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パイオニア、AV事業でオンキヨーと資本提携。ブランドは継続

株式の過半数を譲渡し、オンキヨーAV事業と一部統合

 パイオニアは24日、AV機器事業を手がけるパイオニアホームエレクトロニクス(PHE)の株式をオンキヨーや投資ファンドなどに譲渡することで基本合意した。パイオニアはPHEの株式を一部を残して売却し、オンキヨーや香港の投資ファンド ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが取得する。ベアリングがPHE株式の過半数となる51%を取得、その他の持株比率は今後決定する。株式の譲渡額などは未定で、8月末までの最終契約を目指している。

 この合意により、パイオニアとオンキヨーのホームAV事業の機能の一部を統合する。具体的にはPHEが手がけている「ホームオーディオ」と「電話」が統合の対象となる。オンキヨーとパイオニアは、両社のブランド力や優れた技術など強みとなる経営資源を互いに有効活用し、コスト競争力を向上させていく。パイオニアとオンキヨーの両ブランドは維持し、引き続きAV機器製品の開発や販売を行なう。

 また、ベアリングが資本参加することで、事業規模のさらなる拡大と事業シナジーの最大化を推進するとしている。

(臼田勤哉)