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ソニー、4K動画対応のデジタル一眼最上位「α99 II」発表。4K向けレンズも

 ソニーは、ドイツ・ケルンで9月20日(現地時間)から開幕する写真/映像関連の展示会「Photokina2016」(フォトキナ2016)において、デジタル一眼レフカメラの最上位機「α99 II」や、4K動画に最適というズームレンズなどの新製品を発表した。

α99 II(SAL2470Z2装着時)

高速AF/高精細4K動画対応のα99 II

 9月19日に欧米で発表した「α99 II」を展示。AF/AE追従で12コマ/秒の連写性能を持ち、αシリーズ最高の高解像度となる有効約4,240万画素の35mmフルサイズ裏面照射型Exmor R CMOSイメージセンサーを搭載したAマウントシリーズ最上位機種。

α99 II(レンズはSAL24F20)

 高い予測精度を特徴とする「4Dフォーカス」に加え、2つの位相差検出AFセンサーで常時AFが可能な新開発の「ハイブリッド位相差検出AFシステム」により、79点のクロス測距点を実現している。

 Aマウントモデルで初めて4K動画撮影に対応。フルサイズのセンサーを活かしたフルフレームモードや、スーパー35mm記録、XAVC Sフォーマットに対応する。XAVC Sでは3,840×2,160ドットで、30p(100/60Mbps)や24p(同)などのフレームレートに対応。S-GamutやS-Log3のガンマ/色域をサポート。動画/静止画の5軸手ブレ補正なども搭載する。

 1fps~120fpsの8段階で、フルHDのクイック&スローモーション撮影も可能。クイックモーションはタイムラプス撮影のように利用できる。ビューファインダは0.5型の有機EL。外形寸法は142.6×76.1×104.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約849g。

α99 IIのモニタ側

4K動画対応レンズなど

 Eマウントの電動標準ズームレンズ新モデル「E PZ 18-110mm F4 G OSS」を展示。スーパー35mm/APS-Cフォーマットに対応し、小型軽量で4K動画撮影に適した光学設計を特徴とする電動標準ズームレンズ。9月9日に国際放送機器展「IBC 2016」で発表したモデル。

 同じくEマウント用で50mmの標準マクロレンズ「FE 50mm F2.8 Macro」は、小型軽量デザインで等倍撮影が可能な35mmフルサイズ対応の50mm標準マクロレンズ。8月30日に発表した。

FE 50mm F2.8 Macro

 その他にも、現行モデルとしてサイバーショットの35mmフルサイズ「RX10 III」や、「RX1R II」、4K対応で光学20倍のZEISSレンズなどを備えたハンディカム「FDR-AX53」、4K対応アクションカム「FDR-X3000R」も展示。業務用のXDCAMでは、4K Exmorスーパー35mmCMOSセンサーとEマウント採用の「PXW-FS7」、「PXW-FS5」などを用意する。

 ZEISS 20周年記念展示も行なわれ、ソニーが1996年にZEISSレンズを採用した第一号機ハンディカム「CCD-TR555」や、ZEISSと共同開発したレンズ採用モデルが出展される。