東京・新宿 東京・秋葉原 【調査日】 毎月の第1週木曜日、最終週木曜日
今年はPCに加え、家電の分野でも記録型DVDメディアの需要が高まった。それに伴い、価格も下落を続けており、12月26日の秋葉原調査ではついに単品のDVD-Rメディアが100円を割った。 新製品としては、4月に両面DVD-RWメディア、5月にDVD+Rが登場。また、11月には4倍速DVD-Rや2倍速DVD-RWといった新しい高速書き込み対応メディアが相次いで発売された。高速対応メディアは調査期間が短いため今回の価格推移のグラフには掲載していないが、高速書き込み非対応メディアの2~3倍の価格で販売されている。来年は両メディアの価格差も減少していくだろう。 また、秋葉原ではDVD-RAM Type 2、Type4用交換ディスクなどの変り種や、傷がつきにくいハードコート処理が施されたメディアなども登場。数十枚セットの製品に、マウスパッドやキーホルダーなどのおまけを同梱するものも増え、商品としての成熟を感じさせた。 以下に掲載したグラフは、調査地別に今年のDVDメディアの価格推移を示したもの。グラフの見易さを考慮して、DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM 4.7GB カートリッジなし、9.4GB Type 4カートリッジ、DVD+R、DVD+RW、6種類のメディアのデータを掲載している。
2月に2,780円だったDVD-RAM 9.4GB Type 4カートリッジが、5月に「Smart Buy」のDVD-RAMが登場したことで一気に半値近くの1,379円に下落した。また、8月までは月平均約13%減で推移していたDVD-RWが、年末にかけて乱高下を見せている。なお、DVD+Rは登場した5月から3カ月間(5月~8月)の値動きが83円しかなく、初登場から2カ月(4月~6月)で283円も下落した秋葉原と比べると、新宿の値動きの鈍さがよくわかる。 新宿で細かい価格の上昇が見られるのは、主にソフマップで販売している海外製メディアの在庫の有無が影響しているため。新製品が頻繁に登場する秋葉原と比べると、新宿の量販店の品物の動きは緩やかで、量販店ごとの価格差も少ない。その結果、最安値店に複数の店舗が登場することが増えた。 また、秋葉原よりも全体的に店舗のスペースが広いため、数十枚といった単位のセット販売が多く見られる。ポイント還元などを考慮すると、特定のメディアを大量に購入する場合は、新宿を利用した方が便利だ。
新宿と比べると価格の推移は穏やか。しかし、5月23日に登場した「ラディウス DVD+RW for VIDEO」は、4月の最安値から597円安い683円の値をつけた。ほかにも、2月に最安値が1,999円だったDVD-RAM 9.4GB Type 4カートリッジは、12月に840円、DVD-Rも598円から98円まで下げている。 秋葉原の特徴は、格安の海外製メディアを含む種類の豊富さに尽きる。数十枚のセット売りもあるが、とりあえず1枚購入し、所有する機器との相性を調べる購入方法がベストだ。各種のメディアを1枚づつセットにした、店舗オリジナルの「お試しパック」を販売しているところがあるのも、秋葉原の特徴といえるだろう。
このデータは、AV Watch編集部がショップ店頭での表示価格を独自に調査したものを元にしています。この価格で販売されることを保証するものではありません。実際の販売価格は変動いたしますので、購入時にショップ店頭にてご確認ください。ショップの場所等については、各ショップにお尋ねください。また、それぞれ独自のカードを併用することで、次回の買い物の際、現金同様に使用できる「ポイント」の還元を受けることができます。 □関連記事
(2002年12月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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