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ソニー、被写体追尾や連写性能を高めた、動体撮影に強いAPS-C一眼「α77 II」

α77 IIとDT 16-50mm F2.8 SSMをセットにしたレンズキット「ILCA-77M2Q」

 ソニーは、APS-Cサイズのセンサーと、トランスルーセントミラー・テクノロジーを採用した、Aマウントの一眼デジタルカメラ「α77 II」を6月6日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ボディのみが135,000円前後、ズームレンズSAL1650(DT 16-50mm F2.8 SSM)をセットにしたレンズキット「ILCA-77M2Q」は190,000円前後。

 2011年に発売されたα77の後継モデル。撮像素子はAPS-CサイズのExmor CMOS。有効約2,430万画素。ISO感度は最高ISO 25600。アンチダスト機能も搭載する。

 透過型のミラーを採用し、レンズからの光の大部分がミラーを素通りし、常にCMOSセンサーに光が当たり、ミラーを上げないまま撮影やライブビュー表示&撮影ができる「トランスルーセントミラー・テクノロジー」に対応したモデル。

 画像処理エンジンがBIONZ Xに進化したほか、AF機能を大幅に強化。動く被写体を撮影するユーザーなど、ハイアマチュア層に向けた製品と位置づけられている。

α77II
上から見たところ
有機ELファインダーも搭載

 AFは、新開発の79点(15点クロス)の測距点を持つ、位相差AFセンサーを採用。被写体捕捉性能を高め、AF追従で秒間12コマ、最大60コマの高速連写ができる(JPEG FNE設定時)。

 また、選択したフォーカスポイントから、被写体が一時的に外れても、その周辺のフォーカスポイント8点を使い、被写体を面で捉えて捕捉する「拡張フレキシブルスポット」も搭載。ロックオンAFは、そのAF開始位置をフォーカスエリアモードから選択できるようになり、よりクイックな操作を可能にしている。

AFを強化した事で、鳥や飛行機、レースカーなど、動く被写体の撮影に強いという

 瞳AFや、ピント位置を一定の範囲内にコントロールするAFレンジコントロールも搭載。AF追従感度を5段階から設定する機能(動画時は3段階)や、レリーズ優先、フォーカス優先に加え、両方のバランスをとった「バランス重視設定」なども新たに追加している。

 動画撮影はAVCHD Ver.2.0とMP4に対応。1,920×1,080ドット、60p/60i/24pでの撮影が可能。撮影ビットレートは60pで28Mbps(PS)、60iと24pでは24Mbps(FX)と17Mbps(FH)から選択可能。1,440×1,080ドット、640×480ドットのMP4ファイル録画にも対応する。オーディオレベルメータ表示や、HDMI端子からの映像クリア出力なども可能。

 3軸のチルト液晶モニタは、3型で122.8万画素。操作面では、よく使うモードや設定数値の組み合わせをモードダイヤルに3セットまで登録可能。ボタンのカスタマイズは11ボタン、53項目から設定できる。

 ファインダーは有機ELのXGA解像度。筐体にはマグネシウムを使用。防塵防滴にも配慮され、シャッター耐久は約15万回。

 無線LANを搭載。NFCにも対応し、対応するスマートフォンとワンタッチで連携可能。アプリの「PlayMemories Mobile」を使い、撮影した静止画や動画を端末に転送、テレビやPCにも転送・表示できる。HDMIや無線LANを使い、カメラから4K対応テレビに静止画を転送する事も可能。

 外形寸法は約142.6×80.9×104.2mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで647g。記録メディアはSD/SDHC/SDXC、メモリースティックPRO デュオ/PRO-HG デュオに対応する。

(山崎健太郎)