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au、ヤマハが音質チューニングしたWIN端末秋冬モデル
-音質補正「DBEX」搭載などLISMO対応は11製品


W43K

9月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 auは、携帯電話の2006年秋冬モデルとして、「au LISTEN MOBILE SERVICE」(LISMO)に対応したWIN端末11機種を9月上旬より順次発売する。価格はオープンプライス。

 同社の秋/冬モデル12製品のうち、ワンセグ対応の「W43H」、「W43SA」を含む11機種が音楽再生機能を搭載する。「au LISTEN MOBILE SERVICE」(LISMO)に対応し、着うたフル再生も可能。それぞれFMチューナも内蔵する。新モデルにはCDMA 1Xの三洋製「A5522SA」もラインナップするが、同モデルに音楽再生機能は備えていない。

 さらに、音質向上への取り組みとしてヤマハが機種ごとのスピーカーやイヤフォンに合わせて音質チューニングを担当した。いずれもヤマハ製の音源チップを搭載しており、うち10機種で音質補正技術の「DBEX」(ディービーエックス)を採用。同機能では、圧縮音源でカットされた16kHz以上の高域や、中域の補正を行なう。

 WIN端末11モデルのイヤフォンはソニー製で、専用イヤフォンが付属する「W43S」を除く10モデルには「MDR-E0931」が同梱される。

中/高域を補うDBEXを採用 画面上でON/OFF切り替えが可能(画面はW43K) ソニー製イヤフォン「MDR-E0931」

 また、パケット通信を利用した新しい「マルチキャスト通信」サービスが新モデル発売に合わせてスタート。約10分程度の映像付き番組を深夜などに自動受信する。ミュージッククリップなど音楽情報を集めた「LISMOチャンネル」を含む4番組が楽しめる「EZチャンネルプラス」や、ニュース番組を自動更新する「EZニュースフラッシュ」などが利用可能。対応機種はワンセグ対応の「W43H」や、「DRAPE」、「W47T」、「W43CA」。



■ W43K

W43K

 LISMO対応の京セラ製端末。カラーはブルーターコイズ、ナイトブラック、シャイニーシルバー。ヤマハ製チップを搭載しており、なお、DBEXにより圧縮された音源でカットされた高域の高音域に対して補正を行なう。DBEXによる補正は、au Music Playerで再生する楽曲のみ有効。

 また、BBEの携帯電話用音質改善技術「BBE M3」を搭載した初のモデル。「BBE M3」では位相補正や高調波が修復されるという。7種類のイコライザと、7種類のサラウンドエフェクト機能も搭載する。

 本体クローズ時にも楽曲再生操作が行なえるタッチセンサー付きの「センサーリングキー」をサブディスプレイ周りに配置。4方向キーを備え、曲の再生/停止や早送り/巻戻しが可能なほか、待ち受け状態で下キーを長押しするとau Music Playerを起動できる。側面にはキーロックスイッチも装備。

 充電用クレードルには底面にウーファを内蔵し、装着時には本体スピーカーと同時に利用できる。イヤフォンジャックには、スライド式カバーを採用。外部の記録媒体としてmicroSDメモリーカードスロットを搭載する。

 メインディスプレイは2.6型/240×320ドットのモバイルASV液晶。サブディスプレイには96×64ドットの有機ELを採用する。連続待ち受け時間は約280時間、連続通話時間は約200分。外形寸法は約100×51×24mm(縦×横×厚さ)、重量は約128g。

オープン時(ブルーターコイズ) ウーファ内蔵の付属クレードル



■ W43S

W43S

 ソニー・エリクソン製端末で、LISMOに対応するほか、メモリースティックPRO Duoに保存されたATRAC形式の楽曲も再生可能。カラーはモカブラウン、カームホワイト、アンビションレッド。

 ヤマハ製の音源チップ「MX73i」を搭載し、DBEXにも対応。着うたフルの連続再生時間は約24時間(DBEXのON時は約20時間)。3D再生対応のステレオスピーカーを内蔵。マイク付きのミュージックコントローラーも付属する。

 ディスプレイは2.7型/432×240ドットのソニーパネル。同社の薄型テレビBRAVIAに搭載された表示補正技術「RealityMAX」を搭載。写真(JPEG/PNG/BMP)やムービー(amc/3gp/3g2)再生時に、輪郭強調やコントラスト向上の補正を行なう。

「RealityMAX」使用時には、画面右上に「S」(シャープネスを上げる)、「D」(コントラストを上げる)のマークが表示される

 ディスプレイの背面に12個のLEDを搭載。32段階で明るさが変化し、光り方のパターンも3種類から選択可能。オプションとして着せ替えパネルも用意する。

 連続待ち受け時間は約270時間、連続通話時間は約200分。外形寸法は約103×48×19.8mm(縦×横×厚さ)、重量は約115g。



■ DRAPE

DRAPE

 日産自動車の「RASHEEN」やNECのPC「Simplem」などのデザインを手がけた、株式会社ウォーターデザインスコープの坂井直樹氏がデザインプロデュースした、東芝製の端末。28日に発表された、新サービスのテレビ電話にも対応する。カラーはヴィクトリアンジェット、ブロンズ、シェルカメオ。

 LISMOに対応し、DBEX機能も搭載。「LISMOチャンネル」などを蓄積可能な「EZチャンネルプラス」などもサポートする。データフォルダ容量は100MBで、microSDカードスロットも装備する。


スピーカーはテンキー下に

 そのほか、写真やメールのデータが保存できる100MBの無料ストレージが利用可能な新サービス「au My Page」にも対応する。

 メインディスプレイは2.6型/240×320ドット。連続待ち受け時間は約250時間(暫定値)、連続通話時間は約180分(同)。外形寸法は約108×51×24mm(縦×横×厚さ/同)。



■ W47T

 テレビ電話やEZチャンネルプラスなどに対応した東芝製端末。データフォルダは100MB用意する。カラーはエキゾチックオレンジ、シャンパンホワイト、アーバングレー。

 LISMO対応で、DBEXもサポート。スピーカーはテンキー下に内蔵。100MB無料ストレージの「au My Page」にも対応する。microSDカードスロットも搭載する。

W47T オープン時

 「LISMOチャンネル」などの「EZチャンネルプラス」にも対応。メインディスプレイは2.6型/240×320ドット。連続待ち受け時間は約250時間(暫定値)、連続通話時間は約180分(同)。外形寸法は約107×51×21mm(縦×横×厚さ/同)。



■ W45T

W45T

 LISMO対応の東芝製端末で、DBEX機能も搭載。カラーはハーバルグリーン、ムーンリットブラック、フロスティーホワイト。音楽の連続再生時間は22時間で、DBEXがON時は19時間。背面にステレオスピーカーを内蔵する。microSDカードスロットも搭載する。

 テンキーや決定キー、アイコンを大型化したことに加え、周囲が騒がしい場合でも受話音量をさらに大きくできる機能などを含めた「でか機能」を採用する。

 メインディスプレイは2.6型/240×320ドット。連続待ち受け時間は約320時間、連続通話時間は約210分。外形寸法は約97×50×21mm(縦×横×厚さ)。重量は約119g。

オープン時 スピーカーは背面



■ W43CA

 カシオ製の端末で、LISMOに対応し、DBEX機能も搭載。カラーはレッドポスト、ホワイトマグ、ネイビーインク。デザインコンセプトは「Heart Craft」で、曲線形状により、開けやすさや持ちやすさなどを追求したという。スリット型のサイドポートスピーカーを背面に装備する。

 「マルチキャスト通信」サービスに対応。メインディスプレイは2.6型/240×400ドット。サブディスプレイは有機EL。連続待ち受け時間は約300時間、連続通話時間は約220分。外形寸法は約106×51×24mm(縦×横×厚さ)。USB接続の充電/データ転送用クレードルも付属する。

W43CA スピーカーはスリット型。サブディスプレイは有機EL



■ W44K

W44K

 本体の厚さが15.3mmでWIN最薄を謳う京セラ製端末。カラーはスティルネスシルバー、フレグラントピンク、ラストラスブラック。LISMO対応でDBEXもサポートする。9種類のイコライザと、7種類のサラウンドエフェクトも搭載する。背面にステレオスピーカーを内蔵。

 メインディスプレイは2.4型/240×320ドットで、サブディスプレイ横にインフォメーションキーを備え、2つのサイドキーと合わせて、閉じたままLISMOやFMの操作が行なえる。外形寸法は約103×51×15.3mm(縦×横×厚さ)、重量は約119g。microSDカードスロットも装備。



■ W42SA

W42SA

 三洋製端末で、テンキー部分に、文字入力やジェスチャー操作が可能なタッチパッドを搭載。カラーはレガードホワイト、カプリスピンク、アダージョブラック。LISMO対応で、DBEX機能も搭載。

 メインディスプレイは2.4型/240×320ドット。連続待ち受け時間は約240時間、連続通話時間は約200分。外形寸法は約99×49×19.4mm(縦×横×厚さ)。重量は約117g。microSDカードスロットも搭載。



■ W41SH

W41SH

 au初参入となるシャープの端末。LISMO対応だが、DBEX機能には対応しない。ワイド液晶により、LISMOでは次曲名の表示も可能。

 テンキー下のTaskキーにより、操作中にほかの機能や設定を呼び出し可能。au Music Playerや、アドレス帳、miniSDカード、電卓などの機能から選んで割り当てられる。

 メインディスプレイは2.6型/240×400ドットのモバイルASV液晶で、サブディスプレイにもモバイルASVを採用。メインディスプレイは視野角の切り替えも可能。外形寸法は約102×48×23mm(縦×横×厚さ)。重量は約120g。microSDカードスロットも搭載。



■ 新CMキャラに速水もこみちさん

小野寺正代表取締役社長兼会長

 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は、「良い音へのこだわりに定評があるヤマハとの協力により、心地よくLISMOを使えるようになる」とし、「ユーザーの選択の目がこれまで以上に厳しくなったが、サービスや料金プランの拡充などで継続的に期待に応えたい」とした。

 また、チューニングに携わったヤマハの半導体事業部コンテンツプロデューサーの山木清志氏もビデオコメントを寄せ、「音源チップだけでなく筐体設計にこだわりながらオーディオプレーヤーと同じモノづくりができた」と述べた。


チューニングを担当したヤマハの山木清志氏

 10月24日からは、携帯電話の番号を保持したままキャリアを乗り換えられるモバイルナンバーポータビリティ(MNP)が始まるが、同社は9月1日から乗り換えの先行予約を開始すると発表しており、小野寺氏も「MNP開始はチャンスととらえている」と述べた。

 また、新たなイメージキャラクターとして、俳優の速水もこみちさんを起用。速水さんは、新モデルのうち気に入ったというワンセグ対応の「W43H」を手に来場した。

 速水さんの登場する新聞広告やテレビコマーシャルなどは9月中旬より順次展開予定。なお、現在の仲間由紀恵さんも引き続きイメージキャラクターを務める。


速水さんは、「auといえば音楽機能やデザインがいいというイメージ」とコメント。まだauのユーザーではないが、MNPの開始に合わせて乗り換えを考えているという


□auのホームページ
http://www.au.kddi.com/
□ニュースリリース(新製品)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0828/index.html
□ニュースリリース(イメージキャラクター)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0828i/index.html
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【5月22日】au、ワンセグ対応「W33SAII」など’06夏モデル
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060522/au2.htm

( 2006年8月28日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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