■ 一番人気はiPod mini

　今回は、話題のポータブルHDDオーディオプレーヤー、iPod/iPod miniについてのアンケートを行なった。まず、所有状況に関する質問では「持っていない」が最も多い40%(335人)。しかし、コメントを見る限り「気になっている」、「人のiPodを触ってから、いいなぁと思っている」、「iPodかiPod miniかで悩んでいる」など、購入を検討している人も多いようだ。なお、問2で「購入するつもりはない」と答えた人は38%(317人)。

　「欲しくない理由」としては、「HDDプレーヤー自体、買うつもりがない」、「iPod miniでもまだ大きい」、「以前持っていたが、バッテリーの持ちや音質が今ひとつなため、手放した」など、様々な理由が寄せられている。中には「猫も杓子もiPodな風潮に反発して、つい音質と持続時間を口実にgigabeatを使っている捻くれ者です。でも、そろそろ我慢が出来なくなってきました」という人も。

　所有している機種で最も多いのは、7月24日に国内販売が始まったばかりのiPod miniが11%(91人)と健闘。「カラーリングの豊富さとサイズが魅力」という意見が最も多い。ほかにも「指紋がつきにくい点が気に入り、iPod miniも購入した」というiPodユーザーや、「iTunesを試用してみたところ、とっても気に入ったのでiPod miniを買った」という意見もあった。

　iPod miniは「今後購入したい機器」でも26%(218人)で首位を獲得。「HDD容量が少ないのが不安」というメッセージが目立つが、使用中のユーザーからは「4GBで必要十分」という声も寄せられている。なお、世代別で最も所有数が多いのは第3世代、次いで第2、第4となった。

■ 持っていないと、Appleファン失格?

　iPodと連携させているOSは、Mac OSが最も多い54%(268人)となった。Macユーザーのコメントを見ると、初代5GBモデルからの愛用者が多く「現在で5台目。iPodは自分の生活を変えた製品」というヘビーユーザーや、「最近のAppleでは最大のヒット作だけに、持っていないとAppleファン失格なので所有している」という人も。こうした状況を一言で表した「やっぱりMacでiPodですね」というメッセージも寄せられている。

　使用している音声フォーマットで最も多いのは「AAC」が62%(307人)、次いでMP3が56%(277人)となっている。iPodは付属のヘッドフォンも含め、比較的ニュートラルな音質だが「デザインや操作性は気に入っているが、音質がちょっと合わない」、「AACの音質はデフォルト状態では良いとは言いがたい」、「OggやWMAにも対応して欲しい」など、厳しい意見が目立つ。中には「コンデンサの改造までやった」という人も。

　「魅力を感じる点」の質問では、やはり「デザイン」が最も多い85%(418人)。次いで「操作性」が71%(351人)、「iTunesなどの付属ソフト」が70%(343人)、「パソコンとの親和性」が58%(284人)と続く。操作性への評価はクリックホイールに集中しており、「最高に使いやすい」、「リモコンもこの方式にして欲しい」などの意見も。中にはただ一言「ホイールくるくる」とだけ書かれたメッセージもあり、独特の操作性の虜になっている人が多いようだ。

　要望面としては、「iPod miniでホワイトカラーを出して欲しい」、「丸みを帯びたデザインのせいもあり、買ってすぐに落としてしまった。携帯電話のようにストラップを取り付ける穴が欲しい」などの意見が寄せられている。

　あと、日本では実現が難しそうですが、iTunesにおいて著作権者と消費者の対立に一つの妥協解を提唱しているところにも思想的に惹かれます。国内大手メーカーのプレーヤーは著作権者寄りで、消費者を無視しているようにも思えます。また、PC周辺機器独特のアナーキーさを受け入れられないユーザにとっても、iPod/iPod miniはスマートな選択になると思えます。

　ただ、オーディオ機器としてみると、肝心の音質面であまりよい評判を聞かないのは気に掛かります。思いっきり試聴できる環境があれば利用し、納得がいくなら購入したいですね