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ゼンハイザーのコンシューマ事業、スイスのSonovaが買収へ

独ゼンハイザーは7日、同社コンシューマー向け事業について、補聴器ブランドのフォナックなどを展開しているスイスのSonova(ソノヴァ)がパートナーとなり、フォナックがゼンハイザーのコンシューマー事業を買収すると発表した。ゼンハイザーブランドは維持される。

買収により、フォナックは補聴器や人工内耳を含む聴覚ケアポートフォリオに加え、ヘッドフォンやサウンドバーを扱う事になり、独自の技術力や革新的な聴覚ソリューション分野での強みを組み合わせ、「ゼンハイザーブランドのもと、今後もお客様に最高級のオーディオソリューションやプレミアム製品を提供していく」という。

ゼンハイザーの共同CEOであるDaniel Sennheiser氏とAndreas Sennheiser氏は、音声機能付きの補聴器や、完全ワイヤレスイヤフォン、オーディオファン向けのヘッドフォンなどにおいて、「Sonovaが長期的にコンシューマービジネスを強化していくと確信している」とコメント。

さらに、「Sonovaとゼンハイザーの両社には、革新的なオーディオソリューションを提供する優れた人材がいる。情熱とモチベーションに満ちたチームは、完全ワイヤレスイヤフォンや補聴器を使用しているかどうかにかかわらず、世界中のお客様に新しい聴覚体験を提供し続けている。これらのチームの専門知識と長年の経験は、将来互いに補完し合い、Sonovaの新しいコンシューマ部門で一緒に成長する。これにより、Sonovaはゼンハイザー・コンシューマー部門の開発・生産も引き継ぐことになる。ゼンハイザーの顧客はこの組み合わせの恩恵を受け、全く新しい製品が作られるだろう。Sonovaに将来勤務するゼンハイザーの全従業員にとって、国際的に活躍し、Sonovaへの移籍は、将来に向けてエキサイティングな展望を開くことになるでしょう」と説明している。

コンシューマー事業を譲渡後、ゼンハイザーは「Pro Audio」、「Business Communications」、「Neumann」(ノイマン)の事業へ集中させる。

ゼンハイザーの共同CEOであるDaniel Sennheiser氏とAndreas Sennheiser氏