気になるグッズを衝動買い


【バックナンバーインデックス】


第5回:うなるほどあるリモコン群をPDAで一元化!!
PDAで学習リモコン「WorkPad+リモコンコン for Palm OS」


 AV製品はピンからキリまでいろいろありますが、いわゆるメインストリーム以外にはいろんなおもしろいアイテムがたくさんあります。ここでは思わず衝動買いしたくなるけど、冷静に考えるとどうかな~? と、気になる「モノ」に積極的なアタックを繰り広げていきます。

リモコン、ありすぎて困りませんか?

 ウチにもリモコンがたくさんあります。TV、ビデオ×2、LDデッキ、DVDプレーヤー、ミニコンポ。はい、これで6個。これだけのリモコンを用途に応じて探し出すのははっきりいって面倒。一応リモコンボックスにまとめておくことで手間は多少はぶけるのだが、いざ使おうという時になるとそこから探し出すひと手間がめんどくさい(自分のずぼらさ加減は、第3回の我が魔窟を見ればおわかりかと思う)。

 このリモコン群を1つにまとめることができれば……。この夢をかなえてくれるのが「学習リモコン」である。これはリモコンのボタンを押したときに出力される赤外線を学習することで、違う機器のリモコンのコマンドを使用できる、というリモコン。要するにいくつもの機器のリモコンになってしまう優れものである。

 この学習リモコン、そのものではないのだが、ちょっと気になるソフトがある。「リモコンコン(Palm Remote) for Palm OS」という、Palmを学習リモコンにしてしまうソフトだ。おお、目の付けどころが違いますな。

 これは岡田宏氏(赤外線通信(IrDA)対応ソフトウェアのホームページ )が公開しているシェアウェア(3,000円。2週間の試用期間あり)で、PalmのほかにもWindows 95、Windows CEなどで同種のソフトを公開している。

 で、どうしてPalmなのかといいますと。実は「WorkPad-30J」がかなりお値打ちになってきたのであります。池袋の量販店で14,800円。ううむ。イイお値段じゃないですか。

部屋にうなるリモコン群。使用時に探しだすのが面倒


PDAとしての機能はあまり期待していなかったけど……

 普通の学習リモコンも10,000円程度で入手できるのだが、「PDAがオマケで付いてくる」と考えるとこちらがお買い得。自分はPDAを持っていないし、「IBM製品大好きっ子」である。迷う必要はない。

 なにはともあれ、とにかく購入。PDAの割に、箱デカイわ~、と圧倒されつつも中を確認。箱の大きさは緩衝剤とマニュアル群でかさばっていたようだ。本体と、PCとの接続を行なう「クレードル」は非常にコンパクトである。  「WorkPad-30J」はいわゆる1世代前の製品で、液晶は当然モノクロ。持った感覚は「少し手に余るか?」という程度で、片手でも十分ホールドできる。ちなみに、液晶保護カバー込みで重量が約162g、外形寸法は81.97×119.7×17.8mm(幅×奥行き×高さ)。液晶カバーは標準で搭載している。液晶全面をガードする、なかなかゴツい印象のカバーだ。

 電源は単4型アルカリ電池が2本同梱。IBMの仕様書によると、この電池で約2ヶ月稼働するという。この電池寿命もPalm OSマシンの魅力だろう。ホーム画面上部にはバッテリメータが表示されているため、注意していれば突然バッテリが切れるという事態は避けられそうだ。1週間使用したところのバッテリメータは見た目で約90%ほど。

 ポータビリティに関しては特に不満はない。が、別モデル「WorkPad c3」に比べるとやはり少々見劣りしてしまう。けど、あっちはまだ36,800円だったしなぁ。ま、とりあえずは満足。

 さて、PDAとしての使用感。当初はとまどったが、慣れるうちに「面白いじゃない、コレ」という印象に。もともと学習リモコンのつもりで購入したゆえ、マニュアルもざっと目を通しただけで適当に使用していたのだが、PCの操作に通じる部分が多いため、フィーリングで大体の操作ができる。

 Palmの特徴である「Graffiti」という一筆書入力の手書き文字も、自分は結構すんなりと入力できるようになった。大体の入力を覚えるのに約3時間、といったところであろうか。アルファベットを元にしているので結構覚えやすい。いや、いいですよ、コレ。

本体に比べ、箱はかなり大きい。中は梱包剤とマニュアルがほとんど マニュアル群。PCに慣れていればざっと目を通すだけで使用できる

本体をクレードルに置いたところ。クレードルもさほど場所をとらない 本体裏面。電池は単4型アルカリ電池が付属。スタイラスペンの収納スペースもある


「リモコンコン」の導入でちょっと手間取る

 思わず「Palm」で遊んでしまったが、当初の目的は「学習リモコン」。「リモコンコン」を利用するにはソフトを本体に導入しなくてはいけない。

 「WorkPad」へのソフトのインストールはPCと接続して行なう。同梱のクレードルはシリアル接続なので、最近のノートPCには接続できないが、赤外線モジュールがあれば「WorkPad」と赤外線で接続することが可能だ。というより、「WorkPad」の赤外線モジュールはもともとノートPCとのリンクを考えて配置したんでしょうな。とりあえずデスクトップPCが手元にあるのでクレードル経由で接続。接続は台状になっているクレードルの上に本体を置くだけ。非常にイージーである。

 本体へのインストールは、PCにインストールしたPalmのコントロールソフトから行なう。「WorkPad」では同梱ソフト「WorkPad版 Palm Desktop」というソフトを使用。「インストール」ボタンを押すとダイアログが現われ、ここで本体にインストールするソフトを選択する。拡張子が「prc」のファイルがPalm用のソフト。

 「リモコンコン」は岡田氏のホームページか、オンラインソフトのダウンロードサイト「Vector」、またはPalmwareサイト「Muchy's Palmware Review」で入手できる。zip形式で圧縮されているため、適当なアーカイバを用いて展開を行なうことで「prc」ファイルとマニュアルドキュメントが出てくる。

 このとき展開されるprcファイルは3つで、それぞれ対応機種、OSによってインストールするファイルを選択。ちなみに「リモコンコン」の対応機種は、岡田氏によると「PalmIII/IIIx/IIIc/V/Vx/m100、IBM WorkPad8602-30/40/50、SONY-PEGS300C/S500C」となっている。導入を考えている方はご注意を。ここまで準備して、クレードルの「HotSync」ボタンを押すとPCとのリンクが行なわれソフトもインストールされる。

 ふー、長い説明だったぜこんちくしょう、しかしまだ落とし穴はあったのだ。ようやくインストール、という算段になってトラブル発生。いや、インストールはされているらしいのだが、「メール」のリンク中にデスクトップPCのウィルス対策ソフトがウィルスと勘違いしてしまうのだ。何度か失敗した後でウィルス対策ソフトを切り、念のためメールのリンクも行なわないことで無事インストール。最初は焦りましたが、なんとか導入できました。

本体とPCのリンクは同梱ソフト「WorkPad版 Palm Desktop」を使用 クレードルの「HotSync」ボタンを押すとPCとのリンクがはじまる


リモコンとしてはなかなか快適な操作感

 さて、いよいよ「学習リモコン」としての利用に。ソフトにはプリセットデータとしてSONY、東芝、日立、三菱など主要なメーカーのリモコンデータがあらかじめ入っている(ビクター、松下がないのはちょっと不思議であるけど)。基本操作やある程度のセッティングはこのデータから可能。初期設定の画面で持っている機器にチェックを入れるだけで使用できるなかなかの親切設計。

 操作画面は、全ての操作を1画面で行なえるがボタンの小さい「Detail」、ボタンが大きく、基本操作に特化した「Numeral」、入力の切り替え、設定などのボタンを大きく表示する「Command」の3モード。「Detail」モードでは正直スタイラスペンでないとタップできないが、ボタンの大きな「Numeral」、「Command」モードであれば通常のリモコンのように親指だけで押すこともできる。このモードはなかなか使い勝手がよいのだが、液晶が指紋だらけになってしまうのが難点。

 操作は「Graffiti」でもコマンド入力可能。また、本体の下部にあるアプリケーションランチャボタン等も、チャンネルやボリュームに割り当てられいて基本的な操作ができる。

 画面のボタン配置は固定で、TVの操作画面でも再生/早送り/巻き戻しといったアイコンもそのまま表示される。また、詳細画面(Detail)の上部は「Command」と同等。空きボタンは学習用に、ということだろう。TVの操作画面では不要な再生などのボタンも他のコマンドを学習させてしまえば使い道はあるし、「Numeral」、「Command」モードは、画面上に親指で切り替えられるようなボタンが配置されているので切り替え操作も楽。結構使い勝手がよい。

 で、実際に機器に向かってボタンを押してみる。「ビ」というビープ音とともに電源オン。おお、素晴らしい! 反応もなかなか素早く、通常のリモコンに比べて特に遅いとも感じられない。イイんじゃないですか? これは。

 しかし、連続でのコマンド入力、例えばボリュームダウンを押し続けたり、連打したりしても、間隔は1秒近く開いてしまう。う~ん、急に音量下げることはできないのですな。これはちといただけませんが、「WorkPad」の仕様なんでしょうなぁ。あきらめるしかないか……。

 受信状態も、「WorkPad」を機器に向ければほぼ100%といった感触。ちなみにマニュアルドキュメントでの対応角度は±5°、対応距離は2m(SONY-PEGは1.5m)とある。自分の視聴位置は大体機器から1~2mといったところであるが、向ける位置は多少のズレていてもOKだと思う。少なくとも自分には実用範囲。ま、部屋が狭いから、という事もありますが。ただ、本体の下にモノがある場合はほとんど通らなかった。これは赤外線モジュールが下方へ向けて配置されているからだと思われ、多分「WorkPad-30J」の仕様上の問題。ん~、これはPDAだから贅沢は言えませんな。

マニュアルドキュメントにある説明画像。「Grafitti」コマンドはこんな感じ 「Numeral」、「Command」モード。大きなボタンで普通のリモコンのように押せる

「Numeral」モードで手に持ったところ。親指でボタンを押せる プリセット画面。ここでチェックを入れておくと使用可能に


所有機器での学習は順調。マクロもあります

 操作感に一部不満はあるものの、「PDAだからね」とあきらめのつくレベル。次に検証しなければいけないのは学習機能でしょう。とりあえず、ウチにある機器で試してみる。SONYのTV、シャープ、三菱のビデオはプリセットですんなりOK。パイオニアのLD、サムスンのDVD、オンキヨーのミニコンポも素直に学習してくれた。学習したコマンドも、機器の側であっさり受信。学習機能に問題は見られなかった。ちなみにマニュアルの記述では「40kHz(SONY、Pioneerなど)、38kHz(NEC、東芝、日立、三洋、富士通、Sharp、Panasonic、JVCなど)、33kHz(三菱など)がリモコンコンで学習可能」となっている。

 また、「リモコンコン」には「マクロ学習機能」もある。つまり、電源を入れて、再生する、という動作を1つのボタンで可能にする機能。1つの信号を出した後に次の信号を出すまでの間隔を0.5秒後、1秒後から選択可能。複雑な操作をするときには便利な機能。機能は満足です。ハイ。でも、リモコンについてるいろんなボタンをいちいち学習させるのがとても面倒でした。操作も含めて時間はボタン1つに10秒そこそこ、といったところでしょうか。結構早いと思います。優秀だと思います。でも、実際やってみると疲れますわ、ホント。でも、こればかりは避けられない労苦。甘んじて受けよう。

学習モード。タップした後に学習させたいリモコンのボタンを押すと認識してくれる 学習の際は本体と学習させたいリモコンを向かい合わせに。多少押しにくいが、特に問題はなかった


指紋対策さえすればリモコンとしてもかなり使える

 PDAとして結構遊べて、リモコンとしても結構使える。あとは指紋がべとべと付くのを何とかすれば、そのままリモコンに使ってもほぼ満足できるデキ。というわけで、液晶保護フィルムとやらを探しました。ロアスの「IBM WorkPad/3Com PalmⅢ専用液晶保護フィルム」。カットせずに「WorkPad」の液晶面にほぼ隙間なく貼れる優れもの。実は、ここで使った写真の画面は全てフィルムを貼った状態のものである。視認性もほとんど落ちていないし、スタイラスの書き心地もむしろあがっていると感じるほど。素手でぺたぺたと触れてもさほど目立たない。お値段も2枚で680円と、まあ、許せる範囲。これで環境はほぼバッチリですな。

 しかし、リモコンとして使うには少々難があった。ボリュームが連続して下げられないのはもちろんその1つ。壁の薄い我が魔窟では、いきなり音量が上がるシーンなどであわててボリュームを下げることも多いのだ。音を出す機器はミニコンポだったりTVだったりと結構まちまちなので、結局一気に下げられる機器本来のリモコンを探すことになってしまう。

 そしてもう1つは「WorkPad」、というより「PalmOS」そのものが面白いこと。リモコンは本来一定の場所に鎮座すべきものであるのに、このリモコンは持ち歩きたくなるのだ。まあ、Palmはちょっと人を選ぶところがあるOSだと思うが、少なくとも自分は結構合っているようだ。

液晶保護フィルム。2枚組で価格は680円 フィルム本体。はく離シートを剥がして液晶面に貼る

□IBMのホームページ
http://www-6.ibm.com/jp/
□リモコンコン作者岡田宏氏のホームページ(赤外線通信(IrDA)対応ソフトウェアのホームページ)
http://hp.vector.co.jp/authors/VA005810/
□ロアスのホームページ
http://www.loas.co.jp/
□Vector(オンラインソフトダウンロードサイト)
http://www.vector.co.jp/
□Muchy's Palmware Review(Palmwareサイト)
http://www.muchy.com/

□製品情報
・WorkPad
http://www-6.ibm.com/jp/pc/workpad/index.html
・IBM WorkPad/3Com PalmⅢ専用液晶保護フィルム
http://www.loas.co.jp/SF6CA.htm

(2001年3月13日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

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