レビュー
迫力満点なサウンドを家でも外でも。「Sonos Play」使ってみた
2026年4月10日 08:00
Sonosが4月10日から先行予約を受け付けるポータブルスピーカー「Sonos Play」。発売に先駆けて実機を借りることができたので「Sonosホームサウンドシステムで最も汎用性の高いスピーカー」というSonos Playのミニレビューをお届けする。
Sonos Playは、Wi-FiとBluetoothに対応したバッテリー内蔵のポータブルスピーカー。Bluetoothでは、Sonos製品として初めて複数のスピーカーを直接グループ化できる機能を搭載し、最大4台のSonos Playを同期して音楽などを楽しめる。価格は49,800円で、発売は4月23日。カラーはブラックとホワイトがあり、今回はホワイトを借りている。
スピーカーとしては、角度付きツイーター×2基とミッドウーファー×1基に振動を最小限に抑えるデュアルフォースキャンセリング・パッシブラジエーターを搭載したステレオ構成。独自の音響アーキテクチャに合わせて精密にチューニングした3つのクラスHデジタルアンプも内蔵し、サウンドを180度に拡げて届ける。
通話や音声操作に対応したマイクを内蔵。このマイクは、スピーカーの設置環境や再生中のコンテンツにあわせてサウンドを継続的に最適化するSonosならではの「オートマティックTruePlay」にも利用できる。
内蔵バッテリーで最大24時間の再生に対応。内蔵パワーバンク機能により、音楽を再生しながらスマートフォンなどを充電するモバイルバッテリーとしても使用できる。また製品には充電ベースが付属しており、ベースに置いておくだけで充電できる。USB-Cでの有線充電も可能。
AirPlay対応でアップル製品との相性抜群
Sonos Playのサイズは113×77×192mm(幅×奥行き×高さ)で、500mlペットボトルと比べると高さはキャップ1個分ほど低いくらい。重さは1.3kgで片手で持つには少し重め。その分、剛性は高く、音楽を再生したときに本体の鳴りが気になることはない。
上述したように、Sonos Playはデュアルフォースキャンセリング・パッシブラジエーターを搭載しておりコンパクトな筐体とは思えない低音が再生されるが、ベースが激しい楽曲でも、本体がビリビリと鳴ることはなく、クリアな低音を楽しめる。
ただ製品には持ち運びに使えるラバー製ストラップが付属しているが、1kg以上という重さを考えると昨今流行りの小型Bluetoothスピーカーのようにカバンに引っ掛けて持ち運ぶのは難しそう。携帯時はカバンの中にしまっておいたほうが良いだろう。
なおストラップは取り外し可能。取り外しには2.5mmの六角レンチを別途用意する必要があるが、その分本体には強固に装着されているので、ストラップが本体から外れる不安感はなかった。
またSonos PlayはWi-Fi接続に対応しているのもポイント。Wi-Fi環境があれば、アプリを使ってセットアップするだけで、別途スマートフォンとペアリングすることなく、音楽再生をコントロールできる。Apple AirPlay 2に対応しているため、特にアップル端末との相性は抜群で、例えばミュージックアプリでは再生画面下側に表示される「AirPlay」ボタンから、ワンタップで再生先をSonos Playに切り替えられる。
またWi-Fi接続時は、Sonos Playが直接インターネットに接続して音源にアクセスできるため、ロスレス音質でのストリーミングが可能。iPhoneはロスレス再生に対応したBluetoothコーデックが使えないため、音質面でもWi-Fi接続のほうが有利だ。
Androidの場合は、「Sonos」アプリを使うことでWi-Fi経由でSonos Playにアクセスして、楽曲再生などをコントロールできる。
さらに実際に使ってみて便利だったのは、AirPlay利用中でも、スマホの通知音はスマホから流れる点。Bluetoothスピーカーの場合、再生中の音楽だけでなくスマホの通知音もスピーカーから再生されるため、通知音が大音量で流れたり、通知によって音楽再生が中断されたりするのがストレスだったが、Sonos Playではその心配がなかった。
またSonos PlayはWi-Fiだけでなく、Bluetoothにも対応しているので、屋外などWi-Fiがない環境でも一般的なBluetoothスピーカーと同じように使用可能。今回は試すことができなかったが、出先でも最大4台のSonos Playを同期して音楽を再生できる。
製品に充電ベースが付属しており、置くだけで本体をつねに充電しておける。充電ベースに置いた状態でも楽曲再生が可能で、Wi-Fi経由の場合、Sonos Playの電源を操作せずとも、好きなタイミングでAirPlay経由で音楽を再生できる。ふと思い立った瞬間にペアリングなどの操作不要で使えるのもAirPlayに対応したWi-Fiスピーカーならではの使い勝手の良さだ。
サウンドはiPhoneのApple MusicアプリからAirPlay 2経由で再生してチェックした。ペットボトル大のボディから再生されているとは思えない低音の迫力が印象的で、「米津玄師/IRIS OUT」はドンッドンッ! とパワフルながらしっかりとタイトな低音を味わえる。迫力がありつつボワボワと広がらないので、ボーカルやコーラスを邪魔することがない。
ボーカル域やピアノの音色もクリア。「ダイアナ・クラール/月とてもなく」はイントロの唸るようなベースの迫力を味わえつつ、ボーカルのリップノイズのような細かい音も解像感高く描写される。BGM的に音楽を楽しむだけでなく、腰を据えてじっくり音楽を楽しみたいという用途にも、Sonos Playなら十分応えてくれる。
音楽だけでなく、映像コンテンツもチェックするべく、今度はiPad ProとAirPlay接続し、映画も視聴してみた。接続はコントロールセンターのAirPlayボタンをタップして、接続先を選ぶだけでシンプル。手元で試したところNetflix、YouTube、Prime Video、U-NEXTアプリは映像はiPad、音声はSonos Playから再生することができた。
Sonos Playで視聴すると、当然だがiPadの内蔵スピーカーよりも低音の迫力もアップしつつ、セリフも明瞭になり、より作品に没入できる。Netflixで配信されている劇場版名探偵コナンや「タイラー・レイク」など実写作品視聴してみたが、特に映像と音のズレが気になることもなかった。
良い音を気軽に持ち運べるSonos Play
筆者自身、Bluetoothスピーカーは何台も使ってきたが、Wi-Fiスピーカーを使うのは今回が初めてで、iPhoneやiPadを日常使いしている身としては、改めてAirPlayの便利さを痛感した。
Sonos Play自体も、ポータブルスピーカーとは思えない量感たっぷりの低音と、それに負けないクリアさの中高音を楽しめ、流し聴きから腰を据えたリスニング、さらには映画やドラマといった映像コンテンツまで、幅広く対応する懐の深さを感じられた。
今回は試すことができなかったが、2台のSonos Playを使ったステレオペア再生、別売りの「Sonosライン入力アダプター」とオーディオケーブルを使えばレコードプレーヤーとも組み合わせられるなど、将来的な拡張性の高さもSonos Playの強み。
さらに出先ではBluetoothスピーカーとして利用できる上、給電機能も備え、モバイルバッテリー代わりとしても活躍する。これからの行楽シーズン、周りにも配慮しつつ気軽に良い音を持ち運ぶパートナーとしても活躍しそうだ。



















