ニュース

Westone、観客の声も聞きながら使えるモニターイヤフォン「AM PRO」3機種

 テックウインドは、Westone Laboratoriesのイヤフォン新製品として、外の音を適度に聞きとる事ができる“アンビエント型”のモニターイヤフォン「AM PROシリーズ」3機種を7月16日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格(税込)は、「AM PRO10」が22,800円前後、「AM PRO20」が42,800円前後、「AM PRO30」が52,800円前後。

AM PRO30

 ミュージシャンがステージで利用するモニターイヤフォンは、遮音性を高め、外部の音を遮断するのが一般的だが、「オーディエンスの反響など外部の音を感じながらパフォーマンスを届けたい」というリクエストもあり、開発されたモデル。

 単純なアンビエント型(開放型)モニターは周波数レスポンスを下げることで外部の音を取り込んでいるため、「ミュージシャンが求めるクリアな音を実現することができない」として、AM PROシリーズでは新たに「SLEDテクノロジー」を採用した。

緑の部分がSLEDテクノロジー、ハウジングの黒い部分がTRUオーディオフィルタ

 この技術は、周波数レスポンスを下げることなく、周囲の環境音とサウンドの信号を繋ぐというもの。TRUオーディオフィルタを使い、不要な周波数をカットする事で、外部の騒音環境は遮断。バンドの音やファンの声などの、「欲しい環境音のみを完全に届けるため、大音量のステージ上でも必要な音をしっかりキャッチできる」という。

 いずれもバランスド・アーマチュアユニットを採用しており、「AM PRO10」はフルレンジ1基、「AM PRO20」は高域×1、低域×1でパッシブのクロスオーバーを採用。「AM PRO30」は高域×1、中域×1、低域×1で、3ウェイのクロスオーバーネットワークを搭載する。

AM PRO20
AM PRO10

 再生周波数帯域と入力感度、インピーダンスはAM PRO10が20Hz~16kHz、114dB@1mW、25Ω。AM PRO20が20Hz~18kHz、119dB@1mW、25Ω。AM PRO30が20Hz~18kHz、124dB@1mW、56Ω。

 なお、7月16日、17日にベルサール秋葉原にて開催される「ポタフェス2016秋葉原」において、AM PROシリーズ全モデルの試聴が可能。他のWestone製品も試聴できるという。当日購入者やユーザーへのTシャツ先着プレゼントなども予定している。