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【プログレプレーヤーに注目】 | 【編集スタッフの評価】 | 【各機種の詳細】 |
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■ プログレプレーヤーに注目
DVDプレーヤーにおける今年の夏商戦の話題は、2万円台の低価格DVDプレーヤーの台頭と、4~8万円台のプログレッシブ機の登場だろう。プログレッシブ出力のできるプレーヤーは、昨年まで実勢価格で10~20万円台と、気軽に買えるものではなかった。しかし、ここに来て一気に半額以下に低価格化。AVファンのあこがれだった「DVDのプログレッシブ表示」が、いつのまにか普通に入手できる状況となったのだ。
また、単にプログレッシブで出力できるというだけでなく、DVD-AudioやDVD-RAMへの対応、基本画質の向上など、昨年よりも明らかな進化を見せている。そこでAV Watchでは店頭に並ぶ廉価なプログレッシブ機から4台をチョイスし、主に機能、画質、操作性を検証してみた。
今回検証したのは、以下の4機種(アルファベット順)。
●松下電器産業「DVD-RP91」 →【背面写真など詳細情報はこちら】
DVD-VideoやVideoCDだけでなく、DVD-AudioとDVD-RAMの再生に対応しているのが特徴。同時に比較したソニーやビクターの機種に比べると、価格の点からもユーザーターゲットが違うのは明らか。しかし、豊富な機能や高級感のある外観などから、お買い得感の点ではひけをとらないと考え、選択肢に加えた。
●ヤマハ「DVD-S12001」 →【背面写真など詳細情報はこちら】
24ビット192kHzのオーディオD/Aコンバータや、映像信号をカットする「ビデオオフ機能」を搭載するなど音楽再生にも力が入っており、店頭ではヤマハ機器ユーザー向けのDVDプレーヤーとして、システム例のコーナーに展示されるケースが多い。
●ソニー「DVP-NS500P」 →【背面写真など詳細情報はこちら】
●ビクター「XV-P300」 →【背面写真など詳細情報はこちら】
上位機種と同じ「デジタルダイレクトプログレッシブ回路」を搭載しており、プログレッシブ表示画質にも期待できる。また、他機種にはない特徴として、MP3ファイルの再生が行なえる。
■ そもそもプログレッシブ表示とは
DVD-Videoは、もとの素材がフィルムなら、その多くが毎秒24フレームのプログレッシブで記録されている。走査線は525本で、地上波放送と同じ。また、ビデオ素材なら毎秒30フレームのインターレースとなっている。
ビデオ素材はそのまま再生できるが、フィルム素材は1コマ目を2フィールド、2コマ目を3フィールドというように割り当てていき、インタレースの30フレーム/秒に変換する必要がある。これを「2-3プルダウン方式テレシネ(テレビシネマ)変換」と呼ぶ。
2-3プルダウンで変換した映像をプログレッシブの60フレーム/秒で描くためには、フレーム数を2倍にしなけらばならない。ただし、上記のようなフレームを分散させる単なる補間では滑らかな動画を表示できないため、この技術は各メーカーが様々な工夫を凝らしている分野となっている。
ビクターのデジタルダイレクトプログレッシブ方式 |
また、ビクター以外の3機種は、ビデオD/Aコンバータに12ビット54MHzのものを搭載。DVD-Videoの8ビット13.5MHz記録よりサンプリングレートを拡張することで、折り返しノイズの減少や、周波数特性の向上を図り、高度なプログレッシブ化に対応するとしている。なおビクターの「XV-P300」は、10ビット54MHzのDACを採用している。
DVD-Videoをプログレッシブで表示するには、対応ディスプレイが必須となる。また、ディスプレイとは色差ケーブル(RCA/D端子)による接続を行なわなければならない。対応ディスプレイの具体的なスペックは、具体的には、D2以上のD端子を搭載しているタイプなら問題ない。また、D2端子ではなく、RCAやBNC形式のコンポーネントビデオ端子で接続してもディスプレイが対応していれば表示可能。
■ 各機種の主な仕様
機種名 | 松下電器 DVD-RP91 |
ヤマハ DVD-S1200 |
ソニー DVP-NS500P |
ビクター XV-P300 |
---|---|---|---|---|
発売日 | 3月25日 | 6月21日 | 6月1日 | 6月1日 |
標準価格 | 79,800円 | 98,000円 | オープンプライス | オープンプライス |
実勢価格 | 6万円弱 | 8万円弱 | 4万円代後半 | 4万円弱 |
【再生可能なディスクフォーマット】 | ||||
DVD-Video | ○ | ○ | ○ | ○ |
DVD-RAM | ○ | ○ | × | × |
DVD-Audio | ○ | ○ | × | × |
VideoCD | ○ | ○ | ○ | ○ |
CD-DA | ○ | ○ | ○ | ○ |
CD-R/RW | ○ | ○ | ○ | ○ |
MP3 | × | × | × | ○ |
【出力端子】 | ||||
D1/D2出力 | 1系統 | 1系統 | 1系統 | 1系統 |
コンポーネントビデオ出力 | 1系統 | 1系統 | 1系統 | 1系統 |
Sビデオ出力 | 2系統 | 2系統 | 2系統 | 1系統 |
コンポジットビデオ端子 | 2系統 | 2系統 | 2系統 | 1系統 |
同軸デジタル音声出力 | 1系統 | 1系統 | 1系統 | 1系統 |
光デジタル音声出力 | 1系統 | 1系統 | 1系統 | 1系統 |
アナログ音声出力 | 1系統 | 1系統 | 1系統 | 1系統 |
5.1chアナログ音声出力 (ドルビーデジタル/dtsデコーダ内蔵) |
1系統 | 1系統 | ― | ― |
サブウーファ出力 | ― | ― | 1系統 | ― |
【その他のスペック】 | ||||
ビデオD/Aコンバータ | 12ビット54MHz | 12ビット54MHz | 12ビット54MHz | 10ビット54MHz |
ダイナミックレンジ(DVDリニアPCM) | 103dB | 103dB | 103dB | 106dB |
消費電力 | 12W | 12W | 14W | 15W |
外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 430×265×99mm | 449×281×99mm | 430×256×74mm | 435×267.5×73mm |
本体重量 | 3.5kg | 3.5kg | 2.7kg | 2.6kg |
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【2000年3月22日】今からでも間に合う! "実践的"DVDビデオ入門(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000322/dvd_i.htm
(2001年6月29日)
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