民生電子機器出荷が5カ月連続のマイナス。JEITA発表

-テレビ/レコーダは増加、ラジオが前年比223%


 電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2011年5月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。民生機器の出荷金額は前年同月比94.2%の2,160億円で、5カ月連続のマイナスとなった。

民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 映像機器の5月国内出荷金額は、前年同月比104.4%の1,742億円で5カ月ぶりのプラス。音声関連機器は同96.7%の110億円、カーAVC機器は同60.2%の308億円で、9カ月連続のマイナスだった。

 5月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比128.0%の171万9,000台。このうち3D対応は11万2,000台、インターネット動画対応は98万8,000台。 サイズ別では、29型以下が同170.3%の61万3,000台、30~36型が同131.8%の60万2,000台、37型以上が同89.7%の39万5,000台。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比167.5%の51万1,000台。内訳は、BDレコーダが同168.2%の47万7,000台、BDプレーヤーが同157.6%の3万4,000台。3D対応は34万9,000台で、BDレコーダ/プレーヤーの68.4%を占める。DVDビデオは同75.5%の14万9,000台。内訳は、DVD録再機が6万7,000台(同76.0%)、DVD再生機が8万2,000台(同75.1%)。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は290万9,000台。内訳はテレビ合計の出荷台数が前年同月比128.1%の161万1,000台、単体チューナが同546.8%の50万6,000台。STBが同89.2%の12万9,000台。DVDレコーダが同80.0%の7万2,000台、BDレコーダが同168.2%の47万7,000台。チューナ内蔵PCの出荷台数は同212.0%の114万台。地デジ受信機器の出荷累計台数は1億1,720万6,000台。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2011年4月出荷台数は886万台で、3月の2,077万台から大幅に減少した。車載用地デジ受信機器の5月の出荷台数は15万6,000台。

 ビデオカメラは前年同月比90.2%の10万6,000台、ステレオセットは同93.4%の4万6,000台。スピーカーシステムは同103.9%の3万9,000台。カーナビは前年同月比56.1%の23万2,000台。ラジオ受信機は、29万3,000台で前年比223.6%と大幅に増加した。

 2011年5月2011年累計
実績(千台)前年同月比(%)実績(千台)前年同月比(%)
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)1,6111288,545116
 29型以下613170.33,274127.9
 30~36型602131.83,207139.3
 37型以上39589.72,06382.4
  (内)3D112-414-
  (内)インターネット動画対応988118.95,138131.5
DVD-ビデオ14975.576771.5
録再機677631462.8
再生機8275.145379.1
BDレコーダ/プレーヤー511167.52,346151.2
 レコーダ477168.22,203152.3
 プレーヤー34157.6143136.8
  (内)3D対応349-1,214-
ビデオ一体型カメラ10690.262493.5
BS/CSアンテナ114126.2598119.3
ラジオ受信機293223.6875130.5
CDプレーヤ71122.4365119.9
ICレコーダ97108.9545109.1
ステレオセット4693.425391.8
アンプ1095.16185.5
スピーカシステム39103.920298.3
カーナビゲーションシステム23256.11,58773.3
 CD/DVD‐ROMタイプ1231.28355.7
 HDDタイプ8449.856451
 フラッシュメモリその他13765.8940103.2
  (内)PND5562.233082.3
カーカラーテレビ2988.317885.4
カーDVD940.37864.4
カーステレオ本体448.33143.3
カーCDプレーヤ208651,25872.7
ETC車載ユニット209108.21,356123.8


(2011年 6月 22日)

[AV Watch編集部 中林暁]