「NABリアルタイムレポート」
Panasonic編:DVD-R/RAMドライブは夏頃リリース


Panasonicブースのプラズマディスプレイ使用オブジェ「YURAGI」
会期:4月22~26日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
     Sands Expo Center

■ DVD-R/RAMコンボドライブ


DVD-R/RAMコンボドライブ「LF-D311」
 松下電器産業は、DVD-RAMディスクとDVD-Rディスク両方の読み書きに対応したドライブを、NAB2001で発表した。前日の小寺氏のリポートでも簡単に触れられているが、ここではもう少し詳しくレポートする。

 同製品はATAPI接続の内蔵型ドライブで、型番は「LF-D311」。米では7月頃に出荷開始される見込みだが、価格は未定。2.6/5.2/4.7/9.4GBの各DVD-RAMディスク、そしてDVD-R(DVD-R for General Ver.2.0)の書き込みが行なえるのが特徴。このほかCD-ROM、CD-R/RWの読み出しが行なえる。

 平均シークタイムは、DVD-RAMの場合が95ms(4.7GBディスク)、DVD-Rで80ms。平均アクセスタイムはDVD-RAMが155ms、DVD-Rが110msとなっている。CD-R/RWは、マルチセッションおよびマルチリードに対応。読み出しはDVD-ROMが最大6倍速、CD-ROMが最大24倍速。

 会場では、DVD-RAMを使ったDVCPRO HDカメラの活用法を紹介する「DVD-RAM HD Server」と、ソフトウェアMPGE-2エンコーダ「Apollo d2d」の2つのデモコーナーにさりげなく置かれていたのみで、あまり大き取り扱われていなかった。また、展示されていたドライブも、試作品らしく、記録・再生のデモンストレーションは行なわれていなかった。


■ SDメモリカードを使用したMPEG-4再生システム


携帯電話のモックアップも出品 リアルなプレビュー画面
 Panasonicブースではそれ以外にも、SDメモリカードの利便性を前面に出したコーナー「SD WORLD」を設置していた。国内でのイベントでよく見る展示だが、NABで行なうのは初めてという。同社は、「放送に絡めたかたちでSDメモリカードへの当社の注力ぶりを訴えたかった」と語っている。

 国内同様、同社製のDV、デジタルカメラ、ビデオプリンタなどが並べられたほか、カード型のビデオカメラや動画ビューアのモックアップも展示された。まるでPC系のイベントのような見た目となっていたが、台座にマジックテープで貼られた出品物を、はがしてまで手に取ってみる来場者も現われるなど、なかなかの盛況ぶりとなった。

 その「SD WORLD」の中でも注目は、「MPEG-4 SD Video」と名付けられた一角。これは、DV画像をPCに取り込んで編集した後、SDメモリカードに保存、SDメモリカードスロットを備えた携帯電話で再生するというもの。ただし、今回のデモではDVからIEEE 1394などで直接取り込むのではなく、コンポジットに変換してからPCへ入力していた。

 また、携帯電話はモックアップのため、再生はPC内の専用ソフトで行なわれていた。このソフトは、国内外ともに初めての出品だという。動画フォーマットにはMPEG-4を採用。FOMAなどの次世代携帯電話規格をターゲットとしており、ブースにはSDメモリカードスロットを装備した携帯電話のモックアップも置かれていた。

□NAB2001のホームページ(英文)
http://www.nab.org/conventions/nab2001/attendees/exhibitors.asp

(2001年4月26日)

[orimoto@impress.co.jp]


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