オーディオエキスポ2001会場レポート その4
【各種フォーマット編】恒例のデモディスク配布を行なっているDTS、ほか


開催期間:10月5日~10月8日

場所:東京ビッグサイト(西ホール)

入場料:1,000円(高校生以下無料)



 オーディオエキスポ2001の会場には、各種フォーマットを推進するグループなどが独自のブースを設置している。ブースを構えたのは、「DVDオーディオワーキンググループ(DVDフォーラムWG4)」、「SACDグループ」、「1bitオーディオコンソーシアム」、「DTS」の4つ。

■ ヘッドフォンで視聴できるDVDオーディオ

 DVDオーディオブースでは、DVDオーディオの再生に対応する各社の機器20台余りを、ヘッドフォンで実際に試聴できるようになっていた。松下製品は、同社の広帯域ヘッドフォン「RP-HDA100」を、ラックスマンの「DU-10」は、スタックスの密閉コンデンサ型「4070」を使用。それ以外は、スタックスのコンデンサ型ヘッドフォンシステム「SRS-3030」が使用されている。

 会場には「DVD-Audio」のナンバーをつけたデモカーも設置され、車内でのDVDオーディオリスニングも提案。また、展示品の中には見慣れない、ケンウッドの米モデル「VR-5900」もあった。これは400+3枚のチェンジャを搭載するDVDオーディオ/ビデオプレーヤー。日本での発売予定はないが、アメリカでは3,000ドルで販売されている。

ビクター「XV-D9000」と、スタックス「SRS-3030」 松下「DVD-RP91」と、「RP-HDA100」 ラックスマン「DU-10」と、スタックス「4070」

DVD-Audioデモカー ケンウッドの米国専用モデル「DV-5900M」 「DV-5900M」のディスク挿入部


■ マルチチャンネルをアピールするSACD

 SACDブースの中央では、マルチチャンネル再生のデモが行なわれているものの、それ以外の各機器の試聴はできず、展示のみとなっていた。

 展示機器も発売中の製品が中心で、SACDの攻勢はひと段落ついた印象を受ける。だた、アキュフェーズのSACDトランスポート「DP-100」などが展示され、DVDオーディオと比較して高級指向が強く感じられた。

 また、SACD、DVDオーディオ両陣営のブースには発売中のタイトルが壁に掲げられ、それぞれの優位性をアピールしている。

マルチチャンネルデモ 各社機器の展示 SACDタイトルの展示


■ 研究機も見られる1bitオーディオ

 1bitオーディオコンソーシアムは、各社がブースで公演を実施。高分子圧電スピーカーを開発する呉羽化学工業の公演では、デモを行なう直前に機器の故障が発覚し、公演が中止されるアクシデントもあった。

 ブース入り口やブース脇には、試作機などを展示。9月25日発表の新型1bitデジタルアンプなどのシャープ製品のみならず、パイオニアの試作機や、早稲田大学・山崎研究所の研究機などが見受けられた。展示の中では、特に呉羽化学の高分子圧電スピーカーに注目が集まっていた。

早稲田大学の研究機 パイオニアの試作機。製品化の予定はないという 呉羽化学の高分子圧電スピーカー


■ 恒例のデモディスク配布を行なっているDTS

 DTSは、新フォーマットとして注目される「DTS ES」、「DTS Neo:6」、「DTS 96/24」をアピール。シアターブースでのデモを行なった。デモを見た来場者には、18本の映画のトレーラー映像などを収録したDVDビデオと、DVDオーディオのデモディスクを配布している。このDVDオーディオのデモディスクには、DTS ES、DTS 96/24でも収録されたタイトルが、それぞれ1本ずつ入っている。

DTSのシアターブース 配布されたデモディスク

DTSブースに設置されたソニー「MDR-DS8000」と、プレイステーション 2
 また、映画以外にもゲームへの対応もアピール。実際にプレイステーション 2のデモ機を設置し、米EAのホッケーゲーム「NHL 2002」が遊べるようになっていた。また、このプレイステーション 2には、11月21日に発売予定のソニーのコードレスサラウンドヘッドホン「MDR-DS8000」が接続されている。

 「NHL 2002」は、「DTSインタラクティブ5.1」に対応。キャラクタの動きにあわせて、音場がリアルタイムに5.1chエンコードされる。説明員によれば、「日本には2002年の1月ぐらいに、DTSインタラクティブ5.1の開発環境を提供したい」という。

□オーディオエキスポのホームページ
http://www.jas-audio.or.jp/top.html

(2001年10月5日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.