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DS Audio、光カートリッジとイコライザーセットで520万円の「Grand Master」

Grand Master光カートリッジ

DS Audioは「Grand Master光カートリッジセット」を7月13日より発売する。価格は光カートリッジが120万円、イコライザーが400万円。

遮光板を小型軽量化した「Grand Master光カートリッジ」

光カートリッジは、針を通してレコード溝を読み取り、LEDとPD(太陽電池)を使い、明るさの変化を捉えることで音楽信号を検出。MM/MCカートリッジのような磁気抵抗が発生せず、針先がスムースに動かせるという。また、マグネットやコア、コイルが必要なく、100ミクロンの厚みの薄い遮光板を動かすだけで良いため実行質量が極めて軽いことがメリットであるとしている。

Grand Master光カートリッジは、完全新設計の振動系を搭載した第3世代光カートリッジ。LED及びPDを左右独立に配置することでカートリッジ出力が40mVから70mVに増加し、S/N比が飛躍的に上昇したとする。遮光板が小型化したほか、遮光板素材に無垢ベリリウムを採用したことで、遮光板の重さも50%以上軽量化したという。カンチレバーにはダイヤモンドカンチレバーを採用し、カートリッジ内部の配線は1.6倍太い配線としている。

重量は7.7g。出力電圧は70mV。ボディ素材は超々ジュラルミン、カンチホルダー素材はステンレス。針圧は2.0〜2.2gで2.1g推奨。針先はマイクロリッジ針。

イコライザー部と電源部が独立筐体の「Grand Masterイコライザー」

光カートリッジでは、利用しているLEDへの電源供給が必要なほか、RIAA補正に必要な電気回路がMM/MCカートリッジのものとは全く異なるため、専用のファノイコライザーが必要になる。

Grand Masterイコライザーは、イコライザーユニットと電源ユニットが独立した筐体となっており、イコライザー部に234万μF、電源部に297万μFの電解コンデンサを搭載。電源を強化したことで、深い低域再生が可能になったという。

Grand Masterイコライザー

特注仕様の専用フィルムコンデンサを使用しているほか、抵抗には無誘導巻線抵抗を採用。トランスは左右チャンネルに1つずつと、カートリッジ電源供給用に1つの計3個搭載している。

入力端子はRCA、出力端子はRCA×3、XLR×3。定格出力電圧は700mV。出力インピーダンスは120Ω。外形寸法は各45.2×48.6×15.2cm(幅×奥行き×高さ)。重量はイコライザーユニットが25.1kg、電源ユニットが29.8kg。