「バグダッド・カフェ」新ディレクターズカット版がBD化
-監督自ら再編集し、全カットの色と構図を調整
| 6月26日発売 標準価格:5,040円 |
'87年に製作された映画「バグダッド・カフェ」がニュー・ディレクターズ・カット版としてBlu-ray化される。発売日は6月26日で価格は5,040円。発売元はIMAGICA TV、販売元は紀伊國屋書店。
タイトル | 仕様 | 音声 | 品番 | 価格 |
バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 Blu-ray | ビスタ 本編約108分 特典約2分 16:9 1080p MPEG-4 AVC | 英語(リニアPCMステレオ) | KKBS-1 | 5,040円 |
同作品は'94年に、オリジナル版よりも長いノーカット版(104分)が「バグダッド・カフェ 完全版」としてリバイバル上映。そして製作から約20年後、パーシー・アドロン監督自らが再編集し、全てのカットについて色と構図(トリミング)を新たに調整し直した、「バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版」が作られ、2008年のカンヌ国際映画祭で初上映。2009年12月から日本でも劇場公開されている。
今回のBDは、その「ニュー・ディレクターズ・カット版」を収めたもので、本編は108分となる。さらに、特典として日本公開版予告編を収録。16ページの解説ブックレットも同梱する。
舞台はアメリカ西部。ドイツから旅行にやってきたジャスミンは、夫との喧嘩が原因で、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ長距離道路が通過する砂漠のど真ん中で、夫の車を降りてしまう。
ジャスミンが辿り着いたのは、道路脇の寂れたカフェ兼モーテル兼ガス・ステーション。看板に書かれた文字は“BAGDAD CAFE”。たどたどしい英語で部屋を借りたいと申し出るジャスミンに、けんか腰で応対する女主人ブレンダ。
店に集まる人々は、ピアノで一日中バッハを弾き続け、自分の赤ん坊の世話もしないブレンダの息子、遊び回っているばかりの娘、働かないバーテン。常連客も、誰とも話をしない女性タトゥー職人、ハリウッドから来た画家など、変わり者だらけ。いつも気だるいムードが漂うカフェだが、ジャスミンの登場により、彼女をとりまく皆の心は癒されはじめる。そして、ブレンダとジャスミンは、いつしか離れがたい思いで結ばれていく……。
映画の舞台となったバグダッド・カフェは実在する。タンクはハリケーンで飛ばされてしまったそうだ | モーテルの跡地 | 映画の舞台となった事を示すパネル |
撮影:ケニー・オブライエン ※写真は2009年1月に撮影したものです |
(2010年 4月 8日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]