■ 半数以上が「いずれ購入したい」
今回は、出荷額でCRTを超え、次世代テレビのスタンダードになりつつある「薄型テレビ」についてアンケートを行なった。まず、プラズマや液晶テレビを「持っている」と答えた人は33%の187人で、3割を超えている。さらに、「持っていないが購入を検討している」と答えた人は半数を超える55%の319人となった。
なお、「購入予定はない」と答えた11%(64人)の意見を見ると、「HDパネルを採用した製品が手頃な価格になるまで待つ」、「欲しいが、高すぎて購入を検討する気にならない」、「CRTに比べるとまだまだ画質が悪い」、「コストパフォーマンスが悪い」などの意見が目立つ。中には「壊れたら真剣に検討したいが、使っているCRTテレビがなかなか壊れない」というコメントもあった。
「所有している、あるいは欲しい薄型テレビ」では、液晶が一番人気で69%(353人)。次いでプラズマが40%(206人)、リアプロジェクションが16%(86人)となった。「とにかく薄型テレビが欲しかったので、手頃な価格の液晶テレビを購入した」という人が多い。「残像感が気になるので、次はプラズマを買いたい」、「大画面のプラズマが低価格になるまで、適度な大きさの液晶で我慢する」という意見もあり、液晶を「プラズマへの繋ぎ」と考えているユーザーも多いようだ。
また、「寝室に小型の液晶テレビ、リビングに42型以上のプラズマが欲しい」、「気軽に移動できるサイズの液晶テレビが狭い日本の住環境にはピッタリ」など、薄型テレビならではの使用用途を想定、実施している人も見受けられた。
■ 大きければ良いというものではない?
画面のサイズでは、「41型以上~44型未満」が一番人気の23%(120人)。次いで、「32型以上~35型未満」、「35型以上~38型未満」となっている。「購入を予定しているが、部屋のサイズと価格、テレビを中心に観ることを考えると40型ぐらいまでが限界。今のCRTと比べれば大きすぎるくらい」という意見もあるが、43型を購入したという読者からは「最初我が家に来た時は大きいよなぁと思っていたが、観ているうちに普通になってきた」という意見もあった。
また、「50型以上~53型未満」、「59型以上~」と答える大画面ファンも多く、「とにかく大画面が欲しい」、「映画は大きく観れれば観れるほどいい」、「せっかくだからとことん大きなテレビが欲しい」という意見も目立つ。だが、購入者からは「大きすぎるとSD放送の画質が気になる」、「DVDなどでMPEG特有のノイズが目立ってしまう」などの問題点も指摘された。
■ 液晶のシャープ強し
「所有している、あるいは欲しいメーカーは?」という質問では、液晶テレビの所有率の多さを反映して、シャープが40%(205人)を占めた。また、薄型テレビを所有していないが、「シャープの製品が欲しい」と答えた人の中では、6月14日に発表されたフルHDパネル搭載機種の発売を待っているという人も5人いた。
製品選びで重視する点は、「画質、パネルの解像度や輝度、コントラスト比など」が最多の89%(454人)。次いで、価格が75%(381人)、画面サイズ52%(266人)となっている。なお、現行の大画面薄型テレビは地上デジタルチューナを内蔵した機種が多いためか、「地上デジタル放送への対応」を挙げた人は34%(173人)で6位という結果になった。
置き場所では、「壁と平行に設置している」という人が68%(349人)で半数以上を占めた。「部屋を少しでも広く使えるから」というのが大きな理由で、「壁際の角」と答えた読者からも「できれば平行に置きたかったが、窓を潰したくないので仕方なく」というメッセージが寄せられている。
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