7月の地デジ機器出荷、駆け込み需要で高水準を維持

民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典：電子情報技術産業協会電子統計委員会

　電子情報技術産業協会(JEITA)は29日、2011年7月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。民生機器の出荷金額は前年同月比116.9%の3,355億円で、2カ月連続でプラスとなった。

　映像機器の7月国内出荷金額は、前年同月比127.0%の2,640億円で3カ月連続のプラス。音声関連機器は同85.9%の119億円、カーAVC機器は同91.4%の596億円で、それぞれマイナスだった。

　7月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比164.8%の270万2,000台。このうち3D対応は19万9,000台、インターネット動画対応は164万2,000台(同148.5%)。サイズ別では、29型以下が同220.2%の104万3,000台、30～36型が同173.1%の104万8,000台、37型以上が同108.9%の61万1,000台で、構成比は順に38.6%、38.8%、22.6%だった。

　BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比220.8%の79万台。内訳は、BDレコーダが同221.8%の75万3,000台、BDプレーヤーが同203.3%の3万6,000台。3D対応は60万7,000台で、BDレコーダ/プレーヤーの76.9%を占める。DVDビデオは同134.1%の25万7,000台。内訳は、DVD録再機が14万9,000台(同162.0%)、DVD再生機が10万7,000台(同108.3%)。

　地上デジタル放送受信機の出荷実績は451万3,000台。アナログ停波に伴う駆け込み需要により、先月に続き400万台を超え大幅な出荷増となった。内訳はテレビ合計の出荷台数が前年同月比164.8%の270万2,000台で、単体チューナは67万6,000台(同564.7%)、STBが同95.2%の15万6,000台。DVDレコーダが同164.7%の15万5,000台、BDレコーダが同221.8%の75万3,000台。チューナ内蔵PCの出荷台数は同113.0%の6万7,000台。地デジ受信機器の出荷累計台数は1億2,659万1,000台となった。

　参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2011年6月出荷台数は241万1,000台。車載用地デジ受信機器の7月の出荷台数は28万8,000台。

　ビデオカメラは前年同月比97.1%の11万2,000台で、2カ月ぶりにマイナスに転じた。ステレオセットは同102.4%の5万5,000台。スピーカーシステムは同93.3%の4万5,000台。カーナビは前年同月比98.1%の52万4,000台。ラジオ受信機は、20万4,000台(同177.3%)で、5カ月連続のプラスで推移している。