2001年 夏のボーナス商戦特集

機能・画質でチェックする
低価格プログレッシブDVDプレーヤー



【プログレプレーヤーに注目】【編集スタッフの評価】【各機種の詳細】

■ DVD-RP91


入出力端子部 リモコン

 DVD-Video、ビデオCD、CD-DAだけでなく、DVDオーディオやビデオレコーディング規格で記録されたDVD-RAMの再生にも対応。ドルビーデジタル、dtsデコーダも搭載する。

 画質設定項目は大きく分けてプリセットの「N」(ノーマル)、「S」(ソフト画質)、「F」(ファイン画質)、「C」(シネマ画質)、「U」(ユーザー設定)の4つに分かれており、さらに「U」は、コントラストや濃度などよく使う調節を集めた「U1」、3種類のノイズリダクションをまとめた「U2」、シャープネス関連4項目の「U3」、I-P変換モードやアスペクト比を変更する「U4」の4種類に分かれている。

 I-P変換モードは「Auto1」、「Auto2」、「Auto3」、「Video」の4種類で、フィルム素材はAuto1~3がフィルム素材向けとなっている。標準的な変換を行なう「Auto1」に対し、「Auto2」は30コマ/秒記録のプログレッシブ映像に対応。「Auto3」はアニメ再生向けとしている。

 ノイズリダクションは、画面全体に適用する「3D-NR」、ブロックノイズ用の「Block NR」、輝度差のある部分に出現するもやのようなノイズを取り除く「Mosquito NR」の3種類。シャープネスは通常のものに加えて、水平方向のみ、垂直方向のみ、エッジの3種類を設定できる。

I-P変換、アスペクト比、字幕位置、色調の設定画面。オンスクリーンメニューは、移動可能な細長いバーで表示される ノイズリダクションは、標準、ブロックノイズ、モスキートノイズの3種類

□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn010221-4/jn010221-4.html
□製品紹介
http://prodb.matsushita.co.jp/products/fr/DVD/DVD-RP91.html
□関連記事
【2月21日】松下、DVD-RAMに世界初対応したDVD-Audio/Videoプレーヤー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010221/pana01.htm


■ DVD-S1200


入出力端子部 リモコン

 上記「DVD-RP91」のコンパチ機と思われるプレーヤー。機能、メニュー体系などの仕様はほとんど同等で、再生可能なメディアはDVD-Video、DVDオーディオ、ビデオCD、CD-DA、CD-R/RW。

 オーディオD/Aコンバータは、24ビット192kHzのものを採用。dtsとドルビーデジタルのデコーダを内蔵し、アナログ5.1ch出力端子でAVアンプにアナログ出力できる。また、フロントL/Rやヘッドフォンのみでサラウンドをエミュレートする「バーチャルサラウンド機能」も搭載。

 振動を抑えるために12cmの大型スタビライザを採用し、再生の安定を図っている。


□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/01041601.html
□製品紹介
http://www.yamaha.co.jp/product/av/jpn/prd/dvd/dvds1200/dvds1200.html
□関連記事
【4月16日】ヤマハ、プログレッシブ対応DVD-Audio/Videoプレーヤー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010416/yamaha2.htm


■ DVP-NS500P


入出力端子部 リモコン
 同社のフラッグシップモデル「DVP-S9000ES」に投入された技術を生かしたスタンダードモデル。12ビット54MHzのD/Aコンバータを搭載し、輝度信号を2倍、色信号を4倍にオーバーサンプリングすることで、輝度信号を12ビット、色信号を11ビットで処理している。

 また、プログレッシブ変換には「バイ・ピクセル・アクティブIP変換」を採用。画素データからフィルム素材とビデオ素材を識別し、2つの素材が混在するソースでも高速で処理を切り替える。ビデオ素材の再生時には、画素単位で3段階の動きの検出を行ない、画面のボケやザワつきを抑えている。

 搭載ドライブは、ディスクの反りに反応する「プレシジョン・ドライブ2」。ピックアップレンズの傾きを反りにあわせて微妙に変えることで、高精度な信号読みとりが可能としている。

 画質改善機能として「ブロックノイズリダクション(BNR)」を搭載するほか、独自の「新デジタル・ビデオ・エンハンサー(DVE)」回路を内蔵。また、新たに古い映画やモノクロ映画向けのソフトモードが搭載された。画質調整は、ピクチャー、明るさ、色の濃さ、色合いを11段階で調節する「ビデオイコライザー」で行なう。調整値はディスクごとに記録でき、最大50枚まで保存可能。

 仮想リアスピーカーを発生させる「TVバーチャルサラウンド」も搭載するほか、サブウーファ端子も装備している。

画質調節機能「ビデオイコライザー」へは「メモリー」から入る 「ビデオイコライザー」設定画面。個別設定時は、オンスクリーン表示になる 新「デジタル・ビデオ・エンハンサー」は1~3に加えて「ソフト」が追加された


□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200104/01-0412/
□製品紹介
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Models/New/DVP-NS500P_J_1/index.html
□関連記事
【4月12日】ソニー、実売5万円のプログレッシブDVDプレーヤー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010412/sony.htm


■ XV-P300


入出力端子部 リモコン

 実売3万円台後半のプログレッシブプレーヤー。高さ73mmのボディは、今回試した中では最もスリム。前面下部にはハーフミラーが取り付けられており、高級感あるデザインとなっている。映像DACは10ビット54MHz。DVD-Video、CD-DA、CD-R/RW、ビデオCDのほか、CD-R/RWに記録したMP3ファイルも再生できる。

 24フレーム/秒のタイトルを、I-P変換なしにプログレッシブのまま処理する「ダイレクトプログレッシブ」回路を搭載。フィルム素材とビデオ素材の設定は、「オート」、「ビデオ1」、「ビデオ2」、「フィルム」、「スマート」の5種類。「オート」はディスク情報をもとに自動設定する機能で、「スマート」は再生しながら素材を判定する。

 また、映像出力は、4:2:2/13.5MHzのDVD信号を4:4:4/27MHzにアップサンプリングし、さらにデジタルフィルタで4:4:4/54MHzにオーバーサンプリング後、10ビット/54MHzの映像DACから出力する。

 画質調整や音声切り替えなどは他の機種とは異なり、オンクスクリーンではなく、専用の画面で行なう。縮小画面を見ながら、多くの機能設定を同時に行なうことが可能。

プログレッシブモードの変換は「初期設定1」で行なう 「初期設定2」ではデジタル音声出力やコンプレッションを変更できる 画質調整やアングル切り替えなどは、縮小画面を見ながら行なえる


□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/products/hifi/XV-P300.html
□製品紹介
http://www.victor.co.jp/dvd/xvp300/xvp300.html
□関連記事
【4月25日】ビクター、実売4万円のダイレクトプログレッシブDVDプレーヤー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010425/victor.htm


(2001年6月29日)


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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

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