パナソニック、AVCHD Lite/超解像搭載のデジタルカメラ

　パナソニックは26日、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX」の新製品を発表。AVCHD Liteの動画撮影に対応したモデルとして「DMC-TZ10」と「DMC-FT2」、「DMC-ZX3」の3モデルを2月19日より順次発売する。価格はオープンプライスで、発売日と店頭予想価格は下表の通り。

　いずれも、最大1,280×720ドットのAVCHD Lite動画撮影が可能。ビットレートは「SH」モードが17Mbps、「H」が13Mbps、「L」が9Mbpsとなる。60pで記録するが、CCDからの出力は30コマ/秒となる。新機能として、本体内で動画ファイルの分割に対応。不要部分をカットできるようになった。また、HDMI端子(ミニ)からの映像出力では、新たに1,920×1,080ドットもサポート。別売ケーブルを使用することでテレビなどにフルHDで出力できる。従来モデル同様、Motion JPEG記録も可能となっている。

　撮像素子はいずれも1/2.33型、総画素数1,450万画素のCCD。レンズはライカDCバリオエルマーレンズ。共通の新機能として、解像感の低い画像の高画質化を図る「超解像技術」を搭載。画像処理を行なう「ヴィーナスエンジンIV」が、輪郭部や細かい部分、変化の少ない平坦な部分を特定して、それに応じた画像処理を行なう。これにより、高感度モードで撮影した際のノイズなどにも効果を発揮するほか、動画においてもデジタルズームによる劣化に対し、よりくっきりした描写にできるという。また、動画撮影時の静止画切り出し機能についても、解像度を向上させた。

■ DMC-TZ10

DMC-TZ10

　GPSを搭載することが大きな特徴。撮影画面への地名情報表示や記録、旅行先での自動時刻合わせなどの機能が利用できる。付属ソフトの「PHOTO fun STUDIO 5.1 HD Edition」を使うことで、撮影した場所ごとの写真検索、スライドショーも可能となる。

　レンズはライカDCバリオエルマーレンズで、8群10枚構成(非球面3面2枚)。光学ズームは12倍(F3.3～4.9)。35mm換算の焦点距離は25～300mm。前述の超解像技術を採用したことで、光学ズームのテレ端から約1.3倍の16倍まで、デジタルズームの解像感を光学ズーム並の美しさにキープできるということから、「iAズーム16倍対応」としている。光学式手ブレ補正も搭載する。

　静止画撮影はJPEG形式で、解像度は最大4,000×3,000(4:3)、4,176×2,784(3:2)、4,320×2,432(16:9)。記録メディアは内蔵40MBメモリとSDカードで、SDHCに加え、新規格のSDXCもサポートした。

　液晶は3型/46万画素。付属バッテリの連続撮影時間は静止画約300枚。外形寸法は103.3×32.6×59.6mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやメモリーカードを含む重量は約218g。

■ DMC-FT2

DMC-FT2

　特徴は、防水/防塵/耐衝撃構造を採用する点。従来モデルの3m防水から、10mに強化されたほか、落下の耐衝撃性能の高さは1.5mから2mまで向上している。液晶には、晴天下でも反射を防ぐARコートを採用。本体表面をキズから守るシリコンジャケットも付属する。

　レンズは8群10枚(非球面6面5枚)。光学ズームは4.6倍(F3.3～5.9)で、35mm換算の焦点距離は28～128mm。光学式手ブレ補正も搭載する。iAズームは6倍。

　静止画記録の最大サイズは、4,320×3,240(4：3)、4,320×2,880(3:2)、4,320×2,432(16:9)。記録メディアは内蔵40MBメモリとSDカードで、SDHC/SDXCにも対応。

　液晶は2.7型/23万画素。付属バッテリでの連続撮影時間は静止画約360枚。外形寸法は99.3×24.3×63.1mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやメモリーカードを含む重量は約188g。

■ DMC-ZX3

DMC-ZX3

　外形寸法97.8×26.0×54.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量約159g(バッテリ/メモリーカード含む)の小型筐体ながら、広角25mmからの光学8倍ズームを搭載するモデル。

　レンズは7群9枚構成(非球面6面4枚)。F値は3.3～5.9で、35mm換算の焦点距離は25～200mm。iAズームは10倍。光学手ブレ補正も搭載。

　液晶は2.7型/23万画素。付属バッテリでの連続撮影時間は静止画約330枚。外形寸法は97.8×26.0×54.8mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやメモリーカードを含む重量は約159g。