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BD/DVDリッピングソフトのネットオークション販売が10件摘発。「不正行為浄化の力に」

 神奈川県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課と戸部警察署は24日、DVD/Blu-ray Discビデオの暗号化を回避して複製する「リッピングソフト」を、インターネットオークションで提供していた10件の不正競争防止法違反事件を摘発したと発表した。日本映像ソフト協会(JVA)はこれらの事件に関し、延べ153本のリッピングソフトを鑑定するなど、摘発に協力したという。

 リッピングソフトを用いてDVDやBDコピーし、ネット上にアップロードする行為や、それをダウンロードする行為は、'12年の著作権法改正により違法となっている。今回の事件では、リッピングソフトの提供行為もインターネットを通じて行なわれていたことから、JVAは「インターネット上で行われる不正行為の浄化の推進にも大きな力となった」としている。

 なお、JVAはネット上での映像著作物の著作権侵害を防止することを目的として、3月20日より「アンチリッピングキャンペーン」を開始。日本映画製作者連盟・日本動画協会・不正商品対策協議会の共催、神奈川県警察本部の後援で展開し、特設サイトには「サラリーマン山崎シゲル」のひとコマ漫画などのコンテンツを掲載している。

JVAが展開している「アンチリッピングキャンペーン」の動画

(中林暁)