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パナソニック、世界初のAVCHD Lite対応デジカメ2機種
-付属ソフトでDVD書込/MPEG-2変換/YouTube投稿


LUMIX DMC-TZ7
3月6日発売

標準価格:オープンプライス


 パナソニック株式会社は、デジタルカメラ「LUMIX」シリーズの新モデルとして、世界初となる「AVCHD Lite」対応モデル2機種を3月6日に発売する。コンパクトな「DMC-TZ7」と、防水仕様の「DMC-FT1」をラインナップ。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はどちらも47,000円前後の見込み。

LUMIX DMC-FT1

 AVCHD Liteは、HDビデオカメラで採用されているAVCHD規格のサブセットで、720pまでに限定することで、より気軽な撮影や動画投稿サイトとの親和性向上などを目指している。撮影解像度は1,280×720ドットで、圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。音声はドルビーデジタルを採用する。

 初対応モデルとして発表された「TZ7」と「FT1」では、1,280×720ドット/60pで撮影でき、ビットレートは記録17Mbps(SHモード)、13Mbps(Hモード)、9Mbps(Lモード)が選択可能。Motion JPEGで1,280×720/30fps撮影するモードも用意する。Motion JPEGでは、4:3の640×480ドット/30fps、320×240ドット/30fpsや、16:9の848×480ドット/30fpsでの撮影も可能。TZ7はステレオマイクを備え、ステレオ録音が可能。FT1はモノラルとなる。

 撮影したAVCHD Lite動画は、AVCHDに対応した機器で再生可能。パナソニックの薄型テレビ「VIERA」や、レコーダ「DIGA」でも再生可能。製品にはAVCHD Liteに対応した画像管理ソフト「PHOTOfunSTUDIO 3.0 HD Edition」を同梱しており、再生、カメラからの取り込み、編集、書き出しも可能。AVCHD LiteのままDVDメディアにAVCHDディスクとして書き出せるほか、MPEG-2に変換して書き出す機能も備えている。さらに、YouTubeアップロード機能も用意している。


■ DMC-TZ7

DMC-TZ7

 35mm換算で25~300mm、F値3.3~4.9の光学12倍ズームレンズを備えたデジタルカメラ。光学12倍ズームレンズ搭載で単眼タイプデジタルカメラとしては世界最小というコンパクトボディが特徴。動画撮影中もズームが可能。外形寸法は103.3×32.8×59.6mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約206g。バッテリやメモリーカードを含むと約229g。カラーリングはK(ブラック)、S(シルバー)、T(ブラウン)を用意する。

 個人認識機能を新たに搭載。あらかじめ登録しておいた人間の顔をカメラが見つけ、自動的に優先的にピント合わせと露出設定を行なう。そのため、人通りの多い場所で、知っている人にピントを合わせるといった使い方も可能。顔の登録は、同じ人を何度も撮影すると、自動的に登録される。登録した名前は撮影時、フォーカス枠の下に表示可能。年齢入力も可能で、赤ちゃんを認識すると、撮影時に赤ちゃんモードに自動的に切り替わる。

 動体追尾AF/AEに暗部補正を加え、「おまかせiA」機能を強化。動画撮影にも対応できるようになり、「顔」、「風景」、「接写」、「ローライト」、「通常」の5つのシーン認識を使用し、最適な設定で撮影できるという。画像処理LSIは、画質とレスポンスを向上させた「ヴィーナスエンジンHD」を採用し、MPEG-4 AVCでの録画や個人認識機能などを可能にした。AV出力、USB 2.0端子に加え、新たにHDMIミニ(TypeC)端子も用意する。

 レンズはライカDCバリオエルマーレンズで、光学式手ブレ補正付。撮像素子は1/2.33型で、総画素数1,270万画素のCCD。有効画素数は1,010万画素。記録メディアはSD/SDHCカードに加え、約40MBの内蔵メモリも用意している。ISO感度はオート/80/100/200/400/800/1,600が設定できるほか、高感度モード時は1,600~6,400も利用できる。

 撮影解像度は、静止画の4:3時で3,648×2,736ドット(10M)、16:9時で3,968×2,232ドット(9M)。連写は秒間2.3コマで、スタンダード圧縮モードでは最大5コマ、ファインでは最大3コマ撮影可能。フリー連写では秒間約1.8コマ。さらに高速連写モードも備え、速度優先設定では秒間約10コマの撮影も可能。液晶モニタは3型の46万画素。フラッシュも内蔵する。内蔵スピーカーはモノラル。


■ DMC-FT1

LUMIX DMC-FT1

 JIS/IEC保護等級8(IPX8)相当の防水機能を持ち、水深3mで60分まで撮影が可能。さらに、JIS/IEC保護等級5(IP5X)相当の防塵機能を装備。MIL-STD810F Method 516.5-Shockに準拠し、高さ1.5mからの落下試験もクリアするデジタルカメラ。カラーリングはD(サンライズオレンジ)、G(フォリッジグリーン)、S(ソリッドシルバー)をラインナップする。

 機能の特徴はTZ7とほぼ同じで、AVCHD Liteに対応するほか、個人認識機能、動体追尾AF/AE、暗部補正を加えた「おまかせiA」、画像処理LSI「ヴィーナスエンジンHD」を備えている。

 レンズはライカDCバリオエルマーレンズで、35mm換算28~128mmの光学4.6倍ズーム。F値は3.3~5.9。光学式手ブレ補正付。動画撮影中もズームが可能。撮像素子は1/2.33型で、総画素数1,270万画素のCCD。有効画素数は1,210万画素。記録メディアはSD/SDHCカードに加え、約40MBの内蔵メモリも用意。ISO感度はオート/80/100/200/400/800/1,600が設定できるほか、高感度モード時は1,600~6,400も利用できる。

 液晶モニタは2.7型の23万画素。フラッシュも内蔵。モノラルのスピーカーも用意する。AV出力、USB 2.0端子、HDMIミニ(TypeC)端子も用意。外形寸法は98.3×23×63.1mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約163g、メモリーカードとバッテリ込で約184g。

□パナソニックのホームページ
http://panasonic.co.jp/index3.html
□ニュースリリース(TZ7)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090128-2/jn090128-2.html
□ニュースリリース(FT1)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090128-1/jn090128-1.html
□関連記事
【1月28日】720pビデオカメラの新規格「AVCHD Lite」が策定
-第1弾はパナソニックのLUMIX TZ7/TF1
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090128/avchd.htm

(2009年1月28日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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