獅子団領国からの侵略戦争を受けるビスコッティ共和国では、ガレット獅子団領国の頭首・レオンミシェリ姫が続ける苛烈な侵攻に、ビスコッティ騎士団が敗北を重ねていた。
　そんな国の現状に心を痛めたビスコッティ共和国の姫・ミルヒオーレは、意を決して国を救う勇者を異世界から召喚する。選ばれたのは、日本の中学生シンク・イズミ。異世界で彼を待ち受けていたのは、ある“変わったルール”の下で行なわれる“戦”の日々。サーカスアクションとアスレチック競技が大好きな少年は、勇者としてビスコッティとミルヒを救うことができるだろうか!?
　

　アニメオリジナル作品というだけで期待が高まるが、スタッフは原作と脚本が都築真紀、監督が草川啓造という「魔法少女リリカルなのはシリーズ」を手がけた2人。可愛らしいキャラクターとは裏腹に、熱いバトルが展開する予感だ。気になるのは"ある変わったルール”で行なわれるという戦の方法。主人公シンクがどのような活躍を見せてくれるのかにも期待が高まる。
　タイトルが示すように、キャラクターたちに"犬耳”がついているのが特徴で、敵国にはネコミミっぽいものも確認できる。これらケモノミミ美少女達と主人公との関係も気になるところだ。なお、声の出演は宮野真守、堀江由衣、竹達彩奈、水樹奈々、子安武人、日笠陽子などと超豪華。水樹&堀江によるオープニング/エンディングの楽曲にも注目だ。

　都市シュテルンビルトは、様々な人種・民族・『NEXT』と呼ばれる特殊能力者が共存し、その能力を使って街の平和を守る『ヒーロー』が存在する街。ヒーロー達は企業に所属し、スポンサーロゴ入りのヒーロースーツを身に纏い、ヒーローポイント獲得のため事件解決や人命救助に奔走している。その模様は人気番組『HERO TV』で中継されており、各々キング・オブ・ヒーローを目指し、年間ランキングを争っている。
　そんなヒーローの一人、ワイルドタイガー(鏑木・T・虎徹)は、能力発動の5分間は全ての身体能力が100倍になる「ハンドレッドパワー」を使える能力者。人気のピークは過ぎているが、ベテランなりに土地勘、経験値を最大限に生かしたパフォーマンスを見せる。会社の命令には従わなければならないのだが、現場判断で目の前の市民の為には器物破損も厭わない、我が道を突き進んでしまう性格のワイルドタイガー。彼には『正義の壊し屋』という不本意な煽り文句が付けられている。そんな虎徹を雇っていた寛大な会社が、突如吸収合併されてしまうことになり……。
　

　ヒーローが実在し、スポンサーロゴを背負って人命救助をしつつ、“ヒーロー度”を競うという、なんともユニークな設定が魅力のオリジナル作品。ヒーローアニメにも関わらず、主人公が“ヒーローとしてのピークを過ぎたベテラン”というのも面白い。
　また、熱いベテラン・ワイルドタイガーの相棒役として、“ヒーローはあくまで仕事”と割り切る、クールな青年・バーナビーが登場。2人のぶつかり合いも、作品の大きな要素になりそうだ。ヒーローの“苦悩や裏側”を描く、アメリカンコミック的な雰囲気の作品になりそうだ。
　また、アニメ界初の試みとして、企業に所属するヒーロー達という作品の設定を現実世界とクロスオーバ－させ、作品に登場する8体のヒーロースーツへのプレイスメント企業を公募。実在の企業ロゴを身にまとったヒーローが、アニメの中で活躍するという試みも予定されている。

　妄想がふくらみがちな夢見る女子高生「ゆっこ」の周りには、ロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。時定(ときさだめ)高校を中心に、シャケが飛んできたり、こけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まります。
　一方、「はかせ」と「なの」、しゃべる猫「阪本さん」の暮らす「東雲研究所」でも、今日も一日、あったかぽかぽかの、のんびりとした一日が過ぎていくのでした。
　「日常」って実は、「非日常」の連続じゃない? ちょっとだけでも笑うと免疫が上がるそうですよ。一緒に笑っちゃいましょう。 
 

　あらゐけいいちによる同名4コマ漫画を原作としたアニメ。あらすじだけではさっぱり内容がわからないと思うが、ゆる～いトーンで展開する女子高生たちの日常を、シュールに描いたギャグアニメだ。
　メインの舞台は時定(ときさだめ)高校。主人公は、おバカな女子高生・裕子(通称ゆっこ)。ゆっこのボケに突っ込んだり、励ましたりする常識人・みお、聡明な優等生だが無口無表情で常識はずれの行動をとる麻衣など、個性的なキャラ達による肩の力が抜けた物語が展開する。
　また、もう1つの舞台である東雲研究所では、背中にネジがついたロボット女子高生・なのと、幼女の博士(名前も“はかせ”)、喋る犬と、よりわけのわらない3人(?)による日常も展開。天才だが完全に子供である“はかせ”を、甲斐甲斐しく世話するロボ女子高生、それを見守るニヒルな犬の阪本さんによる、なんとも言えない雰囲気の物語が展開する。
　アニメ版が注目される最大の理由は、「ハルヒ」や「けいおん!」の京都アニメーションが制作している事。監督は石原立也、シリーズ構成は花田十輝と、豪華なスタッフが参加。京アニのギャグ作品と言うと「らき☆すた」を連想するが、よりのんびりと、よりシュールな作品になりそう。まったりと鑑賞したい作品だ。

　突然の夜逃げ、突然の告白、そして突然の別れ。今までとは違う自分になりたかったという夢は、急に現実となりました。私、松前緒花の平凡な日常は1日にしてドラマチックな展開を迎えたのです。通い慣れた、それでいてあまり愛着のない街を出て、話したことや会ったこともない祖母の元で暮らすのです。
　大正浪漫あふれる温泉旅館・喜翆荘（きっすいそう）。そこで出会う人たち。花の芽が地上に出て新たな世界を知るように、私も、今までとはまったく違う、新しい生活を始めます。
　それは辛いことかもしれません。でも、めげても、くじけても、泣きじゃくっても明日は来るんです。だからこそ私は頑張りたいんです、そして輝きたいんです。太陽に導かれるよう咲く花のようにいつか大輪の花を咲かせられるように……。
 

　「true tears」や「Angel Beats!」など、人気作・話題作を手がけるP.A.WORKSの、10周年記念作品。温泉旅館で、仲居として暮らすことになった女子高生・緒花を主人公とした物語で、アニメオリジナル作品となる。映像が非常に美しい事で知られるP.A.WORKS作品であり、温泉街を舞台に描く作品という事で、実在の場所や建物がモデルであれば、ファンによる“聖地巡礼”にも繋がる予感。背景美術にも注目しながら鑑賞したい。
　ストーリー的には昼ドラマのような印象を受けるが、言動がキツい板前見習いの美少女・民子や、仲居のアルバイトをしているしっかり者の菜子、ライバル旅館の一人娘・結名など、可愛いキャラクターが多く登場するのも注目。複雑な境遇に置かれた主人公が、どのように成長していくのかが本筋となりそうだ。監督は「CANAAN」などを手掛ける安藤真裕。キャラクター原案は人気イラストレーターの岸田メルが担当している。 

　戦国時代に似た、だが女の子しかいない世界……。現代の女子中学生・ヒデヨシ(本名 日出佳乃)は、ある日突然、そんな摩訶不思議な場所へと飛ばされ、織田ノブナガはじめ名立たる戦国武将らと出会う。ノブナガは天下統一を目指し、伝説の深紅の甲冑を集めており、ヒデヨシは何故かその手伝いをする事になるのだが……トンデモ戦国女子絵巻が今、幕をあける!!!
 

　 「うみものがたり」や「Rio RainbowGate!」など、パチンコからのアニメ化作品が続いているが、この「戦国乙女」も2008年頃から登場している、パチンコシリーズをベースとした作品。「百花繚乱 サムライガールズ」と同様、“戦国武将が全員美少女化”という、昨今流行りの設定が特徴だ。
　“女性しかいない世界”とされているので、雰囲気的には三国志を美少女化した“恋姫†無双”に近いだろうか? 当然登場キャラクターは美少女&美女揃いだが、パチンコ版から声優陣も総入れ替えになっており、色々な意味で未知数の作品だ。

： テレ玉/サンテレビ/チバテレビ/テレビ愛知
　 TOKYO MX/tvk/AT-X

　2010年夏の秋葉原。発明サークル「未来ガジェット研究所」を主宰するごく普通の大学生・岡部倫太郎は、ある日偶然にも過去へとメールが送れるタイムマシン“電話レンジ(仮)”を発明してしまう。
　面白半分、興味半分で過去へ干渉し、歴史の改変を試みる岡部たちだったが、やがてそれは全世界を巻き込む大きな陰謀に繋がり、その結果として大きな悲劇が岡部を襲う。どうにかしてそれを回避しようとする岡部は、絡み合った運命の因果を紐解き、繰り返される絶望の世界から抜け出せるのだろうか!?(※原作ゲームのストーリー)
 

　5pb.×Nitroplusによる人気ゲームのテレビアニメ化。ゲームの評価が非常に高いため、ゲームをプレイした人のみならず、アニメファン&ゲームファンの両方から期待を集める、今期の注目作。
　基本は“時間移動”を題材としたSF作品。“過去を変えることで、未来を変える”という、悪く言うと使い古された物語だが、マンネリを打破する練りに練られたストーリーと、人間臭く、魅力的な登場人物達、声優陣の熱演などが組み合わさり、ゲームは高い次元の完成度を誇っている。それゆえ、アニメ化にあたってはファンの厳しい目で評価される事だろう。だが、後半にかけての怒涛の盛り上がりなどは、映像作品ならではの強みを発揮できる部分でもある。果たしてゲームを超えるアニメ化になるか?

　主人公の今河駿は30歳童貞の真面目な会社員。ある日、彼のもとに性愛の神が舞い降り、無理矢理童貞を卒業させるためのレッスンが始まった。相手は、大学の図書館に勤務する同じく30歳の処女・安藤なつ。彼女のもとにも、処女を卒業させるために、天界から神が舞い降りている。30歳童貞&処女が繰り広げる、ちょっとエッチな純愛(!?)ラブストーリー。
 

　異色の恋愛ハウツー本「30歳の保健体育」がまさかのアニメ化。しかもOVAではなく、テレビアニメという事で、放送前から「大丈夫なのか!?」という話題を集めている。今期には、変態行為を研究する大学のゼミを舞台にした「変ゼミ」という強烈な作品も放送予定であり、この2作品が「どこまでの表現にチャレンジするのか!?」が注目を集めることは必至だ。
　「保健体育」の方は、神の命題をクリアしていくために、奮闘する主人公に苦笑いしつつも、“純愛の良さ”が描かれる事に期待したい。そんな主人公を演じるのは、ヘタレでも、純真で熱いキャラクターを得意とする下野紘。置鮎龍太郎演じる性愛の神・大五郎との掛け合いにも注目だ。

　妄想暴走少女・春風明日菜に、熱血空手少女・沢夏琴音、部長にして大食い少女・秋山千歳、謎だらけの不思議少女・冬川来栖、さらに留学生の金髪少女・エリザベスも加わり、白玉中学校女子ソフトテニス部は今日も元気に活動中!! 目指すは全国制覇!?
恋とかライバルとか熱血とか妄想満載で贈る、お気軽軟式庭球少女達による青春コメディー。
 

　スポコン的というよりも、ギャグやお色気方向に注力した同名スポーツコミックのアニメ化。ソフトテニス、つまり軟式庭球を題材とした珍しい作品でもある。
　ついついエロな方向に妄想を膨らませてしまう明日菜や、昼行灯な男性顧問に恋する琴音、理論派だが腕前がついていかないグラマー千歳など、多様な部員からお気に入りを見つけよう。ちなみに私は某中学の軟式庭球部部長でしたが、こんな部員達はいませんでした。

　巨額の財政赤字を抱え、危機が叫ばれていた日本経済だが、政府系金融機関ソブリン・ウエルス・ファンドの登場により、政府資金の運用が大成功。政府は奇跡とも言える財政再建を実現した。だが、市民の生活は明るくならず、若者の就職難、リストラや失業による生活苦、自暴自棄となった者が起こす無差別殺傷事件など、閉塞感が漂っている。
　余賀公麿（よがきみまろ）は都内の経済学部に通う大学生。彼の夢は平凡に暮らすこと。公務員になりマイホームを持つこと。そんなある日、ミダス銀行の真坂木と名乗る、怪しい男が公麿の前に現れる。
　「あなたの未来の可能性を担保に、お金をお貸します。そのお金を、あなたの才覚で運用してみませんか？」と誘う真坂木。戸惑い恐れながらも、うながされるまま、真坂木に案内されてたどり着いたところ … それが“金融街”だった。
 

　ノイタミナ枠で放送されるオリジナル作品。“お金”と“未来”という、従来のアニメにはあまり無かった要素をテーマにしているのが特徴。金融街でアセットと呼ばれる美少女と共に、取引(バトル)を行なうなど、“アニメ的な演出で経済を描く”という挑戦的な作品になっている。
　監督は「モノノ怪」「空中ブランコ」などを手がけ、独自のビジュアルと斬新な表現を得意とする中村健治。アニメーション制作はタツノコプロが担当。シリーズ構成・脚本には「デュラララ!!」などでドラスティックな構成が魅力の高木登、キャラクターデザインは北海道の若手クリエイター集団・ピコグラフに参加し、「テイルエンダーズ」では原画も担当したmebaeが参加。独特の緊張感が持ち味の作品になりそうだ。

　昔は仲良しだった幼馴染たち。でも、高校生になった彼らの距離はいつの間にか離れてしまっていた。
　ヒキコモリぎみの主人公“じんたん”、ギャル友達に流され気味の“あなる”、進学校に通う“ゆきあつ”と“つるこ”。高校に進学せず旅を重ねる“ぽっぽ”。そして、仲良しだった小学生の頃から、それぞれが変わっていく中で変わらない少女“めんま”。
　ある日、“お願いを叶えて欲しい”とじんたんにお願いをするめんま。困りながらも“めんまのお願い”を探るじんたん。そのめんまの願い事がきっかけとなり、それぞれの領域でそれぞれの生活を送っていた幼馴染達は再びかつてのように集まりはじめる。
　

　ノイタミナ枠のオリジナル作品。制作はA-1 Pictures。監督は「とらドラ!」や「とある科学の超電磁砲」を手がけた長井龍雪。さらに、脚本の岡田麿里、キャラクターデザインの田中将賀など、「とらドラ!」のアニメ化を大成功させたスタッフが参加している事から、注目を集めている。
　主人公のじんたんは、幼なじみ6人のリーダー格だったが、高校に入ってからは軽い引きこもり中。彼が、めんまの願いを叶えるために幼なじみと再開していく物語のようだが、PVを見る限り、大人の階段を上手く登れていない主人公の境遇・心情が、胸に突き刺さるような“痛くて切ない”作品になる模様。また、儚げな少女“めんま”にも何やら秘密がありそう……。「とらドラ!」と同様、良い意味で、鑑賞前に深呼吸して覚悟を決めて楽しむ作品になりそうだ。

　凶悪化する犯罪に対抗するため、武力で問題の解決に当たる探偵・通称“武偵”。遠山キンジは、そんな武偵の育成施設である“武偵高校”の生徒だ。しかし、ある事件がキッカケで、武偵高をやめ、一般の学校に移るつもりでいた。
　そんなある日、キンジは登校中に何故か爆弾魔に命を狙われてしまう。追い詰められた彼の前に、突然美少女が現れる。彼女の名は神崎・H・アリア。彼女こそ、強襲科に在籍し、2丁のガバメントと2本の小太刀を使いこなす凄腕の武偵だった。その出会いは、キンジとアリアの運命を大きく変えていく事になる...。
　

　 拳銃や刀剣、スナイパーライフルなどを使いこなす高校生達の物語。ツインテール美少女がコルト・ガバメントの二丁拳銃で打ちまくったり、ドラグノフ狙撃銃を愛用する無口無表情の美少女スナイパーなどが沢山登場するため、“銃と少女”の組合せにグッとくる人は要チェックの作品になりそう。
　メインヒロインのアリアは、勝気でツンデレ、演じるのが釘宮理恵という直球キャラクター。基本は彼女がキンジを奴隷扱いし、振り回すという関係だ。しかし、キンジには“性的に興奮するとあらゆる能力が30倍に向上”し、女性に対して異様にキザになるという“ヒステリアモード”と呼ばれる能力が備わっており、このモードが発動すると立場が逆転。そんな彼に対してうろたえるアリアを愛でる作品とも言える。

　人間の住む物質界(アッシャー)と、悪魔の住む虚無界(ゲヘナ)。本来は干渉することすらできない2つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。しかし、人間の中には、そんな悪魔を払うエクソシストが存在した。
　主人公・奥村燐は、修道院で暮らす少年。粗暴で喧嘩っ早い性格だが、養父を慕い、情に厚い一面もある。そして、魔神“サタン”の息子という運命を背負っていた。それゆえ悪魔達から身柄を狙われる存在となり、養父も犠牲になってしまう。その仇を討つため、そして己の存在を照明するため、燐は祓魔師になる事を決意するのだった...。
　

　ジャンプスクエアで連載されている同名コミックが原作。魔神の息子でありながら、祓魔師として戦う少年が主人公のダークファンタジー。基本的には“重い”設定の作品だが、祓魔師塾という学園がメインの舞台でもあるため、学園ドラマ的なノリも内包。主人公と正反対の存在として登場する優秀な双子の弟・奥村雪男や、雪男に憧れる天然系美少女・杜山しえみなど、様々なキャラクターとの交流で燐がどのように変化していくかにも注目したい。
　燐を演じるのは、心優しき正統派主人公から、「とある魔術の禁書目録」のアクセラレータなど、キレたキャラクターの怪演でも魅了する岡本信彦であり、燐はハマり役になる予感。花澤香菜演じる赤面症の少女“しえみ”の可愛さにも注目したい。

　「私が野球部をマネジメントして甲子園に連れて行きます!」。都立高校の弱小野球部マネージャーとなった川島みなみは、経営学の大家・ドラッカーの著書『マネジメント』を手に、そう宣言した。すべては入院してしまった親友・宮田夕紀に感動を与えるために。
　だが野球部には問題が山積み。言いたいことが部員に伝わらない監督、レギュラーであることを疑問に思う俊足外野手、キャプテンであることを悩む四番打者、そして監督への不満を抱えたエースピッチャー。みなみの目の前には多くの難題が立ちはだかる。
　野球部にとっての「顧客」とは? 部員のやる気を引き出すための自己目標管理とは? マーケティング、社会貢献、高校野球へのイノベーション。『マネジメント』に書かれた企業経営や組織論のエッセンスを高校野球に応用し、みなみと野球部員達は甲子園に出場できるのか!?
　

　発売からわずか6カ月で100万部を突破した、異色の小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が、まさかのアニメ化。経営学の大家ドラッカーとは、「民営化」、「ベンチマーキング」、「コアコンピタンス」などの、マネジメントスキルの生みの親と言われ、「マネジメントの父」とも称される。
　社会、組織、企業のあり方、そして個人のなすべき事を問い続けた人物だが、そんな彼の著書に影響を受けた高校野球の女子マネージャーが、もともと起業家や経営者向けの指南書を、野球部の組織作りに応用する事を思いつき、甲子園を目指すという内容。「マネジメント」などに興味を持つキッカケとして書かれた小説であり、アニメ版もそれに準じた内容になりそう。固く考えず、“マネージャーから見た野球アニメ”として鑑賞するのが良いかもしれない。