2008年は、BDレコーダ市場の拡大により、Blu-rayメディアの価格下落が著しい1年となった。毎月秋葉原で実施している価格調査の結果をまとめ、それぞれのフォーマットの傾向を振り返った。グラフは単枚最安値の価格推移を抜き出したもので、録画用/データ用で最安値が異なる場合は、価格がより安い方を選択している。 以下はBD-Rの単層メディアの最安値価格推移を示したもの。
2月の調査時点で単枚499円でスタートした2倍速BD-R。その後も同程度の価格で5月まで販売され、6月に399円と約100円下落。8月には一旦300円(RiDATA)まで落ちるが、これはカクタソフマップの店頭に置かれた「最終処分セール」コーナーの特価だった。以降は399円、380円と、300円台後半のまま推移している。 2倍速が1年で100円程度の小幅な値動きであるのに対し、4倍速メディアは2月に1,099円だったものが、3月には980円、4月には一気に580円と約半額に値下がり。その後も8月には490円と400円台に突入。10月に一旦戻るが、12月には再び値を下げ、350円と2倍速のメディアよりも低価格になった。 6倍速も同様に8月に登場時点では1,380円と高価だったが、翌月には1,180円、10月には780円と約半値に。その後も780円をキープしている。反面、値動きが鈍いのがLTHタイプのメディア。記録膜に有機色素を使うことで低価格化が見込めるメディアとして2月に998円で登場したが、9月までは900円台後半から変化が無く、10月から700円台後半にようやく値下がり。しかし、まだ無機タイプの最安値とは約2倍の開きがある。
BD-R DLメディアの値動きは活発だ。2月に2,259円でスタートしたが、3月には1,999円と2,000円を割り、7月には1,480円、10月には1,080円、11月からは880円と、1年で半額以下に下がったことになる。4月に2,680円で登場したDL 4倍速も7月に1,680円、12月には999円と1,000円を割った。6倍速は9月に2,380円で登場したばかりだが、12月には1,199円と、こちらも既に半値近くに下がっている。 12月の時点で単層の最安値と比べると、2倍速が399円/880円(単層/2層)、4倍速が350円と999円(同)、6倍速が780円/1,199円(同)と、6倍速以外はまだ2倍以上の価格差がある。そういった意味で、1,199円とまだ高値だが、6倍速のDLメディアには割安感がある。
価格の下落幅が大きいのはBD-RE DLの2倍速メディア。2月は3,480円でスタートしたが、7月には1,818円、12月には1,050円と、1年で価格が3分の1以下になっている。REの単層2倍速メディアも968円でスタートした後、12月には398円まで下落。BD-R 2倍速よりも低価格であり、こちらも今後の推移が気になるフォーマットだ。
2008年12月で調査対象から外した、HD DVDの価格推移もグラフ化した。HD DVD-Rは599円で、HD DVD-R DLは3,480円でスタート。DLは3月に2,080円に値下がりし、その後は大きな変動は無し。Rの単層も6月に398円になって以降、ほぼ横ばいになっている。取り扱い店舗も減少傾向にあり、陳列される店舗でも種類は少ないのが現状だ。
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(2008年12月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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