■ 透過型液晶が7割に迫るシェアを獲得
今回は、ホームシアター憧れの表示デバイス・プロジェクタについて質問した。投票総数は360人と、DVDレコーダなどを取り上げた回と比べると少なめだが、新規に購入したというメッセージや、熱いこだわりなどが多く寄せられ、一般への普及が進むプロジェクタの元気の良さを感じるアンケート結果となった。
プロジェクタの方式は、透過型液晶が最も多い66%(239人)で7割に迫るシェアを獲得。2位のDLPの26%(96人)を大きく上回る。低価格化が進んだことや、サイドショット、レンズシフトなどの機能が搭載されたことで、家庭に入り込みやすくなっているようだ。
液晶プロジェクタに対し、ホームユースの単板式DLPプロジェクタは普及率では半分以下という結果となった。寄せられたご意見の中でもカラーブレーキングに対する不満や、3板式の低価格モデルを待ち望む声が多い。
3位は3管CRTが7%の28人。シアター歴の長い人が目立っており、10年以上愛用しているというケースもあった。また、液晶プロジェクタの購入を検討していたが、3管式の製造停止が相次いだこともあり、中古で掘り出し物を購入したという体験談も寄せられている。中にはソニーのVPH-D50QJ(発売時140万円)を10万円で購入したというケースもあったが、「環境整備にかなりの追加投資がかかり、結局家を改築するところまでいってしまった」という後日談も。
なお、3管式のユーザーは画質の良さに満足していると答える人が多いが、「メンテナンスに手間がかかる」、「画質は良いが8畳間には大きすぎる」、「故障時のコストが高い」などの不満も多かった。
■ 「白い壁スクリーン」は意外と使える?
スクリーンのサイズは「80型~100型未満」が最も多い45%(164人)。次いで「100型~120型未満」が32%(118人)となった。スクリーンサイズから推測すると、8~12畳間でシアターを楽しんでいる人が多いと言えそうだ。
スクリーンのアスペクト比はDVDやハイビジョンなどのソースの普及を反映し、16:9が最も多い49%(178人)、4:3が39%(142人)、両対応のスクリーンは8%(32人)となった。なお、2%の8人が「その他」と答えているが、内2人は「白い壁に投影している」とのこと。
中には「念願のプロジェクタを買ったものの、家のローンの返済もありスクリーンは同時に買えませんでした。そこで、試しに壁一面に映し出してみたところ、130インチ相当の大画面の迫力に病み付きになり、4年経った今でもちゃんとしたスクリーンを買っていません」という体験談も寄せられた。
プロジェクタに接続している機器は、DVDプレーヤーが最も多い91%(328人)。2位は53%(193人)でアナログチューナだが、3位のデジタルチューナも39%(143人)と健闘。画質に対するこだわりを持ったユーザーが多いためか、高画質ソースに対する注目度も高いようだ。
また、PCやゲーム機を接続しているという人の割合も、それぞれ35%を超えている。PCで高音質・高画質再生を追求する、いわゆる「HTPC」を実践しているユーザーが大半だが、「大画面でプレイするゲームの迫力に夢中」というユーザーも多かった。
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