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第74回:DLPの本分「ネイティブコントラスト」で勝負
~ 光学性能が際立つフルHD DLP「シャープ XV-Z21000」 ~


 単板式DLPプロジェクタにもフルHD化の流れが活発になってきた。第69回で取り上げたマランツ「VP-11S1」を皮切りに、Optomaやシャープなど新製品が各社から発表されている。今回取り上げる「XV-Z21000」は、コンセプトやスペックがマランツVP-11S1がかなり似ている部分もあり、直接のライバル機と呼ぶにふさわしい。

 国産フルHD DLPフロントプロジェクタ“2号機”の実力を見ていくこととしよう。



■ 設置性チェック
 ~上下2画面分のレンズシフト対応

XV-Z21000

 外観はシャープのDLPプロジェクタ伝統の投射レンズを中心に添えたシンメトリックデザインを踏襲。外形寸法や重量は先代「XV-Z11000」とほぼ同じで、475×410×172mm(幅×奥行き×高さ)、重量も9.5kg。

 入門機と比較すると大きく重いが、1人で持ち運べる範囲だ。純正オプションとして設定されている天吊り金具「低天井用取り付けユニット(AN-TK202)」(25,200円)および、「取り付けアダプタ(AN-NV6T)」(13,650円)はXV-Z11000のものと同一だ。投射レンズの焦点距離が微妙に変わってはいるが、ほぼ同一の投射距離性能が実現されている。XV-Z11000からの移行は、問題なく行なえるといっていい。


低天井用取り付けユニット(AN-TK202) 取り付けアダプタ(AN-NV6T)

レンズシフトは上下2画面相当でクラス最大級。左右シフトはなし

 天吊り常設が基本となるだろうが、もちろん台置き設置も可能だ。レンズシフトは上下2画面分の範囲で調整できる。

 部屋の最後部の壁際に設置した本棚等の天板に載せて設置する疑似天吊り設置においては、本体の天地逆転をせずとも容易に映像をスクリーン内に収めることが出来るはず。ただし、本体の奥行きが400mm以上もあるので、棚の天板にある程度の奥行きが必要になる。

 なお、意外なことに台形補正(キーストーン)機能は省かれている。XV-Z21000は画質を重視するハイエンド機なので、文句を言うユーザーは少ないだろうが、設置場所的にはどうしても台形になってしまう場合は、この点は留意しておく必要がある。


先端部リングがフォーカス調整、後ろ側リングがズーム調整、上のダイアルがシフト調整。手動マニュアル式

 投射レンズは1.35倍マニュアル式ズームレンズ(F2.5~8.0、f=38.9~52.4mm)。100インチ(16:9)の最短投射距離は前述したようにXV-Z11000とほぼ同じ4.1m。最近の普及機が軒並み3m前半であることを考えると最短焦点距離はやや長めという印象になる。シャープのXV-Zシリーズでは、「XV-Z9000」、「XV-Z10000」、「XV-Z11000」からずっとこの投射距離性能を守り抜いているので、こういうコンセプトなのだろう。

 なお、100インチ(16:9)の投射距離は4.1~5.5mとなっており、最長では12畳クラス以上の部屋の最後部に設置しても画面サイズを100インチに留めることが出来る。マランツVP-11S1は100インチ(16:9)の投射距離は3.23~4.7mであった。同じフルHD対応DLPプロジェクタでも、マランツとシャープで設置性は異なるので購入検討時には、そのあたりにも気を配りたい。

 レンズフォーカスやレンズズームの調整は従来通り、レンズ外周のリングを手動で回転させて行なう方式。レンズシフトは本体上面に備え付けられた回転リングを回して調整する。細かいシフト調整ができ、それでいて安定しており、レンズ位置が自重で落ちてきてしまうことはない。

 使用ランプは220Wの超高圧水銀系ランプ。XV-Z11000が270Wだったことを考えると大幅な出力低減ということになる。しかし、XV-Z21000の新ランプユニットでは平行光源の取り出し効率が向上しているため、最大輝度性能は1,000ルーメンを実現し、XV-Z11000の900ルーメンを上回っている。

 なお、ランプ出力低減により、消費電力もXV-Z11000の365W(輝度最大)に対し、XV-Z21000では320W(同)と減っている。なお、交換ランプ「AN-K20LP」は39,795円。ランプ交換は正面向かって左側面のカバーを外すだけで簡単にユーザーが行なえる。ランプ寿命は最大輝度モード(明るさ優先)で活用して約2,000時間、輝度出力を80%に抑えた省電力モード(エコ静音)で約3,000時間が公称値となっている。

 エアフローは正面や背面から吸って正面向かって右側から排気するデザイン。光漏れは全くなし。設置時には排気路を確実にするためにも、右側面のクリアランスには気をつけたい。

 最近の普及入門機と比較すると動作ノイズはやや大きめで、動作音は明るさ優先で34dB、エコ静音で31dB。1~2m離れればあまり気にならないが、視聴位置に近いと存在が分かるレベル。動作音自体はXbox 360と同レベルか、やや大きい。常設ケースの場合には視聴位置からなるべく離して設置することを検討したいところだ。

 マランツのVP-11S1もやや騒音は大きめであった。たまたまかもしれないが、今世代のフルHDスペックのDLPプロジェクタは動作音がやや大きめだ。


前面下部の左右の窪みは吸気口 背面には接続端子パネルと吸気スリットがある 排気は右側面から行なわれる


■ 接続性チェック
 ~HDMIとコンポーネント各2系統装備。DVI-I端子も実装

入力端子部。HDMI×2、コンポーネントビデオ×2はうれしい

 HDMIは2系統。Blu-ray DiscやHD DVD、PLAYSTATION 3などのHDMI機器が増えているので、2系統の装備はありがたい。

 コンポーネントビデオ入力は2系統を装備。それぞれRCA 5端子を備え、YPbPrの色差入力のほか、RGBHVのアナログRGB入力にも対応している。そのほかのアナログビデオ入力端子は、コンポジットビデオ、Sビデオがそれぞれ1系統ずつ。

 PC入力用としてはDVI-I端子を1系統装備し、デジタルRGB接続に対応する。市販のDVI-D-Sub15ピン変換アダプタを使用すればアナログRGB接続も可能だ。また、「オプション」メニューの「入力信号タイプ」を選択することでHDMIで伝送されるデジタルRGB、デジタル色差の接続も可能となっている(HDCP対応)。

 ただ、実際に使用して少々戸惑ったのがこのDVI入力の信号切換だ。PCからのデジタルRGB接続、Xbox 360からのアナログRGB接続を交互に行なったところ、XV-Z21000側が現在DVI入力されている信号がデジタルRGBなのか、アナログRGBなのかを自発的には自動判別してくれないのだ。

 これを判別させるにはリモコン上の[RGB/COMP]ボタンを2回押せばいい。マニュアルには[RGB/COMP]は「入力信号種別をRGBと色差を交互に切り換える」という説明しかなかったのでちょっと戸惑った。DVI端子をPCやゲーム機、あるいはAV機器などで共有使用する場合にはこの操作を覚えておきたい。

 この他、接続端子パネルには、リモート制御用のRS-232C端子、有線リモコンを接続するためのワイヤードリモコン端子、XV-Z21000稼働中にDC12Vを出力しつつづけるトリガ端子などがレイアウトされている。

 接続性は先代XV-Z11000の流れを踏襲しつつも、時代に適合した進化が施されているという印象だ。


■ 操作性チェック
 ~起動作度はやや遅め。マニア納得の画調調整機能

リモコンの基本デザインはXV-Z11000を踏襲しているが、ボタン数が増えているほか、レイアウトも変更されている

 リモコンは縦に長いバー形状。中央付近を握ったときに親指が十字キーに来るようなボタンレイアウトになっている。

 最下段にはライトアップ用の蓄光式の[LIGHT]ボタンがあり、ここを押すことで全ボタンが自照式で点灯する。

 電源オンと電源オフは誤操作防止のために[ON](電源オン)、[STANDBY](電源オフ)と分かれており、電源オフも[STANDBY]を二度押ししなければ機能しないように配慮されている。なお、電源オンを実行して、実際にDVI入力の映像が表示されるまでの所要時間は約48秒。これは最近の機種としてはかなり遅い。

 リモコンの中心付近に、入力切換用のボタンが並ぶ。各入力に対応したボタンが1つ1つ実装されており、希望する入力へ一発で切り換えられる。どの入力系統に希望のソースがあるのか分からない時のために順送り式の[INPUT]ボタンもあり、アクセス性の高い[LIGHT]の上に位置しているのが好感触だ。

 各入力系統への切換ボタンはHDMI1が[H1]、コンポーネントビデオ1が[C1]のような略号になっているが、小さい文字で端子名が記述されているよりも、慣れてくると使いやすい。入力切換所要時間はHDMIからDVIで約3.5秒、HDMIからSビデオで約3.5秒と、これも最近の機種としてはやや遅め。

 リモコン最下段には、[アスペクト比切換]、[画調モード切替]など、各種機能調整をダイレクトに行なうことのできるショートカットキー的なボタンが9個レイアウトされている。メニュー操作で調整できる機能項目のうち、使用頻度の高いものを厳選してこのリモコンから呼び出せる。


本体最後部には開閉式の蓋があり、ここを開くと基本操作用のボタン群が実装されている

 様々なソースを映してモニタ的に活用することになるプロジェクタではアスペクト比切換の使用頻度は高い。この切り替え操作は[RESIZE]ボタンで順送り式に行なう。用意されているアスペクト比モードは7種類とかなり多彩だ。

スクイーズアスペクト比4:3に圧縮された16:9映像をパネル全域に表示する
標準アスペクト比4:3の映像をアスペクト比を維持しながら表示する
ワイドアスペクト比4:3の映像の中央付近をアスペクト比を維持して表示し、外周を伸張して表示する
ズームアスペクト比4:3映像にレターボックス記録された16:9映像を切り出してパネル全域に表示する
ズーム14:9アスペクト比4:3映像にレターボックス記録された14:9映像を切り出して、アスペクト比を維持しながらパネルに最大限拡大表示する
スマートズームアスペクト比4:3映像の中央部分を横長に切り出してアスペクト比を維持して表示する。上下は若干クリップアウトされてしまうが、パネルの広範囲を使って映像の表示が出来る
ドットバイドット拡大縮小処理を行なわず入力映像をその解像度のままパネルに表示する


 アスペクト比切換は、ただ希望のアスペクトモードに切り替わるのではなく、カメラのズームレンズを覗いているかのように、映像を段階的に拡大縮小するエフェクトが入るのが面白い。切換所要時間は約0.5秒で非常に高速だ。画調モード切換は[PICTURE MODE]ボタンを押すことで順送り式に行ない、押した瞬間に切り替わる。各画調モードについてのインプレッションについては後述する。

 [AUTOSYNC]はアナログRGB入力時の自動同期設定を行なわせるもの。[FREEZE]は表示している画面をその入力種別にかかわらず一時停止させるものだ。

 [RGB/COMP]ボタンは入力切換操作のサブ調整ボタンとも言うべきもので、現在選択されている入力系統の端子が複数の映像信号に対応している場合、認識する映像信号の種別を切り換える。表向きはRGB入力と色差入力の切換ということになっているが、自動認識動作を開始させる操作に利用できる。一度押すと現在選択されている信号種別を表示し、もう一度押すと自動検索を始める。

 [IRIS]ボタンは、XV-Z21000の投射レンズや光源部に組み込まれた「絞り機構(アイリス)」を調整するためのもの。ボタンを押すたびに「高輝度モード」、「ミドルモード」、「高コントラストモード」と順送り式に切換が可能だ。高輝度モードが絞り開放で最も明るく、高コントラストモードは暗部を沈み込ませるために全体として暗くなる。ミドルモードがその2つのモードの中間となる。切換時にはかなり大きな「カチ」というメカニカル音がするが、切換所要時間自体は約0.5秒と意外に早い。

 [CONTRAST]と[BRIGHT]の2つのボタンはそれぞれコントラストとブライトネスを調整するサブメニューを呼び出すもの。呼び出し後は表示映像を見ながら十字キーの上下で設定値を変更できる。

 これ以外の画調パラメータは[MENU]ボタンを押して呼び出されるメニュー操作で行なう。調整可能項目は「コントラスト」、「明るさ」、「色の濃さ」、「色あい」、「画質(シャープネス)」など。「色温度」もK(ケルビン)指定が可能で、5,500/6,500/7,500/8,500/9,300/10,500のいずれかを選択できる。色温度が細かく6段階設定できるのはなかなかマニアックだ。

 プリセット画調モードは「標準」、「ナチュラル」、「ダイナミック」、「シネマ1」、「シネマ2」の5つ。随時ユーザーエディットが可能であり、エディット結果は各入力系統ごと、個別に保存される。設定した状態をユーザーメモリに書き込むのではなく、プリセットを書き換えるという仕組みを採用しているのが特徴的。プリセットを書き換えるのは抵抗が大きいかもしれないが、「映像調整」メニュー内の「リセット」を選択することで、調整結果をいつでも工場出荷状態の初期値に戻すことが可能。これに加え、全入力系統で共有利用される「ユーザーメモリ」も1系統用意されている。なお、ユーザーメモリの初期状態はプリセット画調モードの「標準」と同一だ。

「映像調整」 「映像調整」メニューで「プロ設定」サブメニューを開いたところ

「ガンマ」メニュー

 また、「ガンマポジション」という、階調特性を決定するプリセットガンマカーブを複数搭載しており、プリセット画調モードと別に独立した形で、このプリセットガンマカーブを組み合わせることが出来る。用意されているプリセットガンマカーブは「標準」、「ナチュラル」、「ダイナミック」、「シネマ1」、「シネマ2」の5タイプで、プリセット画調モードと名前が同じになっている。

 初期状態ではプリセット画調モードを切り換えると同名のプリセットガンマカーブが選択されるように設定されている。ちょっとややこしい話だが、例えばプリセット画調モードを「標準」としながら、プリセットガンマカーブを「シネマ1」と設定することも可能なのだ。

 また、「ガンマ」メニューでは、ガンマカーブそのものをユーザーが作り込むこともできる。調整したい「ガンマポジション」を前述の5つのプリセットと1つの共用ユーザーメモリから選択し、ガンマカーブそのもののゲイン特性を変えたり、明部階調と暗部階調とそれぞれにおいてガンマカーブのオフセットも変えられる。調整はRGB個別に行なうことが出来るので、かなり細かいガンマカーブの作り込みが可能だ。


C.M.S.

 色調の調整機能も充実している。カラー・マネージメント・システム(CMS)と名付けられたシステムでは、「色相」(発色の傾向)、「彩度」(鮮やかさ)、「明度」(明るさ)を赤-黄-緑-シアン(水色)-青-マゼンタ(紫)の各系統色ごとに個別で調整ができるようになっている。CMSはデジタル処理され、選択調整した系統色意外には影響を及ぼさないため、「赤や緑の傾向はそのままに、空や海をもっと艶やかな記憶色に近づけたい」、「基本画調はそのままで肌色にだけ赤みを付加したい」といった、細かい発色傾向を調整できる。

 XV-Z21000の調整機能は、かなり微に入り細にわたる充実ぶりで、調整マニアも納得の行くレベルにまとまっている。

 操作性は、電源オンから映像表示までの待ち時間の長さは改善を望みたいが、実際に映像を表示させてからの操作性には大きな不満はない。リモコンの反応も上々でカーソルもキビキビ動いて小気味いい。確かに入力切換の速度は早くないが、希望の入力へダイレクトに切り換えられる独立ボタンレイアウトが、なんとかこのストレスを軽減してくれている。

同期調整 オプション


■画質チェック
 ~単板式DLPプロジェクタ最高クラスの発色と階調性能

0.95型1080pDMDチップ

 搭載パネルはTI製0.95型の1,920×1,080ドットのフルHD DMD(Digital Micromirror Device)。競合のマランツVP-11S1に採用されているものと同一だ。

 今回も100インチサイズのスクリーンへの投影で評価を行なったが、その解像感は圧倒的で、100インチ相当に拡大されても画素の小ささが実感できるほど。

 画素と画素を区切る格子隙間はさすがは反射型のDMDチップだけあり最低限だ。厳密なことを言えば、720p対応のDLP機と比較すると相対的には格子隙間は太くはなってはいる。ただ、気になるほどではない。三菱「LVP-HC5000」などに搭載されているエプソン製0.74型/フルHD透過型液晶パネルと比べると、XV-Z21000の画素開口率はかなり高く、このアドバンテージは揺るぎない。

 映像パネルに並び、フルHD時代のプロジェクタで重要視されることになるのが投射レンズ性能。いくら映像パネルで高解像度のフルHD映像を生成しても、投射レンズのフォーカス性能、色収差補正性能が優秀でなければ、スクリーンに投射された段階で色ズレやフォーカス斑が出てしまい、せっかくの高解像度映像を高品位に表示できない。


色収差による色ズレは最低限。フォーカス性能も良好で、画素がこのようにくっきり出表示される

 この点もXV-Z21000は問題なし。今回は、疑似天吊りのような形で台置き設置、レンズシフトを行ない画面を下方向へ約40%ほど下げた状態で評価を行なったが、フォーカス斑は最低限。画面中心でフォーカスを合わせれば、その画素のクッキリ感がかなりの外周まで持続できている。最外周ではやや甘くなるが、トップクラスのフォーカス性能だと思う。

 色収差による色ズレも最低限で収まっており、各画素の色が他の画素へにじみ出している箇所がなく、これは、画面最外周においても優秀であった。スペックだけでない、本当の意味でのフルHD解像度が表示できていると言える。

 さて、反射型液晶(LCOS)や透過型液晶(LCD)では映像パネルをRGBそれぞれの階調生成用に3枚使用するが、XV-Z21000のような単板式DLPプロジェクタでは1枚のDMDチップでRGBの階調表現を時分割生成して、時間積分的にフルカラーを知覚させる仕組みとなっている。

 このフルカラー表現の根幹を担うのが、白色光の光源ランプから、自らが回転してRGBの3原色光を時分割で取り出す「ロータリー・カラーフィルター」(カラーホイール)だ。

 XV-Z21000では、7セグメントタイプの5倍速カラーフィルタを採用している。7セグメントの内訳はR/G/Bが2セグメントずつと、これに加えて暗部階調と暗緑色再現に特化したND(Neutral Density)+DG(Dark Green)フィルタが1セグメントとなっている。

7セグメント・カラーホイール

 繰り返される明滅を見続けて時間積分的に階調を視覚させる単板式DLPでは、このカラーホイールを高速に回転させればさせるほど色階調の分解能は向上することになる。XV-Z21000ではこのカラーホイールを5倍速(9,000rpm/300Hz)で回転させている。マランツVP-11S1が同じ7セグメントで6倍速(10,800rpm/360Hz)なので、この点でXV-Z21000は劣ることになる。

 シャープ技術担当者によれば「XV-Z21000では、カラーホイール上のRGB各色のカラーフィルタに光を透過させるのに同期して、光源ランプの出力をパルス駆動させる技術を洗練させて組み合わせている」とのことで、「階調性能の向上と色バランスの平均化を実現できており、5倍速と6倍速の格差はほとんど無い」としている。

 実際に見てみると、暗部階調表現は単板式DLPプロジェクタとしてはかなり良好で、ディザリングノイズは最低限に留められている。最暗部から最明部までのグレースケールのグラデーションを表示しても、まるで液晶のようなアナログ表現が実現できており、疑似輪郭がほとんど感じられない。これは驚きだ。

 色深度もかなり深い。単色カラーグラデーションはもちろん、2色混合のグラデーションを表示しても疑似輪郭がほとんど無くアナログ感溢れる表現が出来ている。人肌のグラデーションや草花の濃淡や動物の毛並みといった色ディテールの表現能力がシビアに試される局面でも不自然さはなかった。単板式DLPの階調表現も液晶に近いレベルにまでやってきたという実感だ。

 カラーブレーキングについては、VP-11S1の5倍速と6倍速の目視上の違いはほとんどなく、昔の機種と比べれば激減している。とはいえ、皆無というわけではなく、投射している映像の種類やその映像の見方によってはまだ出る。例えばコントラスト感の強い映像を見ている際に視線を動かすとやはり感じられる。これは個人差が強く出る現象なので気になる人は実機の投射映像を見てチェックした方がいい。

照明系、投射系の双方にアイリス機構を配し、迷光を二段構えで低減

 最大公称輝度は1,000ルーメン。スペック上ではもちろんのこと、実際VP-11S1よりもだいぶ明るい実感だ。蛍光灯照明下でも、アイリスを開放した「標準」画調モードならば普通に見られてしまうほど。陽光が差し込む昼間でも遮光カーテンを引くだけで、テレビ的に活用することも十分可能なはずだ。

 コントラストは12,000:1を達成しているという。XV-Z21000では、光源ランプから光を絞る照明系アイリスと、投射レンズ内に仕込まれた投影系アイリスの2段アイリス構成をとる。映像の平均輝度に応じて絞りを開閉する動的アイリス機構は搭載しない。もともと、動的アイリスは、時間積分的なハイダイナミックレンジ感を演出する表向きの機能以外に、映像に高輝度部があった時に暗部がそれに引きずられて浮いてしまうことを隠す目的があった。

 XV-Z21000では、明部からの影響を最低限にして常に暗部を沈み込ませることが実現できたために、あえて動的アイリス機構を持たなかったのだ。

 この実現には、前述の2段アイリス機構と光源ランプの進化がキーポイントになっている。まず、照明系アイリスは極力パネルに平行な光を導くためのもの。投影系アイリスはパネルからの出力光から迷光を低減させるためものだ。

 光源ランプの発光部の直径はXV-Z11000の1.3mmに対して、XV-Z21000では1.1mmに小径化され、より理想に近い点光源化を実現。光源をより小径化できると、光源ユニットのリフレクターから出力される光線が理想形の平行光線に近くなるのだ。平行光線になればなるほどパネルに対して垂直に光線を照射しやすくなり、パネル出力光から迷光が減る。また、光源を小径化すればするほど取り出される平行光源を絞っても光の利用効率が下がらないというメリットもある。XV-Z21000では、さらに光源ランプからの光の利用率を上げるために照明系の光学系として集光レンズを組み合わせているという。

 220Wの光源ランプから1,000ルーメンの高輝度を絞り出し、12,000:1の高コントラストを達成できているのはそうした技術革新があったからなのだ。

 とはいえ、12,000:1は、2段アイリスの双方を絞りきった「高コントラストモード」でのスペック値であり、この時はかなり暗くなり、輝度400ルーメンほどにまで低下する。完全暗室でもやや暗い印象なので、常用はその一段階上の「ミドルモード」以上になるとは思う。とはいえ、絞り開放の「高輝度モード」でもコントラスト性能は2,000:1もある。平均的な透過型液晶プロジェクタが1,000:1前後であることを考えれば、透過型液晶からの移行組は「高輝度モード」でも十分ハイコントラスト感を味わえるはずだ。個人的にはコントラスト性能と輝度性能がバランスされた「ミドルモード」がお気に入りだ。


アイリス開放の
「高輝度モード」
アイリスやや絞りの
「ミドルモード」
アイリス最小絞りの
「高コントラストモード」
DVDビデオ「Mr.インクレディブル」
(C)2005Disney/Pixar

 発色の傾向も、特にクセや偏りは見あたらず、自然な感じにまとめられている。赤にはもう少し鋭さが欲しい気がするが、全体のバランスとしては悪くない。XV-Z21000に採用されている光源ランプは、XV-Z11000のものに比べ、緑の純度が上がり、赤成分が向上しているという。なるほど、植物などを映すとその緑の鮮烈さにはパワーがある。肌色も、その発色に水銀系ランプの黄緑感が無く、暖かみのある肌色にまとめられている。赤のダイナミックレンジが高くなっている証拠だろう。

 この他、色関係で映像を見て特に関心させられたのは明色のダイナミックレンジの高さだ。階調性能やガンマのチューニングにも密接な関わりを持つ部分だが、本来なら飛んでしまっていても気が付かないような最明部付近でも明確な色ディテールと“正しい色味”が現れているのだ。

シャープ独自の映像処理エンジン「CIVIC SYSTEM III」

 XV-Z21000の映像は、1080pのフルHD解像度だけでなく、発色や階調性においても最暗部から最明部まで情報量の多いHD(High Definition)品質になっていると思う。

 XV-Z21000には「CIVIC SYSTEM III」と呼ばれるシャープ独自の映像処理エンジンを搭載している。これにはユニークな高画質化機能が実装されている。また、DMDチップ製造元のTIが開発し、最近の単板式DLPプロジェクタには採用例の多くなっている「Brilliant Color」技術も搭載している。これらの機能や画質への寄与についても検証した。


【各種高画質化機能のインプレッション】
 
●DNR(Digital Noise Reduction)

 連続したフレーム間で発生する画面全体を覆うざらつくようなノイズを低減できる。いわゆる平滑化フィルタのようなもので、強くかけすぎるとややぼやけたような映像になる。VHSやLDなどの古めのビデオソースにかけると効果的。あまり大胆な掛かり方はしないので、DVDビデオなどのMPEG-2ソースにかけても違和感はない。

 オフ/レベル1~3までの設定が選べるが、面表現でザラザラとしたノイズが見えるときは利用してもよいだろう。


●MNR(Mosquito Noise Reduction)

 映像の輪郭付近でゆらゆらとみえる揺らぎのような「モスキートノイズ」を低減する。XV-Z21000に搭載されているものは、時間方向ではなく、そのフレーム内における輪郭の平滑化を強く行なう傾向があり、強くかけすぎるとディテール感が失われる。

 オフ/レベル1~3までの設定が可能だが、DVDビデオなどの視聴の際でも、オフかレベル1で十分だ。


●アンベールコントロール(Unveil Control)

 輪郭や陰影の暗部を強調して、くっきりはっきりとした映像にすると同時にディテール感を増幅する。イメージ的には丁度、MNRの逆の動作に相当する。シャープネスの強調とは異なり、面表現のざらつきを増幅せずに、陰影をクッキリできるので、低解像度やビットレートの低いMPEG映像などと相性がよい。

 オフ/レベル1~3まで設定できるが、あまり強くかけすぎるとモスキートノイズをも強調してしまうのでレベル1設定あたりが現実的か。

オフ時 レベル3(最大)時。影が濃くなり、輪郭が際立ったような映像になっていることが分かる
 
●アクティブコントラスト(Active Contrast)

 シーンの明暗のバランスを吟味して適宜コントラストをリアルタイムかつ動的に変更していく。陰影が埋もれ気味な暗い背景を持ち上げて見やすくしたり、明るすぎる明部を抑えたりする。普及液晶入門機に搭載されている動的アイリスに相当する動作を、映像処理エンジンで行なうというイメージ。

 オフ/レベル1~3までの設定が行なえる。通常はオフでよいと思うが、アクション映画などでは強めにかけると臨場感が増す。


●ブリリアントカラー(BrilliantColor)

 明部のダイナミックレンジが向上する。目視レベルでは暗部階調や色調に大きな影響はないので常用してもよいだろう。明るさにまばゆさが生まれ、臨場感が向上する。設定はオン/オフのみ。

オフ時 オン時。大空などの最明部に伸びが生まれる
 

DVDビデオ「Mr.インクレディブル」 (C) 2005Disney/Pixar


【プリセットの画調モード】
 ソースはDVDビデオの「モンスターズ・インク」(国内盤)。撮影にはデジタルカメラ「D100」を使用した。レンズはSIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC。撮影後、投影画像の部分を800×450ドットにリサイズした。

(c)DISNEY ENTERPRISES,INC./PIXAR ANIMATION STUDIOS
 
●標準(色温度=7,500K,アイリス=高輝度,ランプ=明るさ優先)
 最もバランスの取れた画調モード。白も赤みも青みも帯びない純白状態となる。ランプは最大輝度設定でアイリスも開放となるので黒浮きが若干出るが、これが気になる場合はアイリスを「ミドルモード」以下とすればよい。基本的に常用はこれ1つで必要十分だ。
 
●ナチュラル(色温度=7,500K,アイリス=高輝度,ランプ=明るさ優先)
 基本的な発色の傾向は「標準」と同じだが、暗部の沈み込みを若干強めとしており、全体としてコントラスト感が強い映像になる。悪くはないが、常用の必要性をあまり感じない。なお、アクティブコントラストが最初からレベル1設定されている。
 
●ダイナミック(色温度=7,500K,アイリス=高輝度,ランプ=明るさ優先)
 いわゆるコントラスト重視の画調モード。確かに暗部は強めに沈み込ませているが、中明部から最明部までの階調性は破綻していない。デフォルトでアンベールコントロールがレベル1設定されており、輪郭や陰影のディテールが強調される。CG映画やアニメなどと相性がいいモードだ。
 
●シネマ1(色温度=6,500K,アイリス=ミドル,ランプ=エコ+静音)
 色温度が下がり、画面全体が赤みを帯び出す。輝度が抑えられ、アイリスもミドルモードにまで絞られるので「標準」と比べるとだいぶ輝度は落ちてしまう。黒の沈み込みが強くなり黒浮きが感じられなくなるが、明部のパワーが抑え気味となり、メリハリ感はなくなる。暗室で長時間じっくりと見たい時に活用するといい。
 
●シネマ2(色温度=6,500K,アイリス=高コントラスト,ランプ=エコ+静音)
 発色の傾向は、シネマ1と同じで、さらに黒の沈み込みを強くした画調モード。その分コントラスト感は増すが、若干、臨場感は乏しくなる。個人的にはランプモードを「高輝度」とした方がダイナミックレンジ感とコントラスト感のバランスがよくなる感じがする。
 


【映像ソースごとのインプレッション】

●Sビデオ(NEC PK-AX20、Sビデオ接続)

 Sビデオ接続によるインターレースのSD映像の表示品質はまずまず。コーミングは出ず、拡大品質も良好だ。画面全体にかかるノイズはDNRで、拡大表示に伴って不足気味に感じられる解像感はアンベールコントロールを設定することで改善できる。



●DVDビデオ(東芝 HD-XA1、HDMI接続)

 いつもテストで使用しているデノンDVD-2910が、XV-Z21000とHDMI接続するとDVD-2910がハングアップしてしまうため、今回は東芝のHD DVDプレイヤー「HD-XA1」を使用した。

 プレイヤー側の映像出力を480p/720p/1080iのいずれに設定しても目立ったちらつきもなく、良好の表示が行なわれる。

 しっとりとした味わいの画が出ており、人の顔のアップのような面の表現でも画素の粒状感はほとんど感じられない。MPEG映像特有のざわついた感じが目立たず、それでいて色ディテールは十分表現できているのが素晴らしい。

 暗部から明部までの階調のリニアリティは見事で茶色や黒の衣服の陰影がしっかりとそれにそれほどノイジーではなく自然に見える。同時に、陽光を受けて目映く輝く壁の陰影も見えており、ダイナミックレンジの高さが優秀だ。

 プリセット画調モードは「標準」で問題なし。黒浮きが気になる場合はアイリスを「ミドルモード」とすれば十分だ。好みによってアンベールコントロールをレベル1程度にするとよいかもしれない。


●BSデジタルハイビジョン(DV-AR12、HDMI接続)

 1080iのハイビジョン映像がプログレッシブ変換されて1080p表示されるため、XV-Z21000の解像感性能を余すことなく体感できる。720p対応機では1080i映像はプログレシッブフレーム化された後、圧縮表示されて表示されるが、この時、画素情報が平均化されることで解像感が低下する。しかし、この平均化は時間軸方向のデジタルノイズを低減するのに効果があった。

 XV-Z21000では1080i映像をプログレッシブ化(1080p)した後、そのまま表示するため解像感は維持されるものの、時間方向のデジタルノイズが目立ちやすい。これを低減するにはDNR、MNR、アンベールコントロールを適度にかけるとよい。DNRやMNRでノイズを落ち着かせ、失われたディテール感をアンベールコントロールで取り戻すといったチューニングが意外とお勧めだ。かなり映像エンジンに頼った表示になるが、この方が安定感がある。


●HD DVD(東芝HD-XA1、HDMI接続)

 ビットレートが高いだけでなく、コーデックの進化もあり、HD DVDのハイビジョン映像はデジタル放送のハイビジョン映像よりもさらに一段上の画質となっている。まさに別格に美しい。特に画面全体へのMPEGノイズが少なく、1ピクセル、1ピクセルがごまかしのない情報を持って出力されている感じだ。

 この高解像度映像がちゃんとぼやけずに高解像感を維持したままで表示できているのはXV-Z21000の高いレンズ性能によるものだろう。人間やキャラクタの顔のシワや毛穴の陰影までがぼやけずにしっかり投影できている。髪の毛の毛先までが線分として表示されているのは見事だ。フルHDプロジェクタであるXV-Z21000のポテンシャルを生かすにはデジタル放送では不十分で、ぜひともBDやHD DVDのセルソフトを再生して欲しい。

 画調モードのチューニングについてはDVDビデオと同じく「標準」+アイリス:ミドルモードでOK。デジタルハイビジョン放送の時とは逆に、DNR、MNR、アンベールコントロールの設定は不要。

 1つお勧めしたいのはオーバースキャンを0%設定にすること。映像エンジン側のスケーリングロジックの影響を最低限にすることができるため、よりクッキリした高解像度映像が得られるようになる。


●PC(NVIDIA GeForce6800Ultra/DVI-I接続)
入力解像度 DVI-D
640×480ドット
800×600ドット
1,024×768ドット
1,152×864ドット
1,280×720ドット
1,280×768ドット ×
1,360×768ドット
1,280×960ドット
1,280×1,024ドット
1,400×1,050ドット
1,600×900ドット
1,600×1,200ドット ×
1,920×1,080ドット

 DVI-I接続が出来るのでPCとの接続親和性は高い。

 最も高画質となるのは表示解像度とパネル解像度が一致する1,920×1,080ドットなのは間違いないが、それ以外の表示品質もとても高い。PCゲームなどをプレイする際は特に1,920×1,080ドットの表示にこだわらなくてもいいだろう。

 デフォルトではDVI入力においても5%のオーバースキャン設定がされている。よって、これを0%設定にしないと微妙に拡大表示されて画面全域が表示されない。PC接続を考えている人はこの点に留意したい。

オーバースキャンを0に設定しなければPC画面は微妙に拡大表示されてしまう


●ゲーム(Xbox 360/コンポーネント接続)
Xbox 360から1,366×768ドットでアナログRGB出力

 XV-Z21000とアナログRGBで接続し、Xbox 360を1,360×768ドットモードで表示してみた。PCの時と同様、1,360×768ドットから1,920×1,080ドットへの解像度変換は優秀でぼやけた感じはなし。

 視線をあまり動かさないRPGタイプのゲームであれば、プレイして違和感はないが、画面内を視線が目まぐるしく動くようなアクションゲーム、スクロールタイプのゲームだと色割れ(カラーブレーキング)やディザノイズが見えることがある。


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■ まとめ
 ~悩めるフルHDスペック・プロジェクタ2006秋の陣

 2006年後半は、LCOS系、3LCD系を含め、フルHDプロジェクタが豊作だ。

 フルHD単板式DLPプロジェクタでは以前紹介したマランツVP-11S1、今回のシャープXV-Z21000、先頃発表されたOptoma HD81といったものが出ている。価格的にはHD81が99万7,500円とXV-Z21000(130万円)よりも安いが、XV-Z21000の実売価格も100万弱程度になっているようだ。マランツは189万円と高価だが、3機種の中では短焦点性能に優れ「狭い部屋でも大画面」という部分がウリにできる。HD81は焦点性能はほぼXV-Z21000と同じだが、レンズシフトが搭載されておらず、設置シミュレーションを念入りに行なわないと導入が難しいだろう。

 メーカーごとの画質チューニングについて度外視すれば、画質面では、3機種とも同じ0.95型DMDチップを使っているので基本的な部分ではほぼ同じだ。輝度性能に最も優れるのは1,300ルーメンのHD81で、1,000ルーメンのXV-Z21000、900ルーメンのVP-11S1と続く。コントラスト性能はXV-Z21000とHD81がともに12,000:1を誇るが、HD81は動的アイリスを使っての値。ネイティブコントラストではXV-Z21000に軍配が上がる。

 設置性は短焦点性能に優れるVP-11S1がわずかリードか。明るい部屋でのカジュアルユースを考えると輝度性能に優れるHD81が優勢。XV-Z21000はDLP画質の本質であるネイティブコントラストで勝負する製品といえるだろう。


□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060807-a.html
□製品情報
http://www.sharp.co.jp/products/av/projector/prod01/xvz21000/index.html
□関連記事
【8月7日】シャープ、フルHD DLPプロジェクタ「XV-Z21000」
-ネイティブコントラスト12,000:1を実現
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060807/sharp.htm
【7月13日】【大マ】フルHD単板式DLPの実力は?
~ 民生向け初のフルHD DLP 「マランツ VP-11S1」 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060713/dg69.htm
【2003年10月17日】シャープ、コントラスト比5,500:1のDLPホームプロジェクタ
-HD2+を採用。1チップデジタル画像処理LSIを新開発
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031017/sharp.htm

(2006年10月19日)

[Reported by トライゼット西川善司]


西川善司  大画面映像機器評論家兼テクニカルライター。大画面マニアで映画マニア。本誌ではInternational CES他をレポート。僚誌「GAME Watch」でもPCゲーム、3Dグラフィックス、海外イベントを中心にレポートしている。渡米のたびに米国盤DVDを大量に買い込むことが習慣化しており、映画DVDのタイトル所持数は1000を超える。

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AV Watch編集部

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